Zune
Zune 80 と Zune 4 | |
製造元 | マイクロソフト |
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種別 | 携帯音楽プレーヤー |
発売日 | |
販売期間 | |
売上台数 | 300万台以上(2009年1月) |
OS | Windows Embedded |
CPU | Freescale i. MX31L processor ARM Core |
ストレージ | |
ディスプレイ | |
入力機器 |
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外部接続 | |
オンラインサービス | Zune Marketplace |
次世代ハード | Zune HD (en) |
Zune(ズーン)はマイクロソフトが開発し販売した携帯音楽プレーヤー、およびそれを販売するブランドの名称。2006年11月14日に米国で販売開始されたが、2011年10月に開発中止と生産終了が発表された [3]。日本で販売されることはなかった。
概要
[編集]第1世代の機器は東芝が製造を請け負っていた。東芝のgigabeat Sに近い製品であった。第2世代はシンガポールのフレクトロニクス社が製造した。
米国外で発売されたのはカナダのみで、ヨーロッパや日本など北米以外の地域で発売されることはなかった。
発売以来、米国では概ねポータブルオーディオプレーヤーの10%前後のシェアを獲得し、iPodに次ぐ第2位を確保したがiPodには大きく引き離され牙城を崩すには至らなかった。
Zune Marketplaceという専用オンラインストアで音楽・ビデオを購入することができた。Zune Passという契約期間中は音楽を何曲でも定額でダウンロードできるサービスがあった。また、新品でZuneを購入すると本体裏に自分の好きなテキストや好きなアーティストが手がけたイラストをレーザー刻印してくれるサービスを行っていた。
なお、2010年にマイクロソフトが発表したスマートフォン『KIN』, Windows Phone シリーズにおいても、Zune Marketplace[4]等のサービスが利用出来た[5]。
主な仕様
[編集]Zuneには2006年に発売されたZune 30、2007年10月2日に発表されたZune 80とフラッシュメモリを搭載したZune 8及びZune 4があった。内蔵のラジオでは日本、アメリカ、ヨーロッパでの使用が可能。XNAで作ったゲーム、アプリケーションをZuneに取り込み遊んだり使用することができる。ポータブルハードディスクとしての使用は不可。ファームウェア2.2からインタフェース言語にフランス語、スペイン語が追加された。2008年の9月16日に配布されたバージョン3.0のアップデートにより本体に時計機能、ラジオでの曲購入、キーロック機能、インターネットへの無線接続が可能になった。XNAでのゲーム終了後に再起動してしまう問題も改善された。なお、ソフトウエアも改善され様々な情報の表示が可能なMIXVIEWの機能が付加された。曲名等の日本語表示はできず、日本語の文字は□で表示される。Zune HDは曲情報等の日本語表示が可能となっている。
ゲーム、アプリケーション
[編集]Zune boardsのサイトにて様々なゲームやアプリケーションが公開された。ゲームではXNAで製作したrunning man(駆け抜けシューティングゲーム)やSIR TET(ZUNE版テトリス)等があった。
Zune boardsのサイトにはアプリケーションも置かれていた。これもXNAを使ったもの。数は少ないが、時計機能、アラーム機能、ストップウオッチ、カレンダー、Wi-Fiを使った簡易メッセンジャーがあった。
バージョン3.0に本体をアップデートするとゲームのプリセットにXboxでお馴染みのHEXICとカジノゲームがインストールされる。
歴代ラインナップ
[編集]Zune 30
[編集]- 発売日:2006年11月14日
- サイズ:11.2 x 6.1 x 1.4 cm, 重量:158.8 g
- HDD:30 GB
- ディスプレイ:3.0インチQVGA液晶
- Wi-Fi搭載(Zune同士で画像や曲の交換をする際に使用される・但し送られてきた曲は3回再生するか3日経過すると聞けなくなる仕様)
- FMラジオ搭載
- Xbox 360との連携
- 対応音声フォーマット:MP3, WMA, AAC
- 対応動画フォーマット:WMV, H.264, MPEG-4
- 駆動時間:14時間(音楽)/4時間(動画・画像)いずれもWi-FiをOFFにした場合
- 楽曲はZune Marketplaceで購入。Zune Passと呼ばれる定額制サービスも用意されている。
Zune 80, 120
[編集]- 発売日:2007年11月13日
- サイズ:10.8 x 6.1 x 1.3 cm
- HDD:80, 120 GB
- ディスプレイ:3.2インチ液晶
- 新たな入力インターフェースとして「Zune Pad」と呼ばれるタッチセンサーがついた。
