Wikipedia:削除依頼 2004年4月/削除依頼Dolfinさん関連

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依頼の理由[編集]

Dolfinさんの代理人を名乗る方から僕(Tomos)へ、メールを通じての削除依頼がありました。

依頼の理由はとりあえずの説明として、以下の通りです。

  • Dolfinさんが期限が限定されないブロックの対象を受けたことでメディアウィキ財団はDolfinさんへの契約解消を申し出たことになり、Dolfinさんは代理人の方を通じて、Dolfinさんの方でも契約を解消したいという意思をTomosに表明した。これによって契約は解消された。
  • 契約が解消されたことにより、Dolfinさんの投稿された文章や写真は、GFDLではなくなり、通常の著作権保護を受けることになる。従って、ウィキペディア上でDolfinさんのコンテンツが公開されていることは、著作権を侵害していることになる。

依頼理由の詳細について代理人の方に確認をとっている最中です。

なお、DolfinさんとDolfinさんの代理人の方は、今のところウィキペディア日本語版や井戸端BBSなどにこの件についての書き込みを行う意思はないようです。

対処についての提案[編集]

  • Dolfinさんはできるだけ迅速な削除を強く望んでいるようなので、最終的な結論が出る前であっても臨時に、ある時点でとりあえず削除を実行してはどうか、という提案をしてみます。具体的には、この書き込みがあってから48時間、を提案します。
  • Dolfinさんの代理人を名乗る方が実際にDolfinさんの代理人であることを確認する必要があると思います。現在、Dolfinさんのメールアドレスなどがわからず、連絡のとりようがないため、Dolfinさんのブロックの暫定的な解除を提案します。
    • ウィキペディアへの投稿などを行わないことを条件に72時間程度、ブロックを解除し、Dolfinさんにはメールアドレスを登録して頂きます。その上で、ウィキメールを通じてTomos宛てに、今回の件はDolfinさんの要望であること、代理人を名乗る方が実際にDolfinさんの代理人であること、などを明示したメールを送って頂きます。この手続きについては、既に代理人を名乗る方からの合意は頂いています。
      • 先ほどIRCで指摘を頂いて確認したところによると、ブロック解除は、メールアドレスの登録には必要ないようです。ので、この件については提案をとりさげます。早速、Dolfinさんの会話ページと、代理人の方のメールアドレスへご連絡を差し上げることにしたいと思います。Tomos
  • この件で契約の当事者であると思われるウィキメディア財団に連絡をとるのがよいと思います。
    • 数時間前に、メールをお送りしました。Tomos 19:14 2004年4月11日 (UTC)

(以上、Tomosの対処案)

    • すいませんが、削除を実行することには反對です。なぜなら、ウィキペディアに投稿した時點でGFDLになるのであつて、ウィキペディアからブロックされようがされまいがそれはGFDLです。なので、代理人と名乘る方の主張は事実誤認のやうに思へます。一度その方からのメールを公開していただけませんか。 Kzhr 15:07 2004年4月10日 (UTC)
    • あと、リストの下の方のMediawikiは、著作權が及ぶとは考へられませんね。Kzhr 15:10 2004年4月10日 (UTC)
    • いくつか履歴を確認しましたが英語版の記事からの翻訳でした。この場合Dolfinさんからの依頼で削除できるものではなく、GFDLでライセンスすることを条件に訳出したものということになります。具体的に訳出したものが存在する状態でその撤回は逆にGFDL違反となるのではないでしょうか? また、契約と書かれているものが具体的に何を指しているのか良く理解できないのですが、投稿した文章、画像をGFDLとしてライセンスする、というのは契約ではなく、本人の意思で行ったことによるものです。これに同意して対処をしようとおもった理由をお聞かせ願いたいのですが、たとえば私が投稿した(数少ない)記事なども何か契約を結んでいることになるのでしょうか?>Tomosさん Dolfinさんの投稿ブロックはコミュニティとの対話拒否、および言動不一致によるものと理解していますので、さらにコミュニケーションを表明するこのような行動が非常に残念です。とりあえず、本人が消したいから消す、以上の理由がみあたらないので、一旦削除などの措置には反対しておきます。ブロック解除にしても、井戸端BBSなどで対話が成立してから、とするのが妥当と思います。Suisui 17:21 2004年4月10日 (UTC)

