コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中山正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中山 正(なかやま ただし、1912年7月26日 - 1964年6月5日[1])は、日本数学者環論表現論)。名古屋大学教授在職中に逝去。

中山 正
人物情報
生誕 (1912-07-26) 1912年7月26日
日本の旗 日本 東京
死没 (1964-06-05) 1964年6月5日(51歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 環論
表現論
研究機関 プリンストン高等数学研究所
名古屋大学
主な指導学生 倉西正武永田雅宜
学位 博士
主な業績 中山の補題 (代数学)
影響を受けた人物 ブラウアー
ワイル
主な受賞歴 日本学士院賞
テンプレートを表示

略歴

[編集]

東京生まれ[1]。1935年、東京帝国大学を卒業[1]。1937年から2年間、プリンストン高等数学研究所に滞在。1941年、大阪帝国大学より博士号を取得[2]。1944年、名古屋大学教授。1954年に日本学士院賞を受賞[3] [4] [5]。1963年日本学士院会員[6]。名古屋数学雑誌(NAGOYA MATHEMATICAL JOURNAL)の創刊、編集に尽力した[6]。 代数学における中山の補題で有名。1964年に結核のため死去。 晩年、理学部A館4階の研究室まであえぎつつ階段を昇る博士のために置かれたという「中山先生の椅子」の話はいまでも語り継がれている[6]

受賞等

[編集]
  • 1950年 ICM 1950 Cambridge (USA) 招待講演[7][8]
  • 1954年 第44回日本学士院賞(昭和29年) - 「環論及び表現論に関する研究」に対して[9]

主な著作

[編集]

学位論文

[編集]
  • 博士号(理学) 中山正『On frobeniusean algebras』大阪帝国大学、1941年。 NAID 500000315242  [報告番号不明]

書籍

[編集]

共著

[編集]

参考文献

[編集]
  • 服部昭「中山正先生/日本学士院の新会員」『数学セミナー』第2巻第6号、日本評論社、1963年6月06、61-63頁、doi:10.11501/2378846全国書誌番号:00012713 
  • 「学士院会員・文化功労者一覧【な】中山正(数学)」『新聞集成昭和編年史 昭和22年版』 4巻、明治大正昭和新聞研究会 編. 新聞資料出版、1999年11月、577頁。 
  • 板倉聖宣「監修)『事典日本の科学者 : 科学技術を築いた5000人』日外アソシエーツ、紀伊國屋書店(発売)、東京、2014年、577頁。ISBN 978-4-8169-2485-9 

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c “Obituary: Tadasi Nakayama”, Nagoya Math. J. 27: i–vii, (1966), MR0191789, Zbl 0139.00412, https://projecteuclid.org/euclid.nmj/1118801606  (巻頭に肖像写真あり)
  2. ^ CiNii 博士論文 - On frobeniusean algebras”. 2017年8月17日閲覧。
  3. ^ 恩賜賞日本学士院賞日本学士院エジンバラ公賞授賞一覧”. 2017年8月17日閲覧。
  4. ^ 新聞集成昭和編年史 1999, p. 577.
  5. ^ 事典日本の科学者 2014, p. 577.
  6. ^ a b c 『理』名古屋大学理学部広報誌 No.7 2004.10
  7. ^ 『日本の数学100年史(下)』、岩波書店、1984年、 p201(IMUのDBにはデータ欠、ICM1950予稿集には記録あり)
  8. ^ ICM Proceedings 1893-2018 ICM1950 Vol.2 p49 ON TWO TOPICS IN THE STRUCTURAL THEORY OF RINGS (GALOIS THEORY OF RINGS AND FROBENIUS ALGEBRAS) TADASI NAKAYAMA
  9. ^ 服部 1963, pp. 61–63.

外部リンク

[編集]