SF学園シリーズ
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『SF学園シリーズ』(エスエフがくえんシリーズ)は、若桜木虔のジュブナイルSF小説 シリーズ。
概要
[編集]1979年より、秋元書房の秋元文庫からリリースされていた小説シリーズで、全6巻。「SF学園」とあだ名される学校を舞台としたジュブナイルシリーズ。
舞台は毎回同じだが、ストーリーは各巻ごとに独立しており、主人公も毎回違う。また、「全作を通して登場する人物」も存在しない。
カバー袖の解説によると、作中の時間は巻数の順に流れているようだが、少なくとも第4巻には設定に矛盾がある。
舞台
[編集]東京都杉並区富士見ヶ丘にあるという設定の学校「星華学院」が舞台。
幼稚園から大学まである総合学園であり、大学工学部には付属コンピュータ研究所も存在する。この研究所のコンピュータは学園の温度調節、成績の管理など様々なことを引き受けているため、「SF的な雰囲気の学校」というイメージを持たれている。故に「杉並区富士見ヶ丘」を略して「SF学園」という通称で呼ばれている。
第4巻には「日本で初めてコンピュータを完全導入した試験的な学校」という記述がある。
各巻概要・ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
- 第1巻「SF学園 未知からの侵略者」
- 各章のタイトルは、「七夕のUFO」「クモの巣探索」など、6文字で統一されている。
- 第2巻「SF学園 恐怖の異次元大地震」
- タイトルとは裏腹に、学園が舞台となるのは第一章冒頭とエピローグのみで、あとは「ヒラニプラ国」という国が舞台となっている。
- 各章のタイトルは、「二重スパイ」「再び学園に」など、5文字で統一されている。
- 第3巻「SF学園 二つの影の挑戦」
- 各章のタイトルは、「謎の影の襲撃」「ビデオの解析」など、6文字で統一されている。
- 第4巻「SF学園 消失人間の謎」
- 第1巻の事件に関する要素が散見されるが、設定や時間軸に矛盾もあるため、完全な続編ではなく一種のパラレルワールドである模様。
- 各章のタイトルは、「蘭が咲いていた」「先生が消失した」など、7文字で統一されており、なおかつ「○○が(○○に)××した」というパターンになっている。
- ストーリー
- 宇宙グモ襲来事件から半年経った1月。数人の教師が突然暴れ出し、学園のコンピュータを破壊するという事件が発生した。
- 更に中等部の女子生徒の1人が不可解な死を遂げる。彼女の友人であった中村友恵は、一連の事件の裏に恐るべき侵略計画が進行していることを知る。人智を超えた敵を相手に、彼女は強硬手段に出た。
- 第5巻「SF学園 未来変更作戦」
- 作中で、第3巻に登場した影人間について触れられるくだりがある。
- 各章のタイトルは、「SF学園祭前夜」「初めての時航機」など、7文字で統一されている。
- ストーリー
- 学園祭の日。校内では、工学部の福井教授が「タイムマシン」なるものを展示することが話題となっていた。4人の中学生たちがくじ引きに当選し、真っ先にマシンに乗せてもらえることとなる。
- しかし彼らが乗り込んだ途端、事件は起こった。突如マシンに青い光が降り注ぎ、マシンは消失したのだ。乗っていた4人の行方は…。
- 第6巻「SF学園 次元侵略者を探せ!」
- 前作同様作中で、第3巻に登場した影人間について触れられるくだりがある。
- 各章のタイトルは、「掘り出された謎の物体」「裏切られた美穂の真心」など、10文字で統一されている。
- ストーリー
- 7月のある日、学園敷地内の新研究所建設予定地から、金属製の物体が発掘され、学内のコンピュータ研究所に運ばれた。
- 一方その場に居合わせた高等部の黒田美穂は、数日後、恋人である早坂祐士が、授業中に不審な行動を取っているところを目撃する…。