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U-23レスリング世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

U-23レスリング世界選手権(U-23レスリングせかいせんしゅけん)は、世界レスリング連合(UWW)が主催する、大会開催年の12月31日時点で23歳以下の選手によって争われるレスリングの世界大会。第1回大会は2017年11月にポーランドブィドゴシュチュで開催された[1]

優勝者

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男子グレコローマン

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歴代優勝者
59kg以下級 66kg以下級 71kg以下級 75kg以下級 80kg以下級 85kg以下級 98kg以下級 130kg以下級
1 2017年 日本の旗河名真寿斗 ジョージア (国)の旗シュマギ・ボルカバーゼ モルドバの旗ダニエル・カタラガ トルコの旗ファティ・センギス トルコの旗ブルハン・アクブダク ハンガリーの旗エリック・シルバシー ロシアの旗アレクサンドル・ゴロビン ロシアの旗セルゲイ・セメノフ
55kg以下級 60kg以下級 63kg以下級 67kg以下級 72kg以下級 77kg以下級 82kg以下級 87kg以下級 97kg以下級 130kg以下級
2 2018年 ジョージア (国)の旗ヌグザリ・ツルツミア 日本の旗文田健一郎 日本の旗遠藤功章 エジプトの旗モハメド・イブラヒム・エラサイード トルコの旗ジェンギズ・アルスラン モルドバの旗ダニエル・カタラガ ジョージア (国)の旗ゲラ・ボルクバゼ ウクライナの旗セメン・ノビコフ ロシアの旗アレクサンドル・ゴロビン ジョージア (国)の旗ズビアディ・パタリーゼ
3 2019年 日本の旗小川翔太 アルメニアの旗アルメン・メリキャン イランの旗メイサム・ダルハニ エジプトの旗モハメド・エルサイード イランの旗モハマドレザ・ゲラエイ ロシアの旗イスラム・オピエフ ロシアの旗ミラド・アリルザエフ ウクライナの旗セメン・ノビコフ フィンランドの旗アルビ・マルティン・サボライネン イランの旗アリアクバル・ホセイン・ユソフィアーマドチャリ
4 2021年 ロシアの旗マブルド・リズマノフ ロシアの旗アンバル・アラヒアロフ ジョージア (国)の旗レリ・アブラゼ アゼルバイジャンの旗ハスラト・ジャファロフ ドイツの旗イドリス・イバエフ ハンガリーの旗レバイ・タマシュ ジョージア (国)の旗アイベンゴ・リカゼ ロシアの旗アレクサンドル・コマロフ ロシアの旗アルトゥール・サルグシャン イランの旗アミン・ミルザザデフ
5 2022年 イランの旗ポウヤ・ダドマルズ トルコの旗ケレム・カマル イランの旗イマン・モハマディ イランの旗セイエド・ダニアル・ソフラビ アゼルバイジャンの旗グルバン・グルバノフ アルメニアの旗マルハス・アモヤン ノルウェーの旗エザウセ・ムクブ ハンガリーの旗タカチ・イストバン ハンガリーの旗アレクス・セーケ トルコの旗ファティフ・ボズクルト
6 2023年 ジョージア (国)の旗ゲオルギー・トハーゼ 中立選手(AIN)アンバル・アラヒアロフ 中立選手(AIN)ラフマン・タブムルザエフ カザフスタンの旗スルタン・アセトゥリ 中立選手(AIN)ドミトリ・アダモフ モルドバの旗アレクサンドリン・グチュ 中立選手(AIN)アウエス・ゴニボフ 中立選手(AIN)マゴメド・ムルタザリエフ 中立選手(AIN)パベル・フリンチュク トルコの旗ハムザ・バキル

