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WISP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

WISPウィスプ)とは、かつてマイクロソフトが提唱していた、動的(ダイナミック)なウェブコンテンツを含み、かつセキュリティ面でのサポートが必要な軽量なウェブサイトの構築のためのソリューション[1]

LAMPへの対抗として提唱された概念であるが、提唱当時のようなオンプレミス環境での構築が減少し、クラウドプラットフォームへの移行が進んだことと、マイクロソフト自身、サティア・ナデラの指揮のもとオープンソースコミュニティへの積極参加の方針に転換したことで、当時提唱された概念は過去のものとなっている。

2019年時点でマイクロソフトが自社のAzureプラットフォーム上でDockerコンテナを介してUbuntu環境下でのLAMP構築を選択肢の1つとして提示するまでにオープンソースに傾注している。

概要

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OSであるWindowsWebサーバであるInternet Information ServicesデータベースであるSQL Serverといったマイクロソフト製品に加え、オープンソーススクリプト言語であるPHP,Perl,Pythonを総称した頭文字から成る造語である。

類似品として、スクリプトエンジンをASP.NETに置き換えたWISAがある。

他のソリューションとの比較

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表のタイトル
OS WEBサーバ データベース スクリプトエンジン
WISP Windows IIS SQLServer PHP / Perl / Python
WISA Windows IIS SQLServer ASP.NET
LAMP Linux Apache MySQL PHP / Perl / Python
WAMP Windows Apache MySQL PHP / Perl / Python

LAMP

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LAMPの専門技術者を確保しにくい中小企業や、既にWindows Serverの導入実績がある企業などでは使い慣れたWindowsプラットフォームで稼働するため、LAMPで構築する場合に比べ運用コスト面でメリットがある。また企業独自のアプリケーションはWindows上で稼働する物が多くこれらとのインテグレーションも容易である。

逆に言えば人的コスト面で専門技術者の常在が許される場合、Windows資産の継承が必要が無い場合は上記のようなメリットは無い。 またWindows(IIS)とSQL Server[※ 1]が有償であるためどうしても初期投資額が大きくなる。更にOSSのようにソースコードが公開されていないため、これらミドルウェアのソースコードを改変するレベルでの細かいチューニングを行うこともできない。

類似用語

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  • WIMP - Windows+IIS+MySQL+(PHP,Perl,Python)
  • WIPP - Windows+IIS+PostgreSQL+(PHP,Perl,Python)
  • LAMP - Linux+Apache+MySQL+(PHP,Perl,Python)
  • WAMP - Windows+Apache+MySQL+(PHP,Perl,Python)

注釈

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  1. ^ SQL Server Express を使用すれば、有償エディションと比べて制限はあるが無償。

出典

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  1. ^ 月刊 Windows Server World 2008年4月号