TaiTan

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TaiTan(たいたん、1993年10月12日[1] - )は日本のラッパー[2]Dos Monosのメンバー。ラジオパーソナリティ[3]クリエイティブ・ディレクター[4]

人物[編集]

攻玉社中学校・高等学校慶應義塾大学経済学部出身。

Dos Monosのメンバーとして2018年にアメリカのレーベル・Deathbomb Arcと契約。[5]MC担当。ポッドキャスターとしては、Podcast番組『奇奇怪怪』や、集英社初の音声レーベルである「shueisha vox」の第一弾企画、『流通空論』などでパーソナリティを務める。[6]また、クリエイティブディレクターとしても、0円のマガジン『magazine ii』や、テレ東停波帯ジャック番組『』などを手がけている。TBSラジオ『脳盗』においては、ラジオパーソナリティだけでなく、『脳盗王』や、『盗』[7]などを企画。『POPEYE』や『BRUTUS』等での雑誌の連載やエッセイの寄稿など、文筆家としての一面も持つ。[8]

名前の由来は、敬愛する太田光が所属する事務所「タイタン」から。また、本名と組み合わせて「イイヅカタイタン」名義で活動することもある[9]。人前に出てラップしたりしゃべったりしているのは「タイタン」であり、プロジェクト全体を企てているのは自分自身=「イイヅカ」のほうであるという感覚を元に名義を使い分けている[10]

  • 幼少期からラジオ、音楽などを通じて、物事の裏側にいる企て人に興味を持ち、編集者に憧れていた。[10][11]
  • 中学1年の頃からドラムを始め、Dos Monosのメンバーの荘子itとミッシェル・ガン・エレファントやブランキー・ジェット・シティのコピーバンド組んでいた。[12]
  • ラジオについては特別の思い入れを持っており、『問わず語りの神田伯山』や『火曜JUNK爆笑問題カーボーイ』などTBSラジオ番組を好む。[13]
  • 無類のカレー好きを自認しており、過去にはSPINEARで『TOKIO CURRY CLUB』というPodcast番組のパーソナリティを務める。[14]
  • PERIMETRONmillennium paradeに所属するデジタルアーティスト神戸雄平や、クリエイティブユニットMargt所属の高畠新と親交が深く、奇奇怪怪・脳盗のアートディレクションやデザインなどでチームを組むことが多い。[15][16]
  • 2023年8月、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023を個人受賞。[17]

主な活動[編集]

ラッパーとして[編集]

2015年頃から、中高の同級生である荘子it(ソウシット)の誘いで没 aka NGS(ボツ・エーケーエー・エヌジーエス)と共にヒップホップトリオを結成。楽曲においてエディトリアルやプロデューサーとしての役割は荘子it(ソウシット)が担うが、TiTanは主にラッパーとしての役割と、楽曲ができたあがったあとの流通やPR、クリエイティブに関してのディレクションを担当。[18]

ラジオパーソナリティとして[編集]

Dos Monosで予定していた1カ月のアメリカツアーがコロナ禍で中止になったことをきっかけにPodcast番組「奇奇怪怪明解事典」を2020年5月に開始。書籍化を目指すというコンセプトで番組を開始させた。[19]番組開始から1年も経たないうちに、2021年3月「JAPAN PODCAST AWARDS 2020」で「Spotify NEXTクリエイター賞」を受賞。その後6月からはSpotify独占配信番組となる。[20]

2022年7月1日からTBSラジオにて「脳盗」が10分番組として開始。多くの反響を経て同年10月2日よりレギュラー番組化。[21]

クリエイティブディレクターとして[編集]

  • Magazineⅱ:「エモーションとコミュニケーション」をテーマに創刊された0円の雑誌の企画。[22]
  • Dos Siki 屋外広告 : Dos Monosが2020年7月24日リリースしたアルバム『Dos Siki』収録曲のトラック制作画面をそのまま屋外広告として掲出した。
  • :2021年9月に放送されたテレビ東京の停波帯を活用したテレビ番組を企画。当時テレビ東京のディレクターであった上出遼平と共に企画を担当
  • 圧と密:2023年8月-9月にかけて、Podcast発書籍『奇奇怪怪』の蔦屋書店でのプロモーションを企画[23][24]
  • 盗:2024年3月16日-17日にかけて赤坂BLITZで行われた音を立てなければ全商品盗めるショップを特設。