男子フリースタイル

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歴代優勝者
57kg以下級 61kg以下級 65kg以下級 70kg以下級 74kg以下級 86kg以下級 97kg以下級 125kg以下級
1 2017年 キューバの旗アンドレウ・オルテガ 日本の旗中村倫也 ロシアの旗ナチン・クーラー アメリカ合衆国の旗リチャード・ルイス ロシアの旗ガジ・ナビエフ ロシアの旗アリハン・ジャブライロフ イランの旗モジタバ・モハンマドシャフィー・ゴレイジ ジョージア (国)の旗ゲノ・ペトリアシビリ
57kg以下級 61kg以下級 65kg以下級 70kg以下級 74kg以下級 79kg以下級 86kg以下級 92kg以下級 97kg以下級 125kg以下級
2 2018年 日本の旗長谷川敏裕 ロシアの旗マゴメドラスル・イドリソフ 日本の旗樋口黎 スロバキアの旗タイムラズ・サルカザノフ ジョージア (国)の旗アブタンディル・ケンチャーゼ ジョージア (国)の旗ニカ・ケンチャーゼ イランの旗カムラン・ガセンプル アゼルバイジャンの旗シャミル・ズバイロフ ジョージア (国)の旗ギビ・マチャラシビリ ロシアの旗サイード・ガミドフ
3 2019年 キューバの旗アンドレウ・オルテガ キルギスの旗ウルクベク・ジョルドシュベコフ アゼルバイジャンの旗トゥラン・バイラモフ ジョージア (国)の旗ミルザ・スクフルヒア ロシアの旗ラザムベク・ジャマロフ ジョージア (国)の旗タリエル・ガフリンダシビリ イランの旗カムラン・ガセムプル アメリカ合衆国の旗ボー・ニッカル イランの旗モジタバ・ゴレイジ イランの旗アミル・ホセイン・ザレ
4 2021年 アゼルバイジャンの旗アリアバス・ラザザデ アルメニアの旗アルセン・ハルチュニャン ギリシャの旗ゲオルギオス・ピリディス キルギスの旗エルナザル・アクマタリエフ ロシアの旗チェルメン・バリエフ ロシアの旗マゴメド・マゴマエフ ウクライナの旗ムハンメド・アリエフ アゼルバイジャンの旗オスマン・ヌルマゴメドフ イランの旗アミル・アリ・アザルピラ アメリカ合衆国の旗アンソニー・カシオピ
5 2022年 インドの旗アマン・セフラワト アルメニアの旗アルセン・ハルチュニャン アルメニアの旗バズゲン・テバニャン ジョージア (国)の旗ゲオルギー・エルバキゼ イランの旗モハンマド・サデグ・フィルズプル ジョージア (国)の旗ウラジーメル・ガムクレリゼ 日本の旗白井達也 イランの旗アミル・ホセイン・フィルズプル イランの旗アミル・アリ・アザルピラ イランの旗アミル・レザ・マスミ
6 2023年 中立選手(AIN)ナチン・モングシュ 中立選手(AIN)バシル・マゴメドフ 中立選手(AIN)イブラギム・イブラギモフ 中立選手(AIN)イナルベク・シェリエフ アメリカ合衆国の旗キーガン・オトゥール 中立選手(AIN)マゴメド・マゴマエフ アメリカ合衆国の旗アーロン・ブルック トルコの旗ムハメド・ギムリ アメリカ合衆国の旗アイザック・トルンブル アメリカ合衆国の旗ワイアット・ヘンドリクソン

女子フリースタイル

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歴代優勝者
48kg以下級 53kg以下級 55kg以下級 58kg以下級 60kg以下級 63kg以下級 69kg以下級 75kg以下級
1 2017年 トルコの旗エビン・デミルハン 日本の旗五十嵐未帆 日本の旗奥野春菜 日本の旗熊野ゆづる 日本の旗坂野結衣 日本の旗源平彩南 フランスの旗クームバ・ラロック 日本の旗松雪泰葉
50kg以下級 53kg以下級 55kg以下級 57kg以下級 59kg以下級 62kg以下級 65kg以下級 68kg以下級 72kg以下級 76kg以下級
2 2018年 日本の旗五十嵐未帆 日本の旗角谷萌々果 日本の旗五十嵐彩季 カナダの旗アレクサンドリア・タウン ノルウェーの旗グレイス・ブレン 日本の旗川井友香子 日本の旗源平彩南 キューバの旗ジュダリ・サンチェス・ロドリゲス トルコの旗ブセ・トスン 中華人民共和国の旗パ・リハ
3 2019年 日本の旗加賀田葵夏 日本の旗奥野春菜 中華人民共和国の旗ルオ・ラヌアン 日本の旗南條早映 日本の旗田南部夢叶 日本の旗稲垣柚香 日本の旗榎本美鈴 日本の旗古市雅子 キューバの旗ミライミス・マリン・ポトリレ 中華人民共和国の旗パ・リハ
4 2021年 アメリカ合衆国の旗エミリー・シルソン エクアドルの旗ルシア・エペス ルーマニアの旗アンドレーア・アナ ウクライナの旗アリナ・フルシナ ポーランドの旗アンヘリナ・リサク カナダの旗アナ・ゴディネズ ウクライナの旗アナスタシア・ラブレンチュク フランスの旗クンバ・ラローク ウクライナの旗アナスタシア・アルペエワ キルギスの旗アイペリ・メデトキジ
5 2022年 日本の旗須崎優衣 日本の旗奥野春菜 日本の旗清岡もえ 日本の旗南條早映 日本の旗德原姫花 日本の旗尾﨑野乃香 日本の旗森川美和 トルコの旗ネスリン・バシ アメリカ合衆国の旗アミト・エラー コロンビアの旗タチアナ・レンテリア
6 2023年 日本の旗伊藤海 日本の旗大野真子 日本の旗今井佑海 日本の旗屶網さら ウクライナの旗ソロミア・ビニク 日本の旗稲垣柚香 モルドバの旗イリナ・リンガチ トルコの旗ネスリン・バシ アメリカ合衆国の旗アミト・エラー UWWレーティカ・フーダ

