主にヨーロッパの文化や歴史、思想、またキリスト教関係の伝記、各種スポーツなどの項目を中心に執筆・加筆しています。ただ「ウィキペディアン」と言えるほどの広範囲な活動はしていません。
“Tizizano”という利用者名に特に意味はありません。登録の際に好きな画家の“Tiziano”にしようとして打ち間違え、それに気づかずにそのまま送信してしまい、またなおすのも面倒なので、そのまま利用しています。
ティチアーノ以外では、ピラネージの銅版画やクロード・ロランの風景画に描かれた古代の理想にも、ウィリー・ロニの写真にもひかれます。いまはなき「失われたもの」は、逃避のよすがではなく、われわれの現在を照らし出す逆光ではないないでしょうか。ピラネージの攪乱的な古代ローマの復元に関しては、小澤京子の『都市の解剖学 – 建築/身体の剥離・斬首・腐爛』(2011)が抜群に面白いものでした。
古典古代と現代の往還に関して最近読んだ本では、藤本夕衣の『古典を失った大学 – 近代性の危機と教養の行方』(2012)に感銘を受けました。「古典」に象徴されるものが失われたのは、大学ばかりではないでしょう。ネオリベ的な市場原理主義の必然視のなかで、われわれは直近の利害損得だけに目が行きがちです。各項目が、単なる調べ物の道具であるのみならず、少しでもわれわれの「生」全体の充実に益するものになれば、その集積によってウィキペディアは意想外の «円環知» になるでしょう。
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