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Instagram”. www.instagram.com. 2024年4月10日閲覧。
  2. ^ Dos Monos”. TuneCore Japan. 2024年4月10日閲覧。
  3. ^ Inc, Natasha. “TaiTan×玉置周啓のTBSラジオ「脳盗」、放送時間拡大のうえレギュラー化”. 音楽ナタリー. 2024年4月10日閲覧。
  4. ^ UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)” (jp). uoc.world. 2024年4月10日閲覧。
  5. ^ LAのレーベルDeathbomb Arcと契約した日本人ヒップホップクルー・Dos Monosとは?”. EYESCREAM (2018年5月26日). 2024年4月10日閲覧。
  6. ^ 集英社初の音声専門レーベル「shueisha vox」始動!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年3月18日). 2024年4月10日閲覧。
  7. ^ 4時間待ちの大行列! 音を立てなければ“盗める”ショップ『盗』が切り拓くラジオイベントの可能性 | トピックス | TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~”. TBSラジオ ときめくときを。 (2024年3月29日). 2024年4月10日閲覧。
  8. ^ 百貨戯典 | ブルータス”. BRUTUS.jp (2024年4月10日). 2024年4月10日閲覧。
  9. ^ 大隅祐輔 (2020年8月24日). “本当のオーセンティックに立ち返り、無意味を追求する Dos Monosインタビュー -後編- TOKION”. TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報. 2024年4月10日閲覧。
  10. ^ a b 第1回 イイヅカが企てて、 タイタンにしゃべらせている。 | ラッパーのタイタンさんが 『編集とは何か。』を おもしろがってくださった。 | TaiTan”. ほぼ日刊イトイ新聞. 2024年4月10日閲覧。
  11. ^ 吉岡里帆が爆笑したPodcast『奇奇怪怪明解事典』 Dos Monos・TaiTanにラップと番組の共通点を聞く | J-WAVE NEWS”. J-WAVE NEWS | 音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」 | J-WAVE 81.3 FM (2022年6月16日). 2024年4月10日閲覧。
  12. ^ Dos Monos 高校時代のコピーバンドを語る”. block.fm. 2024年4月10日閲覧。
  13. ^ Dos Monos・TaiTanが語る“Spotifyの活用法””. Spotify Japan — For the Record. 2024年4月10日閲覧。
  14. ^ Inc, Natasha. “Dos Monos・TaiTanが唱えるカレーとヒップホップのフォーマット性の類似 | U-zhaanが食べて聞く「カレーと音楽」 第3回”. 音楽ナタリー. 2024年4月10日閲覧。
  15. ^ 【TBSラジオ × 奇奇怪怪明解事典】可処分時間猫糞ラジオ《脳盗》初回放送7月1日(金)17:50〜”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2022年6月25日). 2024年4月10日閲覧。
  16. ^ Inc, Natasha. “【イベントレポート】音と目を奪う“盗めるショップ”いよいよオープン、TaiTanが教える傾向と対策は(コメントあり / 写真13枚)”. 音楽ナタリー. 2024年4月10日閲覧。
  17. ^ FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2023|日本発「世界を変える30歳未満」120人”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン). 2024年4月10日閲覧。
  18. ^ 第2回 オードリー・タンと わけのわからんラッパーが。 | ラッパーのタイタンさんが 『編集とは何か。』を おもしろがってくださった。 | TaiTan”. ほぼ日刊イトイ新聞. 2024年4月10日閲覧。
  19. ^ 「奇奇怪怪明解事典」TaiTanさん×玉置周啓さんインタビュー 「妖怪」と「プロ生活者」、対話の軌跡|好書好日”. 好書好日. 2024年4月10日閲覧。
  20. ^ How I Podcast:「拡散されたくない」はずが人気番組に。『奇奇怪怪明解事典』の2人が語る、ポッドキャストだから話せること”. Spotify Japan — For the Record. 2024年4月10日閲覧。
  21. ^ Inc, Natasha. “TaiTan×玉置周啓のTBSラジオ「脳盗」、放送時間拡大のうえレギュラー化”. 音楽ナタリー. 2024年4月10日閲覧。
  22. ^ Instagram”. www.instagram.com. 2024年4月10日閲覧。
  23. ^ 【フェア】奇奇怪怪第弐集刊行記念ポップアップ『圧と密』Supported by JOHNNIE WALKER”. 代官山T-SITE. 2024年4月10日閲覧。
  24. ^ 約3000冊の“本の集合体” Podcast人気番組「奇奇怪怪」、ポップアップ「圧と密」が異様な空気を代官山蔦屋書店で放っていることについて”. ねとらぼ. 2024年4月10日閲覧。

外部リンク[編集]