Wikipedia:オフラインミーティング/20070318Tokyo/質問一覧
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2007年3月18日に行われる「ジンボ・ウェールズ公開インタビュー」に対する質問を受け付けます。大体のカテゴリにわけて、それにあった質問を書きこんでみてください。質問は約20個ほど受け付け、それ以上の質問が来た場合は、適宜こちらで選ばせていただきます。
Wikimedia財団の抱えるプロジェクトは、Wikipediaだけでなく、多数のプロジェクトがあり、また、日本語以外の多くの言語版も存在します。質問の際には、それを考慮していただけると、より充実した質問になると思います。みなさん、奮ってご参加ください。
当日は、英語で質問をします。英語の出来る方は、英語で質問をかいてくれると、助かります。
おおまかなカテゴリを用意したので、それに沿って質問を陳べてください。
質問は締めきりました。イベント終了後、もらった解答をこちらに付加します。--ゆきち 2007年3月11日 (日) 23:33 (UTC)
ごめんなさい、気力が尽きたので、参考リンクと音声ファイルでお茶を濁させてください。--ゆきち 2007年3月28日 (水) 03:36 (UTC)
参考リンク
- 沖電気さんによる、インタビュー記録ページ (音声ファイルあり)
- 「小さい頃,百科事典を全部読んだ」 ITProの方によるインタビューに関する記事
- Jimmy Wales氏インタビューの私的メモ 参加者の方によるメモ
- 今までの各種プロジェクトで、一番失敗したと思ったことは何ですか? また、今手がけているプロジェクトで、止めてしまいたいプロジェクトはありますか?
- 英語版と比較すると、日本語版の Wikipedia には一部コンテンツの記載内容に顕著な違いがあります。例えば、日本語版「ホロコースト」のページを英 語版「Holocaust」のページと比較すると、日本語版にはホロコースト否定説について詳細な内容が延々と書き連ねてあり、その量は文字数で比較する と外部リンクなどを除いた記事全体のおよそ50%(18,000 : 9,900)という驚くべき多さとなっています。ちなみに英語版「Holocaust」ではその比率は 2.7%(99,000 : 2,700)ですから、初めてこのことを知る人はギョッとするのではと思います(この比較は質問者が発見したものではなく、日本の有名な SNS のプライ ベートな記事で読んだものです)。個人的な所感ですが、これは Wikipedia の方針の一つである「中立的な観点 (NPOV)」を重んじようとすることが、時にかえって奇妙な結果となってしまうことをよく現しているのではないかと思います。中立性を維持しようとする あまり、過激な相対主義のような奇妙な内容のページが増えることを懸念されたことはありますか?
- 歴史上の問題、科学技術上の問題、哲学思想上の問題など、議論される問題の種類によってコンセンサスの形成のされ方は違うと思いますか?また、 Wikipedia 上のあらゆる項目に共通するコンセンサス形成の仕方というものは存在していると思いますか?あるとすれば、それはいったいどんなもので しょうか。
- 「ルールすべてを無視しなさい」や「なんでないか」といった Wikipediaの基本の考え方、およびその考えの伝え方を、日本の Wikipedian に 説明するのはむずかしいのです。これは日本文化の独自性や、多くのWikipedian がプラグマティズムや構造主義、脱構築などの 20 世紀後半の哲学に 慣れていないことに由来するのではないかと思いますが、ジンボさんがよくご存知の英語版の Wikipedia ではどういった状況でしょうか?
- 米ミドルベリー大学での試験で、Wikipedia の誤記を引用した誤答があったことが話題になりました。情報の利用について「二次情報ではなく一次情報 をあたれ」とは常識ですが、Wikipedia の目指すところは二次情報でしょうか、一次情報でしょうか?二次情報であれば一次情報についての言及の乏し さ、一次情報であれば信頼性をどう担保するのでしょうか?
