Wave Sound Decorator

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Wave Sound Decorator
開発元 日本の旗 日本 YAMAHA
最新版
Windows 1.1.2 2010年3月9日 (14年前) (2010-03-09)

Mac OS 1.0.0 2005年4月6日 (19年前) (2005-04-06)

プログラミング
言語
英語
対応OS

Windows XP/Vista/7

Mac OS X v10.3以上
対応言語 英語 (パッチ使用により日本語対応)
サポート状況 サポート・配布終了
公式サイト YAMAHA SMAF GLOBAL (Internet Archive)
テンプレートを表示

Wave Sound Decorator(ウェーブ サウンド デコレーター)とは、YAMAHAによって開発、無料配布されている音声データ変換編集ツールである。

概要[編集]

WSDでは、Microsoft Wave形式(.wav/.wave)及び、Apple AIFF形式(.aif/.aiff)のオーディオファイルからキャリアがauKDDI沖縄セルラー電話連合)/ソフトバンクモバイル/イー・モバイル(現・ワイモバイル)の携帯電話(ガラパゴスケータイフィーチャーフォン)用のSMAFファイル(.mmf)を作成できる。

なお、NTT DoCoMo(現・docomo)から発売された携帯電話、iPhoneAndroidスマートフォンWindows MobileAndroidガラケー(ガラホ)等には非対応である。

ソフトウェア本体は英語だが、有志による日本語化パッチ(ミラー)が存在する。

主な機能[編集]

  • ノーマライズ
    • 音量を歪ませることなく、可能な限り音を大きくする。
  • フェードイン
    • 選択範囲のオーディオデータを徐々に大きくしていく効果を付与する。
  • フェードアウト
    • 選択範囲のオーディオデータを徐々に小さくしていく効果を付与する。

沿革[編集]

  • 2004年12月24日 Windows版WSD1.0.0公開
    • WSC-MA2-SMAFに変わる形で公開された。
      • MA-2に加えMA-3/MA-5に対応。(MA-xについては後述)
      • チャンネル/サンプリングレートの変更機能追加
      • 波形編集機能追加
  • 2005年
    • 4月6日 Macintosh版WSD1.0.0公開
      • 主にWindows版WSD1.0.0と機能は同じ
    • 11月1日 Windows版WSD1.1.0公開
      • MA-7に対応
  • 2010年3月9日 Windows版WSD1.1.2公開
    • 対応OSの変更
      • Windows Vista追加
      • Windows 2000削除

日本語化パッチについて[編集]

WSDは2016年3月末をもってYAMAHAのサイトから削除されているため、有志によって違う手段でインストールするための新たな日本語化パッチ(ダウンロードリンク)が制作されている。

沿革 (日本語化パッチ)[編集]

  • 2017年1月3日 WSD1.1.0 日本語版 (以下 作:fase7499) 公開
    • 非公式日本語化版を元に誤訳の修正等をし、一から作り直したもの
    • WSD1.1.2が2016年3月末をもって配布終了していたため、サルベージされたWSD1.1.0を基に制作された。
  • 2017年1月7日 WSD1.1.2 日本語版 公開
    • 1.1.0 日本語版から翻訳精度が大幅に向上
    • WSD1.1.2はInternet Archiveから引用
  • 2017年1月15日 WSD1.1.2 日本語版 第二版 公開
    • ダイヤログ等のフォントをMS UI GothicからMeiryo UIに変更
      • 高精細化のため
    • 誤植を修正
  • 2017年5月4日 WSD1.1.2J公開
    • 対応OSの変更
      • Windows 7/8.x/10追加
      • Windows XP/Vista削除
  • 2017年5月13日 WSD1.1.2J_R2公開

SMAF/MA-xについて[編集]

SMAF/MA-xとは、SMAFフォーマットの名称で、YAMAHAが開発し、auやソフトバンクモバイル、イー・モバイルのヤマハ製のMAシリーズの音源チップが搭載された携帯電話などで使われる音声ファイルフォーマット。

SMAF/MA-xには、SMAF/MA-1・SMAF/MA-2・SMAF/MA-3・SMAF/MA-5・SMAF/MA-7・SMAF/HVの6つがあり、詳細は以下のようになっている[1]

  • SMAF/MA-1…最大4音
    • 音源LSI 「MA-1, 2, 3, 5, 7」で再生可能なSMAFのこと。
  • SMAF/MA-2…最大16音
    • 音源LSI 「MA-2, 3, 5, 7」で再生可能なSMAFのこと。
  • SMAF/MA-3…最大40音
    • 音源LSI 「MA-3, 5, 7」で再生可能なSMAFのこと。
  • SMAF/MA-5…最大64音
    • 音源LSI 「MA-5, 7」で再生可能なSMAFのこと。
  • SMAF/MA-7…最大128音
    • 音源LSI 「MA-7」で再生可能なSMAFのこと。
  • SMAF/HV
    • 音源LSI「MA-5, 7」で再生可能なHV(「Humanoid Voice」の略で、人の声をシミュレートする音声合成機能のこと)入りSMAFのこと。

WSDはSMAF/MA-2・SMAF/MA-3・SMAF/MA-5・SMAF/MA-7(Mac版ではSMAF/MA-7に非対応)に対応している。

脚注[編集]

外部リンク[編集]