さっそくご意見ありがとうございました。また、いずれもごもっともな意見だと思いました。

ちなみに、僕は先方の主張に同意しているわけではないです。ただ、Dolfinさんの著作権が侵害されていると考えられる可能性があるか、あるとするとどのように対処するのがよいか、あるかないかが不明であるとしたら、どういう手続きを経てそれを明確にすることができるか、といったことを考えています。

GFDLについて。代理人の方には、GFDLが取り消せる類のものでないという考え方、ライセンスが単にウィキペディアに対する許諾ではなく公衆一般に対する許諾であるという考え方については、ライセンス、Wikipedia:著作権、MediaWiki:Copyrightwarningの文を具体的に引用してお伝えしました。ですが、これまでのやりとりから考えるに、そうした考え方については先方は同意しないか、理解しないか、関知しないということのようです。

契約について。当初はGFDL以外には特に契約などは存在しないと考えていましたが、少し考えてみて、よくわからなくなりました。この部分は僕が考えているだけで、代理人の方がどう考えているかはわからないのですが、ウィキメディア財団と利用者個人の関係ということであれば、利用者は自分の著作物をGFDLで公開・提供する許諾(これはGFDLとは別の許諾ということになりそうです)をウィキメディアに与え、代わりに利用者としての権利を得る、というような形での契約を想定することは可能でしょうか? そのような契約がある、という手堅い証拠はないと思います。では契約が成立しえない証拠があるか、というとよくわかりません。僕の想像する限りでは、Dolfinさんなりその代理人の方がそういう風に考えたこと、おそらくそれが、Dolfinさんやその代理人の方にとっては何らかの理由で無理のない解釈・理解だったのではないかということ(具体的にどういう理由かはわかりませんが)、ウィキペディア内にそれを明確に否定する材料が見当たらないと先方が考えているであろうこと、ということぐらいしか思い当たらないわけですが。この点については、特にご意見を伺いたい点です。

ただ、契約はDolfinさんとウィキペディアの間の契約だということなので、当事者は財団ということになるでしょうから、ジンボさんの意見を伺ってみるのがよいのではないか、ということを思いました。

  • 仮にジンボさんがそのような契約の存在を否定されたり、あるいは他の理由によって、依頼されている諸件の削除に反対された場合には、僕は、プロジェクトの責任者・代表であるジンボさんの意に反して削除を行うことはできません。また、プロバイダ責任制限法に想定されている、権利侵害にあったと主張する方と、侵害を行ったとされた方との間で削除の是非について意見が分かれる場合にあたるだろうと思います。そのような場合には、管理者は当該の投稿内容を削除しなくても、それによって賠償責任を負うことがないそうですので。
  • 逆にジンボさんが削除すべき、ということであれば削除するのがいいでしょうし、削除依頼などを通して処理せよ、ということであればそのようにするより正式な義務が僕に発生することになるだろうと思います。

最後に、僕の立場とか姿勢についてもう少し。仮にウィキペディア内で合意がとれないままに削除を実施したとしても、当然ながら、他の方が復活依頼を出すなり、あるいは依頼を通さずとも管理者が各ページを復活させることができると思います。このようなウィキペディアの仕組み上、僕に案件処理を依頼するだけではだめで、コミュニティ内で合意をとりつけなければ実質的には何も効果がないということをお伝えしたのですが、どうやら先方はそれについては同意しないか、理解しないか、興味がないか、ということのようです。もしも記事が削除されなければそれは僕が依頼に応じることに失敗することであり、僕の責任(不作為責任)であるという風に考えるのではないかという印象を持ちました。ちなみに僕はウィキペディアの代表や責任者などではないこと、管理者は意思決定権を持たず、合意に従って業務を遂行するだけの役割であること、なども既に先方にはご説明しました。(どうやらこれについてもしっかり理解して頂いた、同意して頂いた、というようなことではないようですが。)

