シガー・ロス
シガー・ロス | |
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2005年 レイキャヴィーク | |
基本情報 | |
出身地 | アイスランド レイキャヴィーク |
ジャンル |
ポストロック アンビエント 実験音楽 シューゲイザー |
活動期間 | 1994年 - 現在 |
レーベル |
ファットキャット・レコーズ ゲフィン・レコード EMI XLレコーディングス Bad Taste |
共同作業者 | Amiina |
公式サイト | eighteen seconds before sunrise |
メンバー |
ヨンシー・ビルギッソン ゲオルグ・ホルム キャータン・スヴヴィーンソン |
旧メンバー |
オーリー・ディラソン アウグスト・グナルソン |
シガー・ロス (Sigur Rós)は、アイスランドのポストロックバンド。
来歴
[編集]ヨンシー(ジョンジー)、ゲオルグ、アウグストの3人によって1994年に、アイスランドのレイキャヴィークにて結成。
バンドを結成した日にヨンシーの妹が生まれ、Sigurrósと名づけられたためバンド名もここから取った。「Sigur Rós」とは、アイスランド語で「勝利、薔薇」を意味する。1997年に発売された『Von』でアイスランドにて、デビュー。1998年に『Von』のリミックス盤を発売し、一躍その名をアイスランド全体に知らしめる。
1999年、新メンバーのキャルタンが加わった『アゲイティス・ビリュン』において、世界的な成功を収める。2002年、ドラマーのアウグストが脱退。新ドラマーとしてディラソンを迎えてのアルバム『( )』は、世界的に高い評価を受け、数々の賞を受賞した。同アルバム収録の曲『Vaka(Untitled #1)』のミュージックビデオは、2003年にMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードにて、最優秀ビデオ賞を受賞した[1]。
2005年7月にはフジロックフェスティバルへの出演を果たした。
2005年9月に4枚目の『Takk...』(アイスランド語で「ありがとう」の意)を発売。
2007年にはアイスランド映画『Hlemmur』のサウンドトラック、2枚組未発表曲集『Hvarf/Heim』、そして2006年のアイスランドツアーでの演奏を収めたライブDVD『Heima』が発売された。
2008年6月に5枚目の『Með suð í eyrum við spilum endalaust』を発売。収録曲「All Alright」はバンドの曲で初めて歌詞がすべて英語となっている。
2012年5月に6枚目の『Valtari』を発売。収録曲からミュージックビデオを作るため、12人の映画監督や映像ディレクターに同じ予算を渡し、各自が感じたまま作品を制作して実験的映像プロジェクト「The Valtari Mystery Film Experiment」がアルバムリリースに伴い開始。
2013年6月に7枚目のアルバム『Kveikur』の発売が決定。
2018年10月、オーリーが性的暴行の告発を受けてバンドを脱退[2]。
2022年2月、2013年に脱退したキャータンの復帰をSNSで発表[3]。
メンバーと主な担当楽器
[編集]- ヨンシー・ビルギッソン (Jón Þór “Jónsi” Birgisson) – ボーカル, ギター, キーボード, ハーモニカ (1994–)
- ゲオルグ・ホルム (Georg “Goggi” Hólm) – ベース, グロッケンシュピール (1994–)
- キャータン・スヴェインソン (Kjartan “Kjarri” Sveinsson) – キーボード, ピアノ, オルガン, ギター, フルート, ティン・ホイッスル, オーボエ, バンジョー (1998–2013、2022–)
過去に在籍したメンバー
[編集]- オーリー・ディラソン (Orri Pall Dyrason) – ドラム, キーボード (1999–2018)
- アウグスト・グンナルソン (Ágúst Ævar Gunnarsson) – ドラム (1994–1999)
その他
[編集]- 同郷のビョークやムームとは親交がある。
- 歌詞はアイスランド語とシガー・ロスによる造語(ホープランド語)で書かれているが、『Takk...』は全編アイスランド語で歌われている。
- レディオヘッドのトム・ヨークやジョニー・グリーンウッドは早くからシガー・ロスのファンを表明しており、自身のツアーに前座として起用している。これがきっかけとなり、シガー・ロスは世界的に名前を知られるようになった。
- 『Saeglopur』(アルバム『Takk...』収録)のミュージックビデオは、メンバーが自ら撮影・製作した。
- ヨンシーはゲイであることを公表しており、『Viðrar Vel Til Loftárása』のPVは、彼の少年期の同性愛への目覚めをテーマにしている[5]。
