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依頼関係のリテラシー[編集]

まず、上の削除依頼をご覧ください。上の依頼はYassie氏に恨みを持った荒らし(LTA)が、氏や氏の書いた記事を排除しようとして提出した依頼です。この場合はわかりやすい内容なのでたくらみは露呈し、珍妙な依頼として「面白記事」に認定されています。しかし、実際にこういう事態んが起きた場合、あなたは本当にウィキペディアとして守るべき対象(上の依頼であればYassie氏やその記事)を守れますか?依頼に「NO」を突き付けられますか?

もしこの人が妙な「取引」など持ちかけずに「特筆性なし。ケースE。」と書いていたらどうでしょうか。ソックパペットを使って身分を装っていればどうでしょう。依頼の対象がマイナーな分野やサブカルチャー、無名な利用者だったらどうでしょう。皆さんの中には削除票(ブロック票)を投じてしまう方も結構いるのではないかと思います。ウィキペディア・コミュニティは何かを「書き込もうとする者」に対しては厳しいですが、何かを「削ろうとする者」には案外無頓着です。

ここで問題にしているのは、「それ自体は正しい行為を利用して悪い事が出来る」という事です。見抜けない人がいるのも無理はありません。むしろこういったことは真面目な人や育ちのいい人ほど理解しにくいものです。学校で教えられる一般的な「いいことをするのが当たり前」の世界では多くの人はルールを守り、常識に沿って行動します。人が攻撃を受けるのは悪いことを行った場合のみで、人が攻撃されているのを見ても、攻撃した側に何らかの理由があったか、せいぜい「喧嘩両成敗」の範疇ではないかと考えます。「ウソ」とか「陰謀」とか「暴力」とかいうことはそういう世界ではあり得ない事です。

ただ、残念ながらネット社会というところは一般の社会とは異なります。荒らしやソックパペット、妙な主張をするクレーマーなどがウヨウヨいる世界です。彼らは必ずしも明らかな「悪事」を働くわけではなく、しばしば社会の仕組みを利用して悪事を働きます。深く考えずにこういった活動を支持すると、最悪の場合、悪事に手を貸す事になります。あなたもLTAなどによる破壊工作に手を貸しているかも知れないのです。

ではどうやって破壊工作を見分けるかといえば、まずは気持ちを切り替えることではないでしょうか。自分はいま、騙したり、貶めたりが実際にあり得る状況の中にいるんだという自覚を持つことです。それだけで、全然違います。実際、ウィキペディアの内部は結構な無法地帯です。荒らしやソックパペットにしたって、摘発されていないものは多数あるといわれています。

被依頼者がトラブルを抱えていないかを見ることも重要だと思います。上の事案ではYassieさんとトラブルを抱える利用者によって削除依頼が提出されました。こういった破壊行動の場合にはいわゆる「粘着」行動がみられる場合が多いので、そういった兆候の有無は重要です。ソックパペットを使って粘着を行う場合もあります。その場合には多重アカウントを操った利用者をブロックすることになります。本人に直接、粘着されてないか聞いてみるのもよいでしょう。人格的に問題ない利用者が不正を訴えている場合、大抵その訴えは正しく、こちらが気付いていなかっただけのことが多いです。

また、依頼者、被依頼者について調べるのも大事な事です。特に依頼者がIPや編集回数の明らかに少ないアカウントであれば、ソックパペットである可能性が高いといえるでしょう。初心者がいきなり削除依頼を立てるなんてことは基本的にあり得ません。たいていは誰かとトラブルを抱えていたり、記事のノートなどで特異な主張を展開しているような人物(LTA予備軍であることが多い)のソックパペットである場合が多いようです。被依頼者が管理者といった恨みを買いやすい役割を担っている場合は、恨みによる依頼も疑ってみる必要があるでしょう。

削除依頼、コメント依頼、ブロック依頼といった依頼を審議する際には依頼の内容だけでなく、「依頼が正当なものか」についても考えることが重要です。ただお互い忙しいですから、管理者さんやいわゆる「自警団」に丸投げするのではなく、多くの目(特に記事の関連分野を編集する利用者)で依頼系を監視して時には正していく必要があるのだろうなと思います。皆さんはどう思いますか?--Huevos de Tetraodontidae会話2013年9月11日 (水) 00:13 (UTC)[返信]