国別団体戦優勝国

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グレコローマン 男子フリースタイル 女子フリースタイル
2017 ジョージア (国)の旗 ジョージア ロシアの旗 ロシア 日本の旗 日本
2018 ジョージア (国)の旗 ジョージア ロシアの旗 ロシア 日本の旗 日本
2019 イランの旗 イラン ロシアの旗 ロシア 日本の旗 日本
2021 ロシアの旗 ロシア ロシアの旗 ロシア  ウクライナ
2022 イランの旗 イラン ジョージア (国)の旗 ジョージア 日本の旗 日本
2023 トルコの旗 トルコ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 日本の旗 日本

国別獲得メダル数

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順位国/地域
1 日本 (JPN)38111766
2 ロシア (RUS)17242566
3 イラン (IRI)1782853
4 ジョージア (GEO)15111642
5 トルコ (TUR)11103354
中立選手(AIN)114823
6 アメリカ合衆国 (USA)10111233
7 ウクライナ (UKR)7103754
8 アゼルバイジャン (AZE)6152243
9 アルメニア (ARM)541019
10 モルドバ (MDA)48921
11 ハンガリー (HUN)43613
12 キューバ (CUB)4138
13 中華人民共和国 (CHN)35715
14 キルギス (KGZ)33713
15 カナダ (CAN)2259
16 フランス (FRA)2226
17 エジプト (EGY)2035
18 ノルウェー (NOR)2002
19 インド (IND)18817
20 カザフスタン (KAZ)161724
21 ルーマニア (ROU)13812
22 ポーランド (POL)1348
23世界レスリング連合(UWW)1269
24 フィンランド (FIN)1124
25 ギリシャ (GRE)1113
26 エクアドル (ECU)1102
 コロンビア (COL)1102
 スロバキア (SVK)1102
29 ドイツ (GER)1089
30 クロアチア (CRO)0516
31 ベラルーシ (BLR)04711
32 モンゴル (MGL)021214
33 オーストリア (AUT)0112
 ブルガリア (BUL)0112
35 スイス (SUI)0101
 デンマーク (DEN)0101
37 スウェーデン (SWE)0055
38 イタリア (ITA)0033
 リトアニア (LTU)0033
40 イスラエル (ISR)0022
41 オランダ (NED)0011
 セルビア (SRB)0011
 チェコ (CZE)0011
 チャイニーズタイペイ (TPE)0011
 チュニジア (TUN)0011
 トルクメニスタン (TKM)0011
 ナイジェリア (NGR)0011
 ベネズエラ (VEN)0011
 ラトビア (LAT)0011
計 (国/地域数: 49)174174348696

開催地

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期間 開催国・地域/都市
第1回 2017年 ポーランドの旗 ポーランドブィドゴシュチュ
第2回 2018年  ルーマニアブカレスト
第3回 2019年  ハンガリーブダペスト
第4回 2021年 セルビアの旗 セルビアベオグラード
第5回 2022年 スペインの旗 スペインポンテベドラ
第6回 2023年 アルバニアの旗 アルバニアティラナ

(出典[2])。

トラブル

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  • 2017年大会の86kg級初戦でイランのアリレザ・カリミ・マシアニがロシアのアリハン・ジャブライロフと対戦して3-2でリードしていたものの、この試合に勝つと次戦でイスラエルのウリ・カラシニコフと対戦することが判明したために、コーチがタイムを取ってマシアニを呼び寄せてわざと負けろとの指示を与えると、マシアニはなす術なくポイントを取られ続けて3-14でテクニカルフォール負けした。結果、この階級ではジャブライロフが優勝、カラシニコフが3位になった。なお、マシアニは2013年にも類似の行動を取ったという。イランレスリング連盟はマシアニを英雄と賞賛した[3][4]。一方、この件に関してUWWは調査に乗り出した[5]。2018年2月にUWWはマシアニに6ヶ月、コーチのハミドレザ・ジャムシディに2年間の出場停止処分を科した。イランレスリング連盟はこの決定に抗議するとともに、イスラエルとの対戦を拒む姿勢に変更を加えるつもりはないと警告した[6][7]
  • 2023年の今大会は当初フィンランドタンペレで開催予定だったが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を理由にフィンランドがロシアとその協力者であるベラルーシの選手に対してビザ発給を拒否したため、開催地がアルバニアティラナに変更された。各種言動を調査した上で、軍や政府機関と関わり合いを持たず、戦争を支持していないと判断されたロシアとベラルーシの選手は、中立の立場(AIN)で参加することになった。一方でアルバニアは、2022年9月に政府関連施設への大規模なサイバー攻撃にイランが関与していたと断定してイランと国交を断絶していたため、今大会に参加予定だったイラン選手団へのビザ発給を拒む事態となった[8][9][10]。また、UWWはインドレスリング連盟(WFI)の元会長によるセクハラ行為を巡る混乱で、定められた期間内に会長選挙が実施されなかったことを理由に、WFIに対して暫定的な資格停止処分を科した。そのため、インドの選手は今大会にUWW名義で出場することになり、国旗や国歌を使用できない[11][12]

脚注

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外部リンク

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