- ヨンシー・ビルギッソンはヨンシー(Jónsi)名義でソロアルバム『Go』を2010年にリリースした。その後も2020年に『Shiver』、2021年に『Obsidian』をリリースしている。
- 2005年のアイスランドの音楽に関する音楽ドキュメンタリー映画『スクリーミング・マスターピース』にバンドとして出演している。
- ヨンシーは2011年公開の映画『幸せへのキセキ』の音楽を担当した。オリジナル・サウンドトラックには、映画のために書き下ろした楽曲の他、ソロアルバムからの楽曲が数曲と、『Hoppípolla』(アルバム『Takk...』収録)が収録されている。2021年にも、映画『ウィズアウト・リモース』の音楽を担当した。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 『Von』(希望) 1997年
- 『Vonbrigði』(絶望) 1998年 ・・・ 『Von』のリミックス・アルバム
- 『アゲイティス・ビリュン Ágætis byrjun』(良き船出) 1999年
- 『( )』2002年 … 第46回グラミー賞 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞、最優秀レコーディング・パッケージ賞にノミネート[6]
- 『タック Takk...』(ありがとう) 2005年
- 『Hvarf/Heim』(消えた都) 2007年 ・・・ 未発表曲含むスタジオレコーディングとアコースティックライブレコーディングの2枚組
- 『Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust』(残響) 2008年
- 『valtari』(遠い鼓動) 2012年
- 『Kveikur』 2013年
- 『Átta』2023年
DVD
[編集]- 『Heima』(故郷) 2007年
日本公演
[編集]2000年
[編集]- 8月5日: Summer Sonic 2000 Stage-2
2001年
[編集]- 10月11日: 名古屋CLUB QUATTRO
- 10月12日: 心斎橋CLUB QUATTRO
- 10月14、15日: 渋谷CLUB QUATTRO
2003年
[編集]- 4月12日: キリスト品川教会
- 4月14、15日: 東京国際フォーラム ホールC
- 4月16日: 新大阪メルパルクホール
2005年
[編集]- 7月31日: Fuji Rock Festival ’05 White Stage
2006年
[編集]- 4月2日: Zepp Nagoya
- 4月3日: なんばHatch
- 4月4、5日: SHIBUYA-AX
2008年
[編集]- 10月22日: 愛知県芸術劇場大ホール
- 10月24日: 大阪厚生年金会館
- 10月25日: 新木場STUDIO COAST
- 10月26日: 東京国際フォーラム ホールA
2012年
[編集]- 8月18日: Summer Sonic 2012 MOUNTAIN STAGE
2013年
[編集]- 5月14日: 日本武道館
- 5月15日: Zepp Nagoya
- 5月16日: Zepp Fukuoka
- 5月17日: 神戸ワールド記念ホール
2016年
[編集]- 7月22日: Fuji Rock Festival ’16 Green Stage
2017年
[編集]- 7月31日、8月1日: 東京国際フォーラム ホールA
- 8月3、4日: Zepp Namba
2022年
[編集]- 8月22日、23日: Zepp Osaka Bayside
- 8月25日、26日: 東京ガーデンシアター
脚注
[編集]- ^ “World's pop stars descend on Edinburgh for awards”. The Guardian (2003年11月7日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “シガー・ロスのドラマーのオーリー・ディラソン、性的暴行の告発を受けて脱退を発表 | NME Japan” (jp). nme-jp.com. 2022年2月15日閲覧。
- ^ “シガー・ロスにキャータン・スヴェインソンが復帰 9年ぶり”. amass. 2022年2月16日閲覧。
- ^ “Rocklist.net...Q Magazine Lists..”. Q - 100 Greatest Singers (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。
- ^ “Viðrar vel til loftárása [Official Video]”. YouTube (2008年5月27日). 2022年8月2日閲覧。
- ^ “Complete list of 46th annual Grammy winners and nominees”. Chicago Tribune (2003年12月5日). 2022年8月2日閲覧。