Wikipedia:再出発の方針
この文書は草案です。まだ公式にリリースされていません。内容に関して「ノートページ」で議論を行っています。 |
この文書の要旨: 投稿ブロック中ではない利用者は、現在のアカウントを使用するのを中止し、新しいアカウントを使うことができます。クリーンスタートは2つのアカウントが結び付けられないことを保証するものではありませんし、クリーンスタートをした利用者であっても、編集の際に古い習慣を継続すれば監視逃れのための投稿履歴の分断とみなされることがあります。 |
再出発またはクリーンスタート (clean start[注釈 1]) とは、ある利用者が新しいアカウントで心機一転してスタートをするために古いアカウントの使用を停止することです。クリーンスタートをする一般的な理由は、過去の過ちを認識して心機一転のスタートを図ることや、嫌がらせを回避することが挙げられます。古いアカウントは明確に停止されなければならず、新しいアカウントでは他の利用者が新旧のアカウントが認識されたり同定されたり出来てしまうような編集パターンや行動は避けなければなりません。新しいアカウントは真の「心機一転のスタート」であり、新しい分野で編集を行い、以前の論争は避け、コミュニティの行動規範に従うことが望まれます。
本当のクリーンスタートは不適切な行動とは考えられません。しかしながら、もしある編集者が新しいアカウントを使って、そもそも(論争や編集合戦、そのほかの撹乱的な編集の形態に巻き込まれるようになる)否定的な評判に帰結したのと同じ流儀で記事やトピックの編集を続けるのであれば、その編集者はおそらく古いアカウント(のソックパペット)と認識され結び付けられるでしょう。過去の悪い行動の帰結を回避するためにアカウントを変えることは通常、監視逃れや履歴分断と見なされ、さらなる制裁につながることもありえるでしょう。新しいアカウントが正統な心機一転のスタートであるか、監視逃れのための禁止された企てであるか、それを決めるのは新しいアカウントの行動です。クリーンスタートは、古いアカウントに対する有効な投稿ブロック(部分ブロックを含む)が効力を持っている場合には認められません。
基準
[編集]- クリーンスタートをしてもよい利用者
- 未解除の制裁を受けていない問題のない利用者であり、その行動について公式の場(例としてはコメント依頼、投稿ブロック依頼が挙げられる)で議論されていない、あるいは議論の対象になろうとしていない利用者はクリーンスタートをしてもかまいません。
- クリーンスタートをしてはいけない利用者
- 有効な投稿ブロック(部分ブロックを含む)を受けている、もしくは、その行動が公式の場で議論されているあるいは議論の対象になろうとしている利用者。また、監視逃れや履歴分断を企ててクリーンスタートをしてはなりません。
「クリーンスタート」をするために
[編集]もし心機一転のスタートをすることを決め、以前のアカウントと結び付けられることを望まないのであれば、単純に古いアカウントの使用を停止し、唯一使用するアカウントとなる新しいアカウントを作ります。誤解を受ける可能性を減らすためには、古いアカウントを使って古いアカウントの利用者ページに活動停止を、告知することが強く推奨されます(一例としては{{retired}}テンプレートの使用が挙げられます)。一度に使ってよいのはひとつのアカウントのみです。
告知と許可
[編集]クリーンスタートを誰かに告知する必要はありませんが、チェックユーザーに告知し、クリーンスタートの手続きを進めるにあたって明らかな問題が無いことの確認を得ることは、有用かもしれません。これは、「舞台裏」からの議論と詮索を招きうる誤解のリスクを減らし、新しいアカウントの作成による誤認ブロックや制裁に対する抗弁に役立てることができるでしょう。
なお、クリーンスタートの「許可」を与えることは誰にもできません。ここでいう「許可」は、あなたの行為に対して責任を問われることはないという意味合いがあります。もしクリーンスタートを企てても気づかれてしまえば、新旧両方のアカウントであなたの行為に対する説明責任を持つことになるでしょう。クリーンスタートについて誰かに告知したと言う事実は、あなたの行動の帰結に弁明を与えてくれるわけでも、あなたが気づかれないようにしてくれるというわけでもありません。
クリーンスタート後の編集
