Wikipedia:井戸端/subj/画像のPD化
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パブリックドメイン化打診の方法は?
[編集]ボード/PCゲームの記事をメインに執筆していこうと考えいているですが、商品のパッケージや内容物の写真、スキャン画像、画面キャプチャ画像などは著作権が発生しますね。そこで、メーカーに使用許諾を得ようとメールすると、割と簡単に許可はとれます。でも、多くの場合、「ウィキペディア内でのみなら使用可」という条件がつきます。
ところが最近気づいたのですが、「ウィキペディア内でのみなら使用可」という条件での画像アップは、ウィキペディア側が許容しないとのこと。つまり著作権のある画像を掲載するには、メーカーに「これこれの画像の著作権を放棄して、パブリックドメインにしてくださるよう(?)」お願いせねばらないということです、よね?自身、著作物を扱う職域にある人間なので実感できるのですが、メーカーの立場では、そういう要望を快諾するのに非常な抵抗を感じます。
一方で、ウィキペディアによれば、「百科事典」の定義は、「写真や図を用いて総合的な解説を行うことを特徴とする」とあるので、ゲームの解説記事なのにパッケージ/画面写真の一つもないのは、なんとも寂しく、文字のみの解説ではクオリティ的にも今一歩です。
そこで本題ですが、著作権者(ここではゲームメーカ)に対し、パブリックドメインに関する打診文案や添付する覚書の書式といったものは、どこかから利用可能なのでしょうか?あればそれを使ってメーカに打診したいと思います。また、この高そうなハードルを乗り越えた方の成功談をおきかせ願えればと思います。--鈴木拓也 2007年4月23日 (月) 12:52 (UTC)
- 著作権を放棄して、パブリックドメインにしてはいかんです…。GFDLによる保護を受けられなくなります。
- 書式はいちおうここなんかにありますが、参考訳ですし、日本国法下で通用するものなのかどうかはわたしはわかりません。--Hatukanezumi 2007年4月23日 (月) 12:59 (UTC)
- (Hatukanezumiさん、枕投げではお世話になりました)
- 日本語版では{{PD}}と{{GFDL}}の2種類が選べるのですから、できるものならパブリックドメインの方がいいでしょう。
- 「書式」については、特に用意されていないと思います。パブリックドメインに帰した著作物がどのように扱われるのかを相手に正しく説明すれば、あとは交渉しだいとしかいいようがありません。鈴木さんも感じていらっしゃると思いますが、一般的にいって、タダで著作権を捨ててくれることはないと思います。大金を積むか、代わりに宣伝する等の交換条件が必要で、前者の場合は鈴木さんのお財布が大変、後者はウィキペディアでは厳禁ということで、結局困難だと思うのです。抜本的な解決策として、
- ウィキペディア内限定利用のライセンスを定義する。
- 日本の著作権法32条1項(引用)に基づく画像利用を可能とする。(英語版ウィキペディアでは連邦著作権法107条に基づく画像無断利用が可能です)
- などが考えられますが、1は法的リスクが小さいものの、ウィキメディア全体の方針に反しているかもしれない(?未確認)という問題や、文字部分がGFDLなので、それと整合しないという問題があります。一方、2は引用の要件を満たしていることを前提として権利者に無断で画像を利用しますから、法的リスクが大きいという問題があります。全体的に後ろ向きなコメントで申し訳ありませんが、こんなところです。--全中裏 2007年4月23日 (月) 13:50 (UTC) ※一部修正 --全中裏 2007年4月23日 (月) 15:08 (UTC)
ウィキコモンズにアップロードして使用するという手もあります。あちらならライセンスが色々使えるので。(Commons:Commons:コピーライト・タグ#著作権による保護対象だが利用可能なもの)。そして、使用可能だが著作権はあるというライセンスでも、コモンズ上にあればウィキペディアで使っても問題ありません。基本的に英語というのが面倒ですが、説明文に日本語と適当な英語をつければいいと思います。--Monaneko 2007年4月23日 (月) 14:02 (UTC)
- 全中裏さんこんにちは。えと、どうもそのへんまえからわからなかったんですが、日本国著作権法の下で著作権者が自発的にパブリックドメインを選択することができる、ということなんでしょうか? --Hatukanezumi 2007年4月23日 (月) 14:18 (UTC)
- 何をもってパブリックドメインというかにもよるでしょうね。人格権の放棄や、人格権の不行使特約ができるかという、よく知られた問題があるわけですが、不行使特約や宣言をした以上、著作者の名誉を損ねるような悪質な利用をされない限りは、人格権の行使は大幅な制約を受けることは間違いないので、利用者から見ればパブリックドメインに帰したものと扱っていいと思います。GFDLも、一種の人格権(同一性保持権)不行使宣言ですから、同様の問題があるといえばあるのです。--全中裏 2007年4月23日 (月) 15:08 (UTC)
- なるほど。たしかにそうかもしれない。で、それはcommonsやWPでの{{PD}}と同等のものと考えてよいのでしょうか。--Hatukanezumi 2007年4月23日 (月) 15:55 (UTC)
- commonsやWPでの{{PD}}にもたくさんの種類があるので何ともいえませんが、同一の著作物であっても、それを保護する国ごとにパブリックドメインの効果(扱い)は異なるので、commonsやWPにおける1つの{{PD}}表示についても、国ごとに解釈が異なり、日本では日本法に基づく解釈が存在します。その点では同じといえるかも知れませんね。--全中裏 2007年4月30日 (月) 16:14 (UTC)