- 初代同様Wi-Fiを搭載し、新たにWi-Fiを使ってのPCとの同期が可能になった。音楽のシェアリングは3日以内という制限が変更され、3回再生すると聞けなくなる仕組みになった。
Zune 4, 8, 16
[編集]- 発売日:2007年11月13日
- サイズ:91.5 x 41.4 x 8.5 mm
- フラッシュメモリ:4, 8, 16 GB
- ディスプレイ:1.8インチ液晶
- カラーバリエーション:ピンク・グリーン・ブラック・レッド
- 入力インターフェイス:80 GB同様Zune Padを採用
Zune HD
[編集]製造元 | マイクロソフト |
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種別 | 携帯音楽プレーヤー |
発売日 | 2009年9月15日 |
OS | Windows CE |
CPU | NVIDIA Tegra APX 2600 |
メモリ | 16, 32 GB |
ストレージ | フラッシュメモリ |
ディスプレイ | 3.3インチ有機EL |
入力機器 | タッチパネル |
外部接続 | |
オンラインサービス | Zune Marketplace |
サイズ | 52.7 × 102.1 × 8.9 mm |
重量 | 74 g |
前世代ハード | Zune 80, 120 |
次世代ハード | - |
2009年5月に発表[6]、同年9月15日に米国で発売。NVIDIA Tegraプラットフォームを採用する。有機ELタッチパネルを搭載。動画配信サービスをXbox LIVE Marketplaceに統合し、別売のドッキングステーションで最高720p解像度の動画をHDMI出力可能。携帯端末としては初めてデジタルラジオのHD Radioを受信可能。競合するiPod touchと比較して3割ほど低価格に設定されたが[7]、Zune HDの発売直前にiPod touchもラインナップを一新して同程度の価格帯になった。オーディオ再生にはウォルフソン・マイクロエレクトロニクスの超低電力ステレオCODEC「WM8352」を採用している。また、Gセンサーを導入している。Wi-Fi接続時にはWeb Browserが利用できる。
その他
[編集]第1世代のプロモーションのためにWindows XP用の「Zune デスクトップテーマ」が無料配布されていた(公式な配布は終了)。詳しくはLunaを参照。
関連項目
[編集]- Zune Software
- Windows Phone
- 携帯音楽プレーヤー
- iPod
- gigabeat (東芝のデジタルオーディオプレーヤー)
- ウォークマン
脚注
[編集]- ^ "Microsoft to Put Zune Experience in Consumers' Hands on Nov. 14" (Press release). Microsoft. 2010年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月6日閲覧。
- ^ "Zune Takes Music Discovery to the Next Level With New Ways to Find and Access Digital Music" (Press release). Microsoft. 2010年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月6日閲覧。
- ^ “米Microsoft、音楽プレーヤー「Zune」の生産を終了”. ファイル・ウェブ. (2011年10月4日) 2011年10月7日閲覧。
- ^ “Microsoft、「Zune Marketplace」を2013年8月22日に終了へ”. https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1308/19/news064.html. (2013年8月13日)
- ^ "Microsoft Ushers in the Next Generation of the Social Phone With KIN, a New Windows Phone" (Press release). Microsoft. 12 April 2010. 2010年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月13日閲覧。
- ^ "Microsoft Announces the Expansion of the Zune Entertainment Service to New Platform and Markets; Confirms New Zune HD Portable Media Player" (Press release). 26 May 2009. 2013年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月2日閲覧。
- ^ “米マイクロソフト、娯楽・ネット事業の収益化に苦戦”. 日本経済新聞. (2009年8月15日). オリジナルの2009年8月18日時点におけるアーカイブ。 2009年10月29日閲覧。