Tomos 19:22 2004年4月10日 (UTC)

補足:

  • ブロック解除は、Dolfinさんの再参加を促すものではなく(それはしかるべき議論があってから行うのが適切でしょう)、Dolfinさんの代理人と称する方が本当にDolfinさんの代理人であることを、Dolfinさんに確認するためのものです。解除は、確認手続きに必要な時間だけ、暫定的に行うもの、という位置づけです。代理人を名乗る方が実際にDolfinさんの代理人であることは、今のところ確かめていませんので。
  • メールの公開は、法的な理由から無理だろうと思います。また、先方もどうやらそれも望んでいないようなので。

Tomos 19:28 2004年4月10日 (UTC)

この件ですが、まずはいくつか不明な点があるので、質問させていただきます。

  • 「代理人」を名乗る方は、実名でメールを送ってきたのでしょうか? それとも匿名やハンドル・ネーム等でしょうか?
  • 「代理人」を名乗る方は、自らが弁護士であると言っていますか?
  • 契約の「解除」という言葉を使っていますか? それとも「解消」ですか?

その他、不明な点も多いのですが、少し解説してみます。

契約の解除には二種類あって、約定解除と法定解除があります。

  • 約定解除は、契約により契約を解除するもので、当事者間の意思表示の合致が必要です。つまり、片方の当事者の申込と相手方の承諾の両方がないと成立しません。
  • 法定解除は、相手方が債務不履行をすることにより、片方の当事者の意思表示だけでできるものです。

この場合、ウィキペディア側に債務不履行があるわけではありませんから、約定解除という構成をしているのだと思います。つまり、「Dolfinさんが期限が限定されないブロックの対象を受けたことでメディアウィキ財団はDolfinさんへの契約解消を申し出たことになり」という部分が申込、「Dolfinさんは代理人の方を通じて、Dolfinさんの方でも契約を解消したいという意思をTomosに表明した」という部分が承諾であり、「これによって契約は解消された」という結論を導く、ということのようです。

ただ、いったいどの契約を解除しているのか不明です。恐らく、先方はGFDLを解除している、ということを意図していると思います。そう解さないと、著作権侵害という結論は論理的に導けません。

しかし、ブロックが契約解除の申込であるというのは、理論的に成り立ち得ないと思われます。

  • 第一に、GFDLはライセンス契約であるので、たとえブロックをライセンス契約解除の申込と解することは難しいと思います。サイト利用の黙示の契約の解除、というのなら話は分かりますが。
  • 次に、相手方はウィキメディア財団(やジンボさん)ではないと思います(ましてやTomosさんでもないと思います)。GFDLによれば、公衆のすべての人間であるということになっていますし、まあこれは変な規定だということで修正を加えたとしても、最低限Dolfinさんが編集した記事を次に編集した人(記事が複数なので、複数の方)がライセンシーとして残るはずです。その人たちと個別に交渉して契約を解除するというのなら話は分かりますが、ウィキメディア財団だけと交渉して全部の記事について契約解除、というのはちょっとムリでしょう。

ということで、解除の成立までいくかどうかははなはだ怪しいのですが、仮に成立していた場合でも、Dolfinさんの編集した記事を次の次以降に編集した人々の権利を害することはできないので(民法545条1項但書)、次の次以降の版は合法になります。ですので、特定の版の削除で十分なのではないでしょうか。ブライオンさんなりティムさんなり、事情を話せば迅速に対応してくださるでしょうし。ただ、48時間では短すぎるので、もっと長いほうがよいと思います。議論に1週間、処理に1週間ということで、少なくとも2週間くらいは見たほうがよいように思いますが、それでは先方は納得しないのでしょうか?

