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SpicyTrad

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

SpicyTrad(スパイシートラッド)は、Adobe InDesign組版エンジンとして使用した、スパイシーソフトが開発・販売するWindows版の自動組版ソフトである。

スパイシーソフトの自動化ソフトにおいて、SpicyLibraCSが固定レイアウトへのデータの流し込みを基本的な考え方としたのに対し、非定形レイアウトのページ物を作成することに主眼を置いた自動組版ソフトである。

SpicyTrad は、その名のとおり、「Traditional」をDTPに取り入れたもの。すなはち、電算写植の組版コマンドでの入力を可能とし、「入力 - 組版 - 修正」というワークフローを再活性化することを狙っているものである。

履歴

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  • SpicyTrad Ver1.0 2004年12月発売
  • SpicyTrad Ver2.0 2006年12月18日発売
  • SpicyTrad Ver3.0 2008年6月5日発売

特徴

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  1. 約200種類の組版コマンドのイメージを外字として供給。
  2. スクリーンキーボードやダイレクトキーにて、通常の文字入力と同じに、入力ができる。
  3. InDesignの文字パレット、段落パレットの基本組版機能をコマンド化したため、InDesign操作との違和感が小さい。
  4. InDesignのスタイル属性である段落スタイル文字スタイルを最大限利用し、そのスタイル設定を呼び出すということが基本なので、段落や文字の属性変更といった修正が容易に可能。
  5. ページ物には切っては切れないページ要素である、柱、ノンブル、爪、注(頭注、脚注、傍注)など、InDesignの機能を大幅に拡張して、実際のページ物処理に対応。
  6. 「リスト」、「見出し」といった、通常、多用する組版機能も、InDesignの機能を拡張あるいは新設。
  7. 枠(フレーム)は、固定枠、浮動枠、成り行き枠、移動枠に、写真などの枠をグルーピングする場合に使用する「グループ枠」を用意。しかも、枠の泣き別れに対応。枠には、画像、テキストが貼り込み可能。
  8. 段落の、あふれ処理にも対応。オーバーセットを平体・長体で詰め込み処理可能。
  9. 索引キーで、索引・目次に利用する文字列、ノンブルをテキストデータとして書き出すことが可能。ユーザーの自由な索引、目次処理に利用可能。

関連項目

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外部リンク

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