[編集]クリーンスタートの規定によりアカウントを変更した利用者はまさにクリーンスタート、心機一転のスタートをしようとしているものと見なされます。クリーンスタートをした利用者には、コミュニティの行動規範を尊重する仕方で編集し、論争や、以前のアカウントで巻き込まれたようなまずい(poor)行動にかかりあいになるようなことを避ける、そうした責任があります。最もよいのは、以前編集していた記事やトピック、とりわけ他の利用者との論争に巻き込まれていたものを避けることです。あなたの行動に肯定的な変化がなければ、気付かれて過去のアカウントの行動について説明責任を求められるようになるでしょう。同様に、他の編集者からの嫌がらせのためにクリーンスタートをしようとしているのであれば、その編集者との紛争の渦中にいた記事を編集することは避けることを強く推奨します。他の利用者たちはおそらくあなたに気付くでしょうから。
以前の記事とトピックに戻るときには
[編集]編集者が、自分を最初にウィキペディアにひきつけたのと同じトピックを編集したくなることは自然なことです。しかしながら、クリーンスタート後にお気に入りのトピックに戻ることは、他の編集者があなたに気付き、新旧のアカウントを結びつけると言う相当なリスクをもたらします。たとえ新しいアカウントでの行動が完全に適切なものであろうとも、こうしたことは議論を生み、評判を失わせ、投稿ブロックという結果をもたらすことがあります。こうした理由のために、クリーンスタート後には古いトピックの領域は完全に避けるのが最善です。編集したいと思うお気に入りのトピックがあるのならば、古いアカウントを使い続け、行動を改善し、あなたの評判を改善する困難な道をたどる方がよいでしょう。そうでないのであれば、以前関心があったトピックに立ち返る前に、時間をかけて別の領域を編集し「良い」投稿者としての評判を再建してください。クリーンスタートの目的が、あなたの行動を肯定的に変化させることで、あなたが以前のアカウントであると気付かれなくすることであることを忘れないでください。以前のトピックにすぐに戻った場合、古いアカウントと結び付けられる可能性が高くなります。
物議をかもし注目されているトピック
[編集]ある記事やトピックはとくに物議をかもし、かつ、コメント依頼の形式でコミュニティの注目をひきつけています。クリーンスタートを図る利用者はこれらの領域を完全に避けることを強く推奨します。たとえ元のアカウントが公式に編集制限をかけられていなくても、アカウントの変更によって論争中の意見と関係が隠され、コミュニティが論争を見守ることができなくなります。物議をかもす注目されているトピックを新しいアカウントで編集し続けることは、クリーンスタートの不適切な使い方です。アカウントを変更し、物議をかもす領域を編集し続けることは、他の編集者に気付かれ新旧のアカウントが結び付けられるという相当のリスクをもたらします。長期の投稿ブロックを受けるリスクをもたらす、監視逃れと見なされうるでしょう。もし特定の状況で不安を感じるようであれば、チェックユーザーに助言を求めることもできます。
指導的な原則は、クリーンスタートは高い注目を浴びている領域での編集を継続するためのものではない、ということです。過去から学び新しい領域に移動しようと願う利用者、あるいは古い論争やまずい行動を捨てたいと願う利用者のためのものなのです。
管理者への立候補
[編集]かつてのアカウントを明らかにするよう強いられることはありません。しかしながら、管理者もしくは同様の役職 (functionary positions) に付くことを目指す前に、チェックユーザーに、以前にアカウントがあることを知らせておくことが強く推奨されます。そうしない場合、欺瞞的と見なされうるし、ウィキペディアのコミュニティからはまずいものと受け止められるでしょう。
クリーンスタート後に管理者への立候補を目指すあるいは推薦を受けることは、しばしば論争を招きます。クリーンスタートの理由がもはやあてはまらないのであれば、最善の選択は管理者への立候補の前に2つのアカウントを単純にリンクし、編集を止めたアカウントに関連して派生する問題を解決することです。
以前に別のアカウントを持っていたことを認めることなく管理者になり、以前使用していた別のアカウントが結果的に明らかになった場合に、コミュニティの信任を失うリスクを冒すことになります。
以前のアカウントを明かすことなく管理者になろうとするのであれば、他の利用者たちがあなたの以前のアカウントをチェックしようとするよりも長く待つのが最善です。
注釈
[編集]- ^ ウィキペディア英語版では「フレッシュスタート」(fresh start) という呼称も用いられますが、ウィキペディア日本語版ではあまり使用されていません。