♯ちなみに、Dolfinさんは井戸端等への書き込みの意思がないと表明されているとのことですが、利用規約草案にはこういう場合に備えた規定があります。7条3項4項がそれで、訴訟になる前に必ずウィキペディアの紛争解決枠組に従う、ということになり、対話を拒否したまま訴訟に踏み切ると、理論的には、Dolfinさんご自身が債務不履行に陥ることになります。施行されていないので、今回の場合には、もちろん適用されませんが。

本人確認のための一時的なブロック解除については、異論はありません。時間については、確認が取れ次第、再ブロックでもいいような気もしますが、72時間でも別にいいです。

なお、Mediawikiのいくつかのものについては、単なるデータに過ぎず、そもそも著作権法の保護が及ばないと思しきものも見受けられます(「情報不足」など)。

私からはさしあたり以上ですが、最近復活されたFalcosapiensさんや、ゆすてぃんさんの応援も頼みたいところです。

T. Nakamura 22:21 2004年4月10日 (UTC)

ご意見、ご指摘、解説などどうもありがとうございます。いつもながらいろいろ参考になります。

ちょっと時間がないので、簡単に。

  • 代理人の方は、メールに署名などをされません。ですが、メールを受け取る際の差出人の欄には、一応名前のようなものがあるので、それを参考にすると、最初は明らかにハンドルネームと思しか思われない名前で、途中からは、普通の日本人の名前と思われるものに変わりました。変更後、ハンドルネームで呼び続けてもよいのかどうかを尋ねたところ、それでよいとのことでした。
  • 弁護士であるとの情報は頂いていません。
  • 契約は破棄、終了、と捉えられているようです。
  • 契約は、代理人の方の考えではGFDLを想定されている可能性もあると思います。これは僕にはかなり理解困難なのですが、GFDL内で終了条件が特定されていないので、常識的な慣行か何かに従って契約が終了すると考える、というようなことかも知れません。既に指摘があった通り、投稿ブロックをすることはGFDL違反ではないので、投稿者がGFDLによってウィキペディア(=財団、と考えています)を相手に契約を結んだとして、投稿者がブロックされることでGFDLが取り消されると考えるのは難しいように思います。ですが、GFDLをその一部に含むようなより広い契約のようなものがあって、そのことを指していると解したらどうか、ということを思いました。(ちょうど、Wikipedia:著作権 について、T. Nakamuraさんと僕との議論でそういう議論をしましたが)。
    • で、そこに、ウィキペディア上での投稿内容の公表にまつわる内容がそこに含まれているとか、、とどうもよくわからない点が残りますが。
  • 2週間程度の時間をかけた削除に先方が納得するかどうか、ですが、基本的には議論を経ない、僕の裁量による即時削除と、理由についての解説とで十分、と考えられているようです。(以前にもそういう依頼、ありましたね。^^;)あるいは、僕がウィキペディアの方式に則って削除したいのであれば、先方が望むような迅速な削除が妨げられない限りにおいては僕は勝手にやってもよいと思うのですが、それで削除が遅れるようなら先方としては僕の不作為責任を問うことも辞さない、という構えではないかと思います。
  • 今回の件が実際に著作権侵害などにあたるのであれば、一応、権利侵害を受けたと主張される方から削除依頼を受けてから7日間程度、というのが免責を確実にする上では目安ではないかと思います。依頼を受けた時点をどう考えるかは、多少幅がありますが。また、特定の版の削除については、かなり当てにならないという印象があるので、臨時削除->特定の版の削除実施->残った版の復活、という手順がよいのではないかと思います。

取り急ぎ。Tomos 00:25 2004年4月11日 (UTC)

