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SINPOコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

SINPOコード(シンポ-)とは、BCLの受信報告において用いられる、電波の受信状態を表現するコード

概説

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SINPOコードは、ITUにより受信状態を記述する分類としてITU-R SM.1135 で使用を勧告されているコードである。 具体的な表現は下記の通り。

格付け 信号の強さ 混信 雑音 伝播障害 総合評価
Signal Strength Interference Noise Propagation Disturbance Overall Rating
5 極めて強い なし なし なし 極めて良い
4 強い 少しある 少しある 少しある よい
3 中位 中位 中位 中位 中位
2 弱い 強い 強い 強い 悪い
1 辛うじて聞こえる 極めて強い 極めて強い 極めて強い 使用出来ない

ヒトの耳を用いた体感表現である為、絶対的なものではなく個人差はある。

使用に当たっては表現にいくつかの条件がある。日本BCL連盟が唱えたものによれば

  • Oが5であれば前4項の評価も当然5である
  • Oが4以下の場合は、前4項のうち最低評価になった原因に準じる

などがあるという事である。

また、SINPOコードの簡略表現として「SIOコード」というものがある。しかし、資料によって格付けが3段階、5段階、6段階評価だったりとバラバラで、表現の共通認識が醸成されているとは言い難く、公的に使用する場合は留意が必要である。止むを得ず受信報告書等に使用する場合は、(例えば、放送局が専用受信報告書用紙を発行することが有り、それにSIOコードの使用が指定されている場合などがある)「3段階評価(2 - 4)」「5段階評価(1 - 5)」「6段階評価(0 - 5)」などと注釈を付けると無難であろう。

逆に、SINPOコードより細かい表現として、一般的ではないが「SINPFEMOコード」というものがある(国際電気通信条約附属無線通信規則付録第15号、国際無線通信諮問委員会勧告第251号)。こちらは以下の通り。

格付け 信号の強さ 混信 雑音 伝播障害 フェーディング周期 変調の質 変調の深度 総合評価
Signal Strength Interference Noise Propagation Disturbance Fading Cycle Emission Moduration level Overall Rating
5 極めて強い なし なし なし なし 極めて良い 最大 極めて良い
4 強い 少しある 少しある 少しある 遅い よい 深い よい
3 中位 中位 中位 中位 中位 中位 中位 中位
2 弱い 強い 強い 強い 速い 悪い 浅い
掛かっていない
悪い
1 辛うじて聞こえる 極めて強い 極めて強い 極めて強い 非常に速い 非常に悪い 絶えず過変調 使用出来ない

関連項目

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