Wikipedia:井戸端/subj/グリフウィキの画像をウィキペディアで使えるか
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グリフウィキの画像をウィキペディアで使えるか
[編集]グリフウィキもかなり内容が充実してきたんですが、このサイトのグリフ (字形) 画像をウィキペディアやコモンズに移入してよいものでしょうか。GlyphWiki:データ・記事のライセンスでは複製や派生作品の作成に制限はなく、著作権表示の義務もないとするいっぽう、ライセンスは「ウィキペディアのライセンス」とは異なる旨断っています。 --Hatukanezumi 2010年5月19日 (水) 17:41 (UTC)
- ライセンス文書を読んでみました。グリフデータの著作物性は考えないといけないかもしれませんが、とりあえず、保護の対象となるものと仮定します。
- グリフウィキに登録されているグリフデータおよび記事の作成者は「運用者である利用者:kamichi」さんに著作権を譲渡し、著作者人格権を主張・行使しないことを了承したとみなされています。
- 履歴によって「運用者である利用者:kamichi」さんの書き込みであることが確認できるライセンス文書で、改変が認められ、また著作権者の表示は求められていません。
- ライセンスの相違は、ウィキペディアからグリフウィキへの記事のコピーができないということを強調するために書かれているものでしょう。実際、それはライセンス違反となりえます。
- 「誰もが自由に利用できる」の範囲について、おそらく複製や公衆送信などを含み、商用利用を許可しているとは思うのですが、フォントの世界での慣習などから、そう受け取るべきではないのかもしれません。この点は、kamichiさんに確認するのがよいと思います。商用利用についての確認がとれれば、ウィキペディアでの使用は可能ですし、コモンズへのアップロードも可能だと考えます。--Ks aka 98 2010年5月19日 (水) 18:16 (UTC)
- うん。ライセンスの相違の話は、CC-BY-SAやGFDLの下にある著作物は受け入れられないよ、という意味だとおもいます。
- 商業利用のことは、おそらく著作権者が最初にライセンスを書いたときにそこまで気が回らなかったのだろうとおもいます。というか、とりあえず「自由な」グリフを作成、配布したかっただけなのかと。実際、その後グリフウィキの成果をもとにして作られた花園フォントのライセンスでは「商業的な利用であっても」と明確に断っています。
- なんでわざわざ質問したかというと、同ウィキのライセンスの文言が (著作権に比較的センシティブなjaWPの立場から見ると) かなりアバウトだったんで、jaWP/commonsに持ってきてあとあと問題にならないか心配だったためです。これまで自分がSVGで作ってコモンズに上げてたような字形画像がいくつかあるので、グリフウィキで作り直して、フォントとして使えるグリフデータにしたい (で、あらためてコモンズに反映したい) のです。
- まあ、商業利用についてはそのうち聞いてみます。実は、同ウィキの画像をそのまま利用するという考えはちょっと再考中なので、すぐにではありませんが。 --Hatukanezumi 2010年5月20日 (木) 13:34 (UTC)
フォント埋め込みによる利用
[編集]で、つづき。
上述のように[花園明朝はライセンスで明確に (商業的な利用も含めて)「あらゆる改変の有無に関わらず」使用できるとしています。なので、フォント埋め込みでjaWPの記事に使うのももちろん問題ない。ということで、それを実現するエクステンション (MediaWikiの機能拡張) を作ってみました。こんなふうになります。
画面上で「芦」の字が2種類見えますが、自分のパソコンにフォントをインストールしてあるわけではありません。サーバ上のフォントから必要なグリフだけ抜き出して、ページに埋め込んでいます。画像ではないので、普通のテキストとして閲覧できます。
花園明朝はユニコードの漢字 (IVD登録の字形異体もふくむ) のほとんどを収録しています。これまで漢字の異体字を表示するために、画像にしたりしていたのがすこしは便利になるかもしれません (ただし、記事名には使えません。本文だけです。また、比較的新しいブラウザでないと対応できません。Firefox 3.5やOpera、Safariの最近のバージョン。Internet Explorerは8以降ならできそう。がんばれば6くらいでもも対応できるかも)。