パブリックドメインだとおもってつかっている人のこともあるのではないでしょうか?
あるとき、著作権を主張され著作物をつかえなくなる。……ことになりませんか? Nashii 03:44 2004年4月11日 (UTC)
今回の問題は
  1. この件に関してどう対処するか
  2. (今後のためも含めて)契約としての解釈をどうするか
の2点に絞られるようですが、1.に関しては、代理人氏の地位がはっきりしないことには何も始まりませんね。Dolfin氏からの委任の意思表示の表明、代理人氏の住所をはじめとした身分の証明などがあってから初めて話が始まる、と考えます。
契約としての解釈については法律関係に詳しい方に譲りたいところですが、ウィキペディアでブロックを受けてもすでに投稿したものを公開する権利までは停止していませんから、債務不履行は成立していないとの反論も戒能ではないでしょうか?Sampo (ノート) 18:39 2004年4月11日 (UTC)

パブリックドメインだと思っている方はちょっと困りますが、ウィキペディアで公開されていたコンテンツがGFDLで利用可能だと思っていた方が、その通りに利用したら、それがある時点までは問題なかったのに、ある時点から(「契約」が切れた時点から)著作権侵害になる、なんていう構図はかなりいただけないですね。。どうやらそういうことにはなりそうにないというのがT. Nakamuraさんやゆすてぃんさんの指摘ではありますが。

IRCで指摘を受けてテストしてみましたが、Dolfinさんがメールアドレスをユーザオプションに登録するためにはブロックを解除する必要はないようです。そこで、上述の、ブロックの暫定解除については提案を取り下げたいと思います。Tomos 19:14 2004年4月11日 (UTC)

この件ですが、相手が弁護士である場合には迅速な対応が必要かとも思いましたが、弁護士とは言っていないことや用語の使い方等に鑑みると、そういうことはなさそうですね。

ご存知の通り、ゆすてぃんさんのご意見も削除の必要なし、ということのようです。異なる点は、私の見解だと、Dolfinさんとその直後の編集者でGFDL解除に合意した場合は、コミュニティの反対があっても特定の版の削除が必要になるという結論になるのに対し、ゆすてぃんさんのご見解によれば、その場合も削除が不要、ということになる点だと理解しています。いずれにせよ、全削除は必要ないのではないでしょうか。この件で特別扱いを認めると他の件でもそれを認めることになるので、この削除依頼については、通常の削除依頼として処理し、コミュニティの多数意見を尊重するのが妥当だと思われます。現在のところ、この件については、コミュニティの意見はかなり反対に傾いていると思います。

T. Nakamura 01:50 2004年4月12日 (UTC)

この件に関係するかどうか分かりませんが、w:en:Wikipedia:Ownership of articlesを紹介しておきます。Michey 01:59 2004年4月12日 (UTC)

訳してみました。Wikipedia:記事の所有者
これ(英文)を読む限り、削除の必要性はやはり見出せません。 PiaCarrot 04:03 2004年4月12日 (UTC)

多忙でご無沙汰しておりました。年度の境目で少しだけ時間が出たので顔を出しています。
今回の件につき、Wikipedia内をぐるっと一回りして、さらに、GFDLを読んで考えてみたのですが。
そもそも、Dolfinさんの主張には理由がないと考えます。もっとも、他の方とどうも思考過程が違うようですが(一番上のTomosさんのが一番近いでしょうか・・・)。
まず、WikipediaはWikipediaに投稿された文書についてGFDLで発行されることを宣言するのみで、投稿者とWikipediaとの関係を明確に規定した条項はないようです(仮にあるとしても通常の投稿プロセスでその条項に行き当たることはないようですから、これは無視せざるを得ません)。
しかし、文書をいかなる条件において発行するかは文書の権利者のみが決定しうる事柄です。とすれば、「WikipediaがGFDLで文書を発行する」ことに同意して文書を投稿した投稿者は、(1)Wikipediaに対して文書の権利を譲渡したか、(2)さもなくば当初よりWikipediaに対して文書作成という役務を提供したに過ぎないと解せざるを得ないことになります。
(2)であるとすれば、そもそもDolfinさんに対する著作権侵害という問題は生じませんし、仮に(1)であるとしても、ブロックをした場合には文書の権利に関する贈与契約を解除できる旨の定めはありませんし、その他に解除の原因も見られませんから、約定解除も法定解除もできません。
したがって、Dolfinさんの主張には理由がなく、削除の必要はないのではないかと考えます。Falcosapiens 06:24 2004年4月12日 (UTC)

