Wag (企業)
種類 | 民間 |
---|---|
業種 | ペットケア(ペットの世話) |
設立 | 2014年 |
本社 | アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス |
主要人物 | ギャレット・スモールウッド (CEO) |
ウェブサイト |
wagwalking |
Wag Labs(ワグ・ラブズ、単にWag!(ワグ)として知られている)は、モバイルアプリケーションを介した犬のオンデマンド散歩代行サービスを提供するペットケア企業。ワグは顧客と対になりオンデマンドで犬を散歩する個人の請負人を雇用している[1]。このアプリは「犬用のUber」と呼ばれている[2][3]。
ワグは3億ドル以上を調達し、大きく報道された。一方で同社は請負人によるペットの紛失や不正行為のいくつかの事例の後、国際的に批判されている[4][5]。
犬の飼い主はワグの利用中に散歩代行者からデジタル通知を受け取る。散歩代行者がアプリで犬の排便を記録することで飼い主は犬が散歩中にいつどこで排便するかを知ることができる[6]。
歴史
[編集]ワグは2014年にカリフォルニア州ロサンゼルスで設立された[7]。2018年初頭、ワグはソフトバンクからベンチャーキャピタルファンドで3億ドルを調達した。同社は以前、ベンチャーキャピタルで6800万ドルを調達していた[8][9]。
有名人の利用者には、マライア・キャリー、ケンダル・ジェンナー、クロエ・グレース・モレッツなどがいる[7]。
2019年11月にヒラリー・シュナイダーがワグのCEOを辞任し、後任にプロダクト・パートナーシップ担当バイスプレジデントのギャレット・スモールウッドが就いた[10][11]。
2019年12月、ウォール・ストリート・ジャーナルは、ソフトバンクが保有するWag Labsの株式(約3億ドル)を投資損失で全てワグに売却したことを報じた[12]。
批判と事件
[編集]請負人による犬の紛失や不適切な行動の事例が米国および国際的に報じられ、同社は批判された[13]。
2017年6月、ワグの請負人がソファで休んだりビールを飲んだりしてユーザーのアパートで「くつろいでいる」とされる様子が録画された[14]。2017年11月、ワグの請負人がニューヨーク市のアパートから荷物を盗んだとされる様子が録画された[15]。デイリーニューズは、2017年9月にワグが犬を紛失したと報じ[16]、その数週間後ペットが発見された[17]。2017年10月、 サンフランシスコ・クロニクルはワグが女性の犬を紛失し、その上同社が彼女を「いじめようとした」と主張するペットの飼い主について報じた[18]。
2018年1月、ウォール・ストリート・ジャーナルは、企業のウェブサイトの保護されていないページ上に家の住所とロックボックスのコードの情報が漏洩したと報じた[19][20]。2018年3月、 ニューヨーク市議会はワグの慣行の調査を開始した[21]。
2018年12月、ワグが世話をしている際にウィニーという名前のソフトコーテッド・ウィートン・テリアが車と衝突し死亡した。事故後、ワグは犬の死に関する費用の補償と引き換えに、問題に関する秘密保持契約へのサインを求める電子メールを飼い主に送った[22]。
脚注
[編集]- ^ Alejandra Reyes-Velarde (February 1, 2018). “Softbank invests $300 million in dog-walking start-up Wag”. March 22, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。March 22, 2018閲覧。
- ^ Brown (March 10, 2018). “'Uber for dogs' app has lost 3 NYC pooches in a month”. New York Post. June 6, 2019閲覧。
- ^ Ramos (July 13, 2018). “Can 'Uber for dogs' overcome the fear of strangers?”. Boston Globe. June 6, 2019閲覧。
- ^ Lieber (September 12, 2018). “The startup world's cuddly, cutthroat battle to walk your dog”. Vox. June 6, 2019閲覧。
- ^ O'Brien. “Dog-walking startup Wag raised $300 million to unleash growth. Then things got messy”. CNN Business. 28 September 2019閲覧。
- ^ https://www.latimes.com/business/technology/la-fi-la-tech-20160801-snap-htmlstory.html
- ^ a b “Celebrity Endorsed Dog Walking App Scores $300 Million Investment”. The Blast (February 1, 2018). March 22, 2018閲覧。
- ^ Zhong, Raymond (January 30, 2018). “Wag, the Dog-Walking Service, Lands $300 Million From SoftBank Vision Fund”. The New York Times
- ^ Piu, Lara (15 June 2017). "We Tried a New Uber-Style Dog Walking Service. Here's What Happened". Phoenix New Times. 2018-06-15. 2021年3月24日閲覧。
- ^ ソフトバンクGのファンド、「犬の散歩代行」の株売却日本経済新聞(2019年12月10日).2020年1月9日閲覧
- ^ ソフトバンクVF、ワグへの出資引き揚げ-持ち分全てを会社側に売却Bloomberg(2019年12月10日).2020年1月9日閲覧
- ^ Lombardo, Cara (2019年12月9日). “SoftBank Is Selling Wag Stake Back to Company”. The Wall Street Journal 2019年12月10日閲覧。
- ^ Minyvonne Burke. “'Uber for dogs' loses THREE pooches in the last month in New York: Chihuahua goes missing after slipping out of a harness in latest embarrassment for app Wag”. Daily Mail (UK). March 22, 2018閲覧。
- ^ "Man Hired Through Dog-Walking App Gets Comfy In Client's Apartment" (英語). CBS New York. 2 June 2017. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “Dog walker steals man's packages from Queens apartment”. WPIX 11 New York (December 14, 2017). March 22, 2018閲覧。
- ^ Ray, Esha (22 September 2017). "Dog-walking service Wag! in the doghouse after losing another customer's pet". New York Daily News. 2021年3月24日閲覧。
- ^ Ray, Esha (14 October 2017). "Long Island dog Buddy reunites with family after Wag! pet-sitter loses pup". New York Daily News. 2021年3月24日閲覧。
- ^ Zaleski, Olivia (16 October 2017). "Wag, the 'Uber for dog-walking,' is drawing scrutiny for allegedly losing dogs". SF Gate. 2018年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月24日閲覧。
- ^ Rolfe Winkler (January 9, 2018). “Dog-Walking App Exposed Home Addresses and Lockbox Codes”. March 22, 2018閲覧。
- ^ Steven Melendez (January 9, 2018). “Dog-walking app Wag's users possibly bitten by sensitive data exposure”. March 22, 2018閲覧。
- ^ “Lawmakers look to muzzle embattled dog-walking app”. March 22, 2018閲覧。
- ^ Fonrouge (January 22, 2019). “Wag killed our dog — and tried to buy our silence”. New York Post. June 6, 2019閲覧。