このエクステンションに興味のあるかたは、ウィキメールなりそのほかの手段なりでHatukanezumi宛てご連絡ください。そのうち検証用サイトをつくります (広く公開するわけではありません) ので、ご連絡くださったかたにはURLをお知らせします。 --Hatukanezumi 2010年5月28日 (金) 14:09 (UTC) 追記 --Hatukanezumi 2010年5月29日 (土) 11:37 (UTC)
賛成 (MediaWikiの機能拡張) について賛成します。ただ、それぞれの端末環境が未知数なのでテストが必要と考えます。えーと、昔あったダイナミックフォントのようなものでしょうか? 試みとしては面白いし、利便性を考えると有効と考えます。むしろ、テキストボックスの中のフォントが何かというのも興味があります。--基 建吉(MOTOI Kenkichi) 2010年6月2日 (水) 19:16 (UTC)
- まったり まさに、むかし「ダイナミックフォント」と呼ばれてた技術です。最近だいぶん標準化がすすんできて、多くのブラウザが対応しつつあります。Google Font APIみたいなソフトウェアも開発されてますね。
- テキストボックスの中は埋め込みフォントではないので、ふだん使ってるフォントで表示されます。埋め込みフォントで表示する文字はそもそも入力できないですから、新しいマジックワードを作ってウィキテキストとして編集できるようにする、というのが、この機能拡張の役目です ({{glyph}}というマジックワードです)。
- んで、能書きばかりで申し訳ないんですが、手抜きなコードを修正中ですんで、実際にさわってみたいかたは少々お待ちください。あ、あと、IEより前にiPhone/iPadに対応するかもしれない (持ってないから自分では試せないのだけど)。
- 引き続きコメントください。 --Hatukanezumi 2010年6月3日 (木) 12:43 (UTC)
- まったり やはり。わくわくしますね。是非薦めてくださいませ! --基 建吉(MOTOI Kenkichi) 2010年6月5日 (土) 03:54 (UTC)
- 報告 とりあえず、某所で検証サイトのURLを公表しました。自分は公表の範囲に入ってなかったぞというかたはお問い合わせください。まあぼちぼちと開発をすすめたいとおもいます。 --Hatukanezumi 2010年6月7日 (月) 15:41 (UTC)
グリフウィキ管理者の上地と申します。すでに解決されたようですがライセンスの解釈についてはグリフウィキのデータをjaWPで使うことは全く問題ないと解釈しております。また1つお知らせがあります。私の方でもウェブフォントの活用を積極的に行っていく考えがあり、その一環としてグリフウィキに登録されている全グリフについて、そのグリフだけを含む1字フォントを自動的に生成するようにしました。花園フォントにはグリフウィキのすべてのグリフが入っていませんので、直接グリフウィキの1字フォントを呼び出すようにするとさらに表現の幅が広がると思います。現在試験中のためまだ情報は公開しておりませんが、 http://glyphwiki.org/glyph/(グリフ名).ttf で取得できます。このフォントの「〓」(U+3013)にグリフが入っています。残念ながらFirefoxなど他ドメイン上のフォントを呼び出して埋め込むことができない問題は残っていますが、活用をご検討いただければ幸いです。 --Kamichi 2010年6月9日 (水) 00:32 (UTC)
- 粗茶ですが Kamichiさん、わざわざお越しいただいてコメントありがとうございます。ライセンスの件についてのご快諾、たいへんありがたいです。また、一字フォントのご案内ありがとうございます。ぜひ活用させていただきたいとおもいます。
- ただ、上のMediaWikiエクステンションについては、フォントとしてまとめられたものを利用していきたいと考えています。ひとつには、著作権者に多数の問い合わせがいくことを避けるため、明文の許諾のあるものを使ったほうがよいという判断です。また、ウィキペディアなどのウィキメディア・プロジェクトのサイトからグリフウィキに直接リンクするのはトラフィック上、避けたほうがいいだろうとも考えました。そして、文章の電子化にかかわるサイトの例にもれず、ウィキペディア日本語版でも字形についての論争は起こっていますので、フォントにまとめられたもののほうが、ユニコードの代表字形の参照先としてある程度安定した基準になりうるのではないかとの期待もあります。
- それはともかく、グリフウィキは漢字についてはすでに相当の網羅性を実現しているので、その資産を利用させていただけることは、とてもうれしいことです。また、サイトの充実のためにいくらかでもお手伝いできればとおもいます。
- なんだか硬い文章になってしまったな。今後もお世話になりますが、よろしくお願いします。 --Hatukanezumi 2010年6月9日 (水) 17:44 (UTC)