今回の内容は、その原因理由はともあれ「ブロックしておいて、参加できないようにしておきながら、参加した結果の成果(の一部)は、GFDLを盾に取り上げるのか?」という事なんだろうと思います。それに対しては「自分で荒らしておいて、ブロックされたらってヘソ曲げるなよ」といった感情も持たれるかも知れません。ある意味「いい気味だ、やだね」という見方もあるのかもしれません。それはそれでいいですが、もし善意の(不注意な)参加者がGFDLを良く理解しないまま、投稿した上で「個人的な都合上、著作権に問題が生じるため、該当箇所を削除して欲しい」と言った場合、どのような対処をされるのか興味があります。「もちろん、良く読まねーで投稿するのが悪い!」というのはアリです。ただし「意味あい、運用がきちんと理解できるような、適切な説明が為されていなかった!」と、クレームがつくかもしれません。前に、ネットに詳しいわけでもない一般人に、説明もなくコピーレフトとまくし立て、「なんですか、それ?」と言われたら、ここぞとばかりに(少々自慢げに見えたが)コピーレフトの解説を専門用語だらけで解説(笑)していた人を見ました。ここの、参加者への説明もいろんな面でそのようになっていませんか?結果的に、善意の参加者、悪意の参加者?に関わらず、アリ地獄に無知な一般人を安易に誘い込むのはいただけない。そんなくらいなら、「素人さんにはあまりお勧めしないってこった」と、まず書いておくのが真の親切ってもんです。参加者の質で対処を変える様なことはないでしょうが、一定の合意の上で判断とか言っても、その一定が、まだきちんとしたプロセスで無いようにも見えます。いま、ついでにそういうことも、よく考えておいた方がいいのかも知れません。私は、本人でも代理人でもない、単なる傍観者です。どのように処置するかに付いての意見はありません。GFDLについても上記のように問題意識はありますが、反対意見ではありません。218.222.51.45 07:33 2004年4月14日 (UTC)
このように言い換えることができるでしょうか。依頼の理由が、Dolfinさんの法的な権利についてのものであり、ある契約が解消され、それがきっかけとなってDolfinさんに対する著作権違反が発生したので、ウィキペディアの管理者は削除義務を負う、というものであれば、上記のように、そのような論が法的に適切なのか、という検討になるのだと思います。ですが、依頼の理由が、自分は自分の権利や義務について知らなかった、という場合には、先方の権利とか、管理者なり財団なりの義務という理由ではなく、先方に対する礼儀とかエチケットとかいう類の問題として処理すればよいのではないか、と。
これについては、2つほど前例を思い出します。ひとつは、ご自分の作成された記事について、それがちょっとしたテストだったことなどを理由として削除依頼が出された件です。記事の主題が、その利用者の方の運営するサイトと、利用者の方ご自身についてのものだったので、ちょっと話がややこしくなっていたのですが、結果としては削除されました。仮に本人によって作成されたもの(自己宣伝に類するもの)であっても、他の方が中立化を行うことはできますし、ウィキペディアにあって問題がない程度に有名、あるいは意味のある主題を扱ったものである可能性もあります。そうであればわざわざ削除することはない、ということになるわけですが、それについては的確な判断を自信を持って下せる方が現れませんでした。
そこで、ご本人が削除を望んでいることや、白紙化されたまま長い間放置され(執筆や、白紙化以前の版への差し戻しもなかった)、特に異論も出なかったことなどから、削除されました。本人の意向を汲んで削除、という点では今回の件に通じるところがあり、逆に自己宣伝である可能性や意義の薄い主題を扱っている可能性が少ないという点では今回の件と少し違いますが。
それからもうひとつ、自ら執筆された記事(または記事の自己執筆部分)について、ある時点で次々白紙化を行った方もいらっしゃいました。動機については結局はっきりした説明を目にすることはなかったように思いますが、(また、一部の白紙化がどうやらご本人がログインしていない状態で行われたためにいたずらの類と間違われた可能性もあると思うのですが)、他の方々が止めに入って差し戻す形で終わりました。削除依頼などは出されませんでした。
ちょっと時間がないのでひとまずこれにて。Tomos 21:16 2004年4月14日 (UTC)