- 無料で提供するサービスとして広告型以外の道が必要だと思っていますが、その一つに既存の組織で効率の悪い部分を改善しそれによってコストダウン出来た一 部を回収する、というモデルが考えられると思います(コンサルティングサービスなど)。また、サーバなどの物理的な要素を肩代わりしてもらい知識の蓄積だ けを管理するといったやり方もあると思います(PC-UNIX の FTP サーバなど)。これらのモデルを採用する事は考えられないでしょうか。
- 最近なども財団の財政状況が話題になりましたが、今後とも寄付モデルは続行する予定なのでしょうか。そうでしたら、おそらく強化していく必要があると思うのですが、なんらかの良い手段を考えているのでしょうか。
- 今後ウィキメディア全般のなかにおいて、名実ともに名誉職にとどまるのか、それとも実効力が明文化された「創立者特権」を維持されていくおつもりなのかどちらでしょうか?
- 紙、DVD、ラジオ、映像など、他の媒体による事業展開もお考えでしょうか。例えば日本語版ではアニメ、漫画、ゲームの分野が充実しており、お金に換算し ても価値が見込まれるでしょう。CD にして販売すれば収益が見込まれると思われますがいかがでしょう。また収益が得られると分かれば、日本人のモチベー ションにも変化が起きると思われます。
- Wikia の事業展開が活発になっていますが、これは、新しいポータルサイトを構築し、Yahoo!などを越えていくものなのでしょうか。他、今後の事業の展望についてお聞かせください。また、競合他社との勢力争いに付いて、何か意見がありましたら、教えてください。
- GFDL が 3.0 にバージョンアップする予定だと聞いていますし、CC などのフリーコンテンツのライセンスもあります。今後ウィキペディアが、新しい、あ るいは別のライセンスに移行することはあるのでしょうか。またその場合、古いライセンスのもとで提供された記述は新しいライセンスに移すことが可能だとい う解釈でよろしいでしょうか。
- 日本語版では GFDL を厳密に解釈しており、分割・統合・翻訳などでウィキペディアの他の記事の記述を移す際には、どの記事のどの時点の版を移したかを示 すことが求められ、示すための適切な場所がないので編集内容の要約欄(履歴ページに表示されます)を利用しています。要約欄の利用では不都合が多い ので、記述を移した元の記事とその履歴を書けるような大きなフィールドを新たに用意していただきたいと考えていますが、この方法が可能か、あるいはほかの もっとよい方法があるか、見解をいただければと思います。
- 日本語版ウィキペディアで、「MediaWiki で実装されている subst の機能が、展開されるテンプレートなどの履歴を保存しないままコピーするもの であり、GFDL の要件を満たさない」との主張があります。この主張を認めるのであれば、subst 機能が使用できる、あるいは存在すること自体が弊害を 生んでいるということになります。テンプレートに対する subst機能は有用であり、禁止されるべきではないと思いますが、GFDL との整合性について、 どのようにお考えでしょうか。
- Wiki は今、世界的に流行していますが、これは、一過性の物なのでしょうか、それとも、今後人類に取って必要不可欠なコラボレーションツールになっていくのでしょうか。
- Wikipedia の前には、Nupedia と いうプロジェクトをやっていて、そこから Wikipedia に移行したはずですが、Nupedia を終了させる際、どうして Wiki というツールを選択し たのでしょうか。特に、スパムや記事の安定性を考えると Wiki というツールは少々不安に思ったと思うのですが、その際には、どういうことを考えて決断し ましたか?
- Wikipedia は、知識の共有を行うための非常に有効なツールであると考えます。今後、さらに発展して、Web3.0 や Web4.0 の時代(5~10 年後)を考えたとき、「善・悪」等の概念も共有することができるようになるべきと、個人的に思っていますが、どのようにお考えでしょうか?また、どのよう な仕組みを作れば、「善・悪」等を共有することが可能になると思われますか?
- もしあなたが今後 Wikipedia に蓄えられた知的資源が教育に活用されるプランをお考えでしたらお聞かせ下さい。
- Wikipedia の、将来のゴールは何ですか? いつまでに、何を成し遂げ、どうなっていたいと思いますか? また、そのために、我々利用者にどのような貢献を期待しますか?
- Wikipedia は日本にウィキメディア財団支部がないため、責任の所在があきらかでない、無責任だといわれます。日本に財団支部があれば寄付金控除も 受けることができるかもしれないし、運営ももう少しすっきりするかもしれません。日本に財団支部を開設する予定はないのですか。
- 日本語版 WP では、小学生や中学生が前線で活躍しております。この積極的な勇姿な獅子たちにエールを送って下さい。