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SMBIOS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

SMBIOS(System Management BIOS)とは、BIOS内のデータ構造の配置(およびそのアクセスメソッド)に関する仕様である。SMBIOSにより、そのPCに固有の情報をユーザやアプリケーションが格納したり使用したりすることができる。1999年ごろ、Distributed Management Task Force(DMTF)がSMBIOSを扱うようになった。それ以前は、SMBIOSはDesktop Management Interface(DMI)の一部として知られていた。ほぼ同じ時期にマイクロソフト社はOEM各社とBIOSベンダー各社に対して認定を受ける際にSMBIOS情報(インタフェースとデータ)を提供するよう要求している。

2021年1月現在、DMTFがリリースしている最新の仕様は2020年7月17日のバージョン3.4.0である。

Structure Type

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バージョン2.7.1のSMBIOS仕様では、以下のStructure Typeを定義している。

Type 説明
0 BIOS情報
1 システム情報
2 基板(またはモジュール)情報
3 筐体
4 プロセッサ情報
5 メモリコントローラ情報 (Obsolete)
6 メモリモジュール情報 (Obsolete)
7 キャッシュ情報
8 ポートコネクタ情報
9 システムスロット
10 オンボード・デバイス情報
11 OEM文字列
12 システム構成オプション
13 BIOS言語情報
14 structureのグループ化
15 システムイベントログ
16 物理メモリアレイ
17 メモリデバイス
18 32ビット・メモリエラー情報
19 メモリアレイの配置アドレス
20 メモリデバイスの配置アドレス
21 組み込みポインティングデバイス
22 可搬バッテリ
23 システムリセット
24 ハードウェアセキュリティ
25 システム電源制御
26 電圧プローブ
27 冷却デバイス
28 温度プローブ
29 電流プローブ
30 帯域外遠隔アクセス
31 Boot Integrity Services (BIS) エントリポイント
32 システムブート情報
33 64ビット・メモリエラー情報
34 管理デバイス
35 管理デバイス装置
36 管理デバイスしきい値データ
37 メモリチャネル
38 IPMI デバイス情報
39 システム電源
40 追加情報
41 オンボードデバイス拡張情報
42 管理コントローラ・ホストインタフェース
126 不活性
127 テーブル終端
128-255 システム固有またはOEM固有の情報を追加可能

SMBIOSデータへのアクセス

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Linux

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LinuxカーネルにはSMBIOSデコーダがあり、SMBIOS情報に基づいてシステム管理者が特定のワークアラウンドの有効/無効を設定できる。ユーザ空間のコマンド行ユーティリティ dmidecode[1] を使えばSMBIOSデータを見ることができる。

Windows

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WMIを使えば、Windows上でSMBIOS情報にアクセスできる[2]。XPおよびそれ以降でサポートしている。一部のSMBIOS情報はコマンドプロンプトでWMICコマンドを使って表示することができ、レジストリにも同様の情報がある。

SMBIOSデータをそのまま取得するユーティリティも各種あり、例えば "smbiosw"[3] や "SMBIOS Peek"[4] がある。

UEFI

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UEFIでは、"SmbiosView" というシェルアプリケーションでSMBIOSデータを見ることができる。

脚注・出典

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  1. ^ dmidecode - DMIテーブルをLinux/BSD/Solaris上でデコードするツール。同サイトには他のシステム情報関連ツールへのリンクもある。
  2. ^ SMBIOS Support in Windows, Microsoft paper, updated April 25, 2005
  3. ^ FREE:SMBIOS Utilities for Windows and Command Line
  4. ^ SMBIOS Peek

関連項目

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外部リンク

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