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Wikipedia:井戸端/subj/句読点の統一は権利侵害にあたるか?

句読点の統一は権利侵害にあたるか?

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井戸端にふさわしい投稿かわかりませんが、著作権に精通した方のご意見を広く伺うべくここで質問させてください。以下の件があった時期からは半年ほど空いてしまいましたが当方のウィキペディア編集頻度は決して高くなく、今ようやくこのことに対応する気力が湧いたので。

飲食店」にて、一つの項目に2種類の読点“、”と“,”が混在しているのを発見したため、Wikipedia:表記ガイド#約物の使い方にそって「縦書き・横書きの両方に対応する」“、”に統一する修正を行いました。その際考えた根拠はノート:飲食店で説明したとおりです(「日本標準産業分類」の原典にはあたっていません)。

ところがある編集者さんから「引用を変更しないでください。同一性保持権の侵害にあたります。」と差し戻され、反論をいただいたのもノートにあるとおりです。

ノートで引用したように、10年前校正の講座に通っていた際のテキストを引っぱり出して探したのですが、「,.」は縦組には使わないこと、「横組の文章を縦組に、縦組の文章を横組にする場合は、句読点や数字は直してもよい」との記述はあるものの、引用部において「,.」と「、。」を差し替えることが「同一性保持権の侵害」にあたるか否かの説明は見当たりませんでした(著作権の解説書ではないので)。

少なくとも同じ項目内で“、”と“,”が同居しているのは気持ちわるくてたまりません。ただ確かに「読者が記事を読むうえでの障害になるものでもありませんので、」この修正だけで版を増やすのは適切と思いません。「同一性保持権の侵害」にあたるか否か、あるいはこの件では合意を形成せずこのままにしておくのが得策なのかなど、見解・助言をお尋ねしたく存じます。著作権まわりの作業に多く関わってこられた方などにご返答いただければと思います。

なおノート文中で「あたらないのではないでしょうか」などと断定表現を用いなかったのは、無用に他人を批判するような語調を避けて言葉を和らげたまでです(根拠の弱い憶測というわけではありません)。著作権に関しては決定的なことがいえるほどの理解を持ち合わせていませんが、横組であっても必ず“、”か“,”のどちらかにそろえることについては、個人的な好みの問題でなく、ウィキペディア内外を問わず組版や表記においてごく一般的なルールであることは確信しております。--クブクリン会話2012年12月15日 (土) 15:15 (UTC)[返信]