GFDLと個人の著作権[編集]

アリ地獄という表現はおもしろいですね。 確かにライセンス関係に無知な一般人を無制限に呼び込んだ場合、今後トラブルが起こっても不思議は無いような気がする。 問題が大きくなってきたので章立てをしてみる。

結局、「ウィキペディアに一旦、投稿したものは、たとえ、投稿者自身の意志だとしても、ウィキペディアから削除はまかりならぬ」という理解でよろしいでつか? ぼんちあげ 15:19 2004年4月14日 (UTC)

一時ブロック解除に関して[編集]

本人確認の為の一時ブロック解除がTomosさんのほうから提案されていますが、昨日実験したところブロックされた状態でもユーザーの設定はいじることができ、ウィキメールも使用することができますので、特に必要ないと思われます。--Suisui 04:42 2004年4月12日 (UTC)

経過報告など[編集]

短い期間内に多くのご意見などを頂き、どうもありがとうございました。

ジンボさんに差し上げたメールにお返事を頂き、次のような内容のものでした。

  • 代理人の方が提示された削除の理由については、否定する (意思表明)
  • 依頼に従う形での削除はしてはいけない (Tomosに対する命令)
  • 通常の削除依頼の手続きにかけよ (Tomosに対する命令)
  • もしも依頼が出ている件が少量で、重要でないのであれば、依頼された理由によってではなく、礼儀やエチケットを理由 (Courtesy) として削除することを考えてみてはどうか (日本語版コミュニティに対する推薦)

ジンボさんのお返事を頂くか、削除の理由が適切であるかどうかが明確にならない間は、暫定的に削除しておくことで、とりあえず Dolfinさんが非常に気にされている著作権侵害の可能性を防ぐ、ということを考えていましたが、ジンボさんからのお返事の内容から考えても、これまでに頂いたご意見から考えても、どうやらそれは不適切なようですね。暫定削除はとりあえず見合わせ、代理人の方にその旨を連絡して、ご理解頂けるようにお願いしてみようと思います。

代理人の方も異論などがある可能性がありますので、また何かありましたらこちらでご報告させて頂こうと思います。

Tomos 14:27 2004年4月12日 (UTC)

Dolfinさんからメールを頂き、代理人の方が確かにDolfinさんの代理人である旨、依頼にできるだけ速やかに対応して欲しいと思われている旨などを確認しました。一応、可能性としては他言語版のウィキペディアで同じユーザ名を使って登録、メールを出すこともできるので、更なる確認の手続きをとっています。

代理人の方は、僕が誠実に迅速に対応しない場合は対抗措置を講じることも止むを得ないと考えていらっしゃるようなので、僕は引き続きこの件への対応策などを考えてみます。Tomos 15:33 2004年4月12日 (UTC)

とりあえず、私が考えた対応案は次の通りです。

  1. 現在の削除方針に則って、削除依頼の手続きを開始する。- ジンボさんの命令通り
  2. Dolfinさんの代理人に「現行の削除」を望んでいるのか、「データベースからの完全な削除」を望んでいるのかを確認する。- 現行の削除は、管理者が簡単に復活できます。これでは問題の解決とならない可能性があります。ですから、「データベースからの完全な削除」を望んでいるのか、復活可能な削除でもよいのかの確認が必要でしょう。
  3. この件についてジンボさん及びウィキペディア財団に対応を一任かどうかを決める投票を行う。 - 残念ながら「データベースからの完全な削除」や訴訟のようなことになった場合、日本語版コミュニティでは対応できないと思われます。このため、あらかじめウィキペディア財団に対応を一任した方がよいかもしれません。また、事態の悪化にそなえて意思確認をしておいたほうがよいでしょう。
  4. こちらも代理人(弁護士などの資格を持っている人が望ましい)を立てる。- 日本語版コミュニティで対応する場合はその代理人として、ウィキペディア財団が対応することになった場合にはその代理人として交渉を担当してもらいます。この件で一管理者に過ぎないTomosさんに負担がかかるのはリスク回避の面からも望ましくないと考えます。