- なるほど。たしかにそうかもしれない。で、それはcommonsやWPでの{{PD}}と同等のものと考えてよいのでしょうか。--Hatukanezumi 2007年4月23日 (月) 15:55 (UTC)
- 何をもってパブリックドメインというかにもよるでしょうね。人格権の放棄や、人格権の不行使特約ができるかという、よく知られた問題があるわけですが、不行使特約や宣言をした以上、著作者の名誉を損ねるような悪質な利用をされない限りは、人格権の行使は大幅な制約を受けることは間違いないので、利用者から見ればパブリックドメインに帰したものと扱っていいと思います。GFDLも、一種の人格権(同一性保持権)不行使宣言ですから、同様の問題があるといえばあるのです。--全中裏 2007年4月23日 (月) 15:08 (UTC)
- コモンズへのアップロードには問題がなくても、それを日本語版ウィキペディアで呼び出すことで問題が生じるようなケースはないでしょうか。そうでないとすると、特にアニメやゲームの記事で、日本語版では全くと言って良いほど画像が使われていないのが不思議です。 --Tails 2007年4月23日 (月) 19:35 (UTC)
元の質問に戻すです。著作権自体は著作権者が保持し、他の流通経路において権利行使できます。解像度やトリミングなど、改変については、誰がいつ行ったかという履歴が残され、改変後なども著作権者の確認は可能。以上のことを要件として、二次使用を含む複製権、送信可能化権などについて、無料での使用をあらかじめ許諾するというのがライセンスのあらましです。履歴が残されていなかったり、著作権者の表示がなければ、差し止めなども可能となります。詳細はGNU Free Documentation License(正文は英語のもので、日本語訳は非公式なものです)をご確認ください。…といった感じになると思いますが、これでもはしょってるのと、いろいろややこしいところもあるので、ご自身でGFDLを眺めて、ご自身の責任で依頼文などを作成して頂きたいです。つらつら考えるに、その画像を、やろうと思った人なら誰でも絵はがきとかカードとして販売することができる、というのが、GFDL画像の許諾の目安として、わかりやすい例かなあと思ったんですが(大きさを限定することでそれを避けることもできると思いますが)、どんなもんでしょう?--Ks aka 98 2007年4月23日 (月) 16:04 (UTC)
色々ご意見サンクスです。現時点の諸意見と、著作権に関する本サイトのいろいろな情報(読みきれていないですが…)から察するに―著作権者にそういった依頼をするための書式は未整備、よって自分で文案を考え、著作権者とネゴ、というか先方が鷹揚な法人であることを祈る―ということですね。ちなみに、自分の関心は米国産ゲームが主なので、英文で書くことになります(在日米国人の校正を受けてから使用)。あと、配慮することは、使用画像は極力小さくて解像度も低い、とても第三者が商用利用する気にならない代物にすることでしょうか…。もう少し他の意見ないか確認してから文案をこしらえま~す。--鈴木拓也 2007年4月23日 (月) 21:27 (UTC)
パブリックドメインの場合、○○国内でのみPDというような宣言をされると却って使いづらいので、GFDLなりCCなりでリリースしていただくほうがいいように思います(画像はコモンズに上げる限りでCC-BYなども使えます)。英語で交渉するというお話なので、英語版のen:Wikipedia:WikiProject Free imagesも参考にされてはいかがでしょうか。--Aphaia 2007年4月24日 (火) 05:12 (UTC)
- 本題から外れますが、アドバンスト・スコードリーダー用に鈴木拓也さんが投稿された多数の画像については、ライセンスをGFDLにできたということなのですか。Abacus 2007年4月24日 (火) 07:50 (UTC)
吟味して英文の打診文案を作成し、先方に昨晩送りました。決定権を持つCEOらは、多忙で非常勤(本職は大リーグ選手等)なため返事が来るのに数日はかかると思います。一応、来週月曜夜を期限とし、だめ出しとなるか、なしのつぶての場合PD化の許諾は得られなかったものとします。肝心なことを言い忘れていましたが、この件は既に書いている、アドバンスト・スコードリーダーの画像です。あまりよく本サイトのルールが分からずにアップし、あまり理解ないまま「水牛」マークをつけました。しかし、パッケージ写真などは、メーカーからイエスの返事が来るまでは「三角で囲ったビックリマーク」が正しいでしょう(その変え方がわからない。画像削除も非管理者はできないっぽい)。期限内にイエスの返事がきたら画像PDタグに変更、だめ出しであれば、画像もろとも記事全体を削除依頼する考えです(99.9%が自分の書いたものなのでクレームないはず?)。日本の著作権法にフェアユースの条項が盛り込まれるか、「ウィキペディア内でのみ使用可な画像」をアップできるような規定の変更があった場合、その記事は復活させます。--鈴木拓也 2007年4月25日 (水) 02:59 (UTC)
- アドバンスト・スコードリーダー関連の画像のうち、画像:Aslmodule.jpgについてのみ{{fairuse}}タグを入れておきました。ウィキペディア日本語版の決まりとして、投稿時に{{PD}}か{{GFDL}}を選択できない画像は残念ながら削除されてしまいます。Abacus 2007年4月25日 (水) 06:46 (UTC)
どうも先方から返事がこないようです。なしのつぶて=PD化の許可が得られなかったとみなして削除申請手続きに入ります。--鈴木拓也 2007年4月30日 (月) 12:47 (UTC)
- 結果が駄目だったとしても、Wikipediaへの多大なる貢献を試みられたことに、1利用者として敬意を表明させていただきます。--全中裏 2007年4月30日 (月) 16:14 (UTC)