コメント著作権周りではいろいろ調べていますが、専門家ではないです。
ご指摘の記事について、括弧書きで引用されている部分は、書き方としては「引用」ですが、思想や感情の表現ではなく、著作権法の保護を受けないと思いますし、保護の対象になるとしても、著作物の性質上「意に反する」とは考えにくいです。
句読点や中黒の有無で、同一性保持権の侵害が認められたことはあります(文学でも学術論文でも)。「、」と「,」または「,」の統一について問題となった例は、すぐには思い当たりません。現代詩なんかだと、この使い分けが表現の一部になりえるでしょうが、通常の文章であれば、そうそう侵害と認められることはないと思います。--Ks aka 98会話2012年12月15日 (土) 18:49 (UTC)[返信]
コメント著作権の素人です。「句読点の統一は権利侵害にあたるか?」とうい問題以前の問題としてですが、日本標準産業分類とは平成21年3月23日付け総務省告示第175号のようであり、「国の機関(総務省)」の「告示」なので著作権法第13条二項「国若しくは地方公共団体の機関、(中略)が発する告示、訓令、通達その他これらに類するもの」であって、同一性保持権の対象外ではないでしょうか。現状で、句読点の統一は権利侵害にあたるか否かに関して話を広げる必要は無いのではないかと思います。--Pemo会話2012年12月15日 (土) 19:33 (UTC)[返信]
コメント著作権の専門家ではありませんが、オリジナルの文章で句読点に意味のある場合以外は句読点の統一は同一性保持権の侵害には当たらないと思います。重箱の隅をつつくような言い方になりますが、もし句読点を統一することが同一性保持権の侵害になるのであれば、フォントを変更したり段組みを変えることも侵害になるでしょうし、オリジナルの電子コピー以外は認められなくなってしまうでしょう。
なお、ご指摘の記事について、対象箇所が著作権の保護を受けないだろうとのKs aka 98Pemoさんのコメントには賛成です。
ただし、ノートで指摘されている「Wikipedia:表記ガイドには絶対に適用しなければならないものではありません」という主張ももっともです。最近の検索エンジンは句読点が違っていても検索してくれますが、古い検索エンジンには句読点を変えるとヒットしなくなるものが結構あったと思います。引用箇所については必ずしもガイドラインに従わず、オリジナルの句読点を使っていて問題ないし、どちらかと言えば元の句読点のままにする方が良いと思います。--アルビレオ会話2012年12月15日 (土) 23:27 (UTC)[返信]
コメント英語版のスタイルマニュアルは引用文のフォーマッティングに関して実際的な手引きになってます。英語という言語に特異的な部分はありますが、参考にしてみては。たとえば、引用文のスタイルに関しては、A quotation is not a facsimile, and in most cases it is not desirable to duplicate the original formatting. Formatting and other purely typographical elements of quoted text should be adapted to English Wikipedia's conventions without comment; this practice is universal among publishers.というように、原文のスタイルを丸写しにすべきでなく、英語版ウィキペディアの表記法に従うべきであり、これは出版業界でも一般的な習慣だとされています。校正講座のテキストに表記法の変更に関して説明があったということは、引用文を引用先のスタイルに合わせるというのは日本(語)でも一般的な習慣なのでは。
それで、表記ガイドの但し書きに関してですが、これを「飲食店」という記事内の引用文が表記ガイドに従わなくてもよい根拠だと解釈するのは無理すじでしょう。もっと長めに引用してみると:
  • ただし、このガイドラインはすべての記事に絶対に適用しなければならないものではありません。ここに掲載されている表記法と異なる表記を分野ごと、記事ごとに使用する場合、関連分野のウィキポータル・ウィキプロジェクトや、個別記事のノートで合意形成をし、合意事項をわかりやすい形でまとめておくとよいでしょう
  • また、このガイドラインに従おうとすることが、あなたの記事執筆の妨げになる時には、無理に従う必要はありません。そのうちに表記法に詳しい利用者が体裁を整えてくれるでしょう。(強調引用者)
いずれも、続く二つ目の文が本来の趣旨でしょう。要するに、最初の例は「表記ガイド」がウィキペディア記事の表記法すべてを網羅しているわけではなく、分野によって「表記ガイド」から逸脱した表記法が必要な場合は、別途定めるべき、ということですし、二番目の例は執筆者は執筆時にすべての表記法を把握している必要はないが(細かいことは気にせずどんどん加筆すべき)、ウィキペディア日本語版の表記法からはずれた表記は慣れた人によってそのうち修正されるべき、ということなのでは。日本の法令を引用する際は読点は「,」は用いる、というような表記法が日本語版ウィキペディアで確認できないのであれば、地の分と同じ「、」で統一すべきかと思います。単純に言って、「飲食店」では、引用部の「,」が無意味に読解の流れにひっかかって、私には読みづらかったです。--Bugandhoney会話2012年12月17日 (月) 20:39 (UTC)[返信]

(質問者より)多忙と体力面の都合により間が空いてしまいすみません。読点が“、”か“,”かなんて小さなことと思われるかと思いきや、複数の方から反応をいただき驚いています。ありがとうございます。

とりわけ「『飲食店』では、引用部の『,』が無意味に読解の流れにひっかかって、私には読みづらかったです。」(Bugandhoneyさんのご回答の末尾)に我が意を得た思いです。英語版のマニュアルもご紹介くださり有難いですが英語力が決定的に不足しているため、日本語版の表記ガイドを基本に、自分が校正講座で習ったルールを加味して考えております。

質問文が長くなり申しわけなかったですが、つまりは「飲食店」項目の句読点を当方で統一することに問題はないか、という点が疑問の中心。著作権の保護の対象にならないというご見解にしても、統一すること自体は差し支えないと受けとりました。ただし「日本標準産業分類」の原典は確認できておらず、本当に原文で“,”が使われているのか自分の目で見てはいません。

校正・校閲の仕事をしていたので出版物については文字表記や統一法にひととおりの理解があるつもりです。しかし差戻しを受けたことで認識がゆらぎ、ウィキペディアには印刷と違う独自のルールや慣例があるのかもしれないと考えたための質問でもありました(日ごろ記事本文を見ている限り、少なくとも句読点に関して何か異なるルールがあるようには見受けられませんが)。

“、”と“,”でも文学作品などなら意図的な使い分けもありうるかもしれませんね。ちなみに飲食店ノートにも書きましたがたとえば“、”(読点)と“・”(中黒)は別の記号で区別することになっていますし(あくまで出版物の場合)、句読点の有無の違いとなれば問題になるのは当然と思います。

では当該項目の読点の編集を行うことにします。--クブクリン会話2012年12月27日 (木) 15:28 (UTC)[返信]