そーゆー考え方に意味はある?結局は依頼の内容に帰結する話じゃないかと思うよ。LTAの出した依頼であろうと、仮にでもまぐれでも記事の問題点を的確に述べているのであれば、審議には値するだろう(無論LTA本人へのブロック破りだの多重アカウント対処は別の話)。逆にどんなベテランで人格的にスバらしく見えるユーザーであっても、何かの間違いでトンチンカンな依頼や手続き上の不備があれば、それは却下を免れない。最終的に削除依頼の正当性を決するのは、依頼内容しかないでしょ。--121.93.71.239 2013年9月11日 (水) 01:59 (UTC)[返信]
コメント 結論から言えば、ウィキペディア上では「誰が」出した依頼かは、依頼の進行においてほとんど意味を持ちません。実際、削除依頼において依頼者がソックパペットであった場合も、他の(正当な)利用者の削除票が入っていれば依頼は進行し、最終的に記事が削除された事例も存在します。盲目的に票を入れるのはともかく、方針やガイドラインに沿って投票していけば、明らかに不自然な依頼であれば自ずと排除されるでしょう。--Jkr2255 2013年9月11日 (水) 03:53 (UTC)[返信]
コメント 現在の削除の方針では、依頼者がソックパペットと判明しても、管理者・削除者の判断により審議を続けることができます。依頼自体が真っ当な内容ならば審議に値するからです。本来ならソックパペットの依頼と判明した時点で終了して、(審議に値するなら)別の人が新たに同案件で再依頼するのが筋と思いますが、ウィキペディアは役所じゃないので、そこまで形式にとらわれる必要もないと思います。--123.220.1.205 2013年9月11日 (水) 10:12 (UTC)[返信]
もちろん建前は重要ですし、依頼そのものは決まり通りに進めるしかないでしょう。一応言っておきますが、あたしは例えば「怪しい依頼は即時に全て取り消すべし」とか、そんなことを主張しているわけではありません。大多数の依頼は通常通り処理すればいい。ただ、荒らしや個人攻撃目的で削除依頼やコメント依頼を出すのは褒められたことではないですし、荒らしなりソックパペットなりを見つけた場合はきちんと処理することが大事というだけの事です。
「なんで?」といえば理由は単純で、「それが荒らしだから」「それが個人攻撃だから」ではないでしょうか。「けじめ」とでもいいましょうか。「やっぱりルール違反を行う者は許さない」という姿勢を見せてこそウィキペディアの治安が守れるとも考えられます。
我々から見れば「依頼を処理した」だけの事でも、向こうの立場から見れば「テロが達成された」となってしまうわけです。そうすると当然「またやろう」となる。自警団を「味方につけ」ながら彼らの攻撃は続き、被害者は増えていく。「土方プギャアアアアアア!!!!」「ノロマな自警どもが!早ようやらんかい!」こういうセリフ、2チャンネルあたりで聞いたことありませんか?血の味を知った荒らしは何をするかわかりません。ですから早々に捕まえて処理すべきと思う訳です。
実際何ができるかっていえば、できる事は少ないと思うんです。そもそも荒らしや個人攻撃目的で削除依頼を出されること自体が割とレアなケースですし、ソックパペットを摘発できるとも限らない。まあ、「荒らしや個人攻撃目的で削除依頼やコメント依頼が出されることがある。もしそうなら被依頼者は無実で、提出者は罰されなくてはならない」という意識を持つ事で場合によっては救える人や物もあるということではないでしょうか。
例えばいじめなんかにしても、「いじめは現実にある」という意識を持った教員がいるかどうかというのは問題解決に大きな影響を与えます。いないと気づけないし、逆にいじめを訴えた生徒が教員に責め立てられるようになります。もちろん、いじめは絶対に摘発されません。よくいじめ関連のニュースで教員が「いじめはなかったと認識していた」とコメントしていますが、あれは知っていて隠蔽しようとしているわけではなく、彼らは本当に気づかないのです。「知識」はあっても「意識」がないとこの手の問題はなかなか改善しません。
ちょっとした意識を持つ人が増えることでウィキペディアの治安が少しでも改善すればいいなとは思います。--Huevos de Tetraodontidae会話2013年9月12日 (木) 04:34 (UTC)[返信]
コメント 荒らしが何を目的として行動しているのかなど、一般論としては第三者に必ずしも明らかではありません。「荒らしに構うのも荒らし」という言葉がありますが、わかりもしない荒らしの目的を斟酌して戸惑ってしまうよりは、方針・ガイドラインに従って淡淡と処理するほうが、建設的ではないかと思います。荒らしが一見行おうとしていることが、たまたまウィキペディアにとって適切な方向と重なったところで、それが何だと言うのでしょうか。
あと、ウィキペディアでの編集行為にはすべて履歴が残ることを考えれば、特に問題のない第三者をブロックに追い込むなど、現実的にはほぼ不可能でしょう。コメント依頼でも、依頼者への苦言が集中するケースがまま見られます(もっとも、私自身、立てたコメント依頼その後のブロック依頼での行動について、「謀略めいた行動」としてコメント依頼の対象となるに至っています)。--Jkr2255 2013年9月12日 (木) 14:45 (UTC)[返信]
コメント 本当に『向こうの立場から見れば「テロが達成された」となってしまう 』のか分かりませんし、そもそもその観点を持ち込むべきではないでしょう。荒らしの真の目的は何か?と考えることこそ最悪の選択肢であって、依頼自体が適切なものであれば、処理してしまえば良いのです。それはもはやテロでもなく最早「貢献に過ぎない」訳ですから、目的や意図などを深読みする必要はありません。わざわざ「正しいもの」を捻じ曲げてしまってはどちらが荒らしだか分かりません。--氷鷺会話2013年9月12日 (木) 15:35 (UTC)[返信]
コメント 言おうとされている内容の趣旨は理解できなくもないしその辺りを考慮に入れながら活動しなくもないですが、それぞれの依頼者が何を考えてどのような履歴でその依頼やコメントをしたかという前提に立って今回のコメントを考えると、Huevos de Tetraodontidaeさんが活動開始からごくわずかな期間でYassieさんに対するナンセンスなブロック依頼を見つけて井戸端に問題提起した点が不思議です。主張される考え方に沿って判断すると、利用者が経験を積んでから依頼内容と依頼者を見て判断することになると思いますが、そうするとHuevos de Tetraodontidaeさんがこれまでどのような活動をされてきたか分かりませんので今後の記事編集に期待しています。がんばってください。--Degueulasse会話2013年9月12日 (木) 15:00 (UTC)[返信]
皆様どうもコメントありがとうございます。よく分かりました。
私個人はYassieさんとは何の面識もありません。たまたま「削除された悪ふざけとナンセンス」関係を観察しているうちに上の削除依頼を見つけたのがきっかけです。実は、いじめの手法の一つにも似たようなものがあり、もしかして依頼関係が嫌がらせの温床になっているのではないかなと疑問に思って書いてみました。
調べてみると、荒らしの出したブロック依頼などが却下された事例もそれなりにあるようですね。皆様どうもありがとうございました。--Huevos de Tetraodontidae会話2013年9月13日 (金) 02:40 (UTC)[返信]