Michey 07:14 2004年4月13日 (UTC)

2.に関しては、シンボ氏が「代理人の方が提示された削除の理由については、否定する」としている以上、「データベースからの完全な削除」はあり得ないと思います。3.4.については、ウィキペディア財団が対応するにしても日本語版コミュニティとしてのスタンスを明確にしておく必要があるでしょう。とりあえず現状では、
  • Dolfin氏の著作権を侵害しているという理由は不当であり、これにより削除依頼に応じる必要はない。
  • その上で、削除方針に則って削除依頼の手続きを行い、削除するか否かを決める。
という感じでしょうか。 HassY 08:41 2004年4月13日 (UTC)

1については異議なし。
2についてはHassYさんと同意見です。主張に理由がない以上、これを考慮することは一貫性を欠きますので。
3についてですが、相手を誰に選ぶかはDolfinさんが選ぶことです。仮に訴訟になった場合に、誰が相手方となるかは原告となるDolfinさんが決定することですので、この点についてWikipedia内で意思を統一しても法的な実効性を欠きます。仮に個人が訴えられた場合には、仕方ありませんので「私にはWikipedia財団を代表する資格がなく、したがって訴える相手を間違っている」と主張してください。Dolfinさんの主張に理由がないことを争うのはその次の話です。
最後に、4についてですが、これは事実上不可能かと思います。日本語版コミュニティの代理人といったところで、日本語版コミュニティ自体がその構成員が明らかでなく、また代表者の定めもない団体ですので、そもそもなんらの権利をも有しておらず、したがって、これを代理しようにも代理のしようがないのです。仮にその代理人が交渉の過程で、何らかの約束をしてきた場合に、その実現に誰が責任を負うのですか?。また、Wikipedia財団の代理人は必要が生じた段階で財団が選定するものです。したがって、代理人を選定することは、事後の処理を複雑にするだけであるからすべきではないというのが私の意見です。Falcosapiens 13:54 2004年4月13日 (UTC)


まず2点ほど報告します。

Dolfinさんの代理人と名乗っている方が確かにDolfinさんの代理人であるということはおおよそ確認できたように思います。手順は以下の通りです。

  1. Dolfinさんにウィキペディアを通じてメールを頂きました。(いわゆるウィキメール)
    • 頂いたメールがウィキメールで、「Dolfin」というユーザアカウントからのもので、ウィキペディアのサーバから来ていることなどを確認できます。
    • この時点では、「誰かが他言語版にDolfinさんの名義で登録して、そこからその言語版のウィキメールを使ってその言語版のTomos宛にメールを出す」とか、「僕のメールアドレスを知っている方が、他言語版にDolfinさんの名義で登録し、かつ、もうひとつ、ダミーのアカウントを作成して僕のメールアドレスを登録しておき、Dolfinさんのアカウントからダミーアカウントへウィキメールを出す」という手段をとることもできます。つまり、どこかのDolfinさんからウィキメールが来たということ以外は余り確証が持てません。
  2. そこで、こちらから、ウィキメールで日本語版Dolfinさんにメールを出し、それに対してお返事を下さるようにお願いします。
  3. 頂いたお返事が、僕の差し上げたメールの文面を含んでいる場合や、そうでなくとも、お返事の内容から僕からのメールを受け取った方だとわかる場合には、それが日本語版のDolfinさんだと確認できます。

ちょっとややこしいですが、そのような手続きをとりましたので、今回の件はDolfinさんご本人の意思で行われていることで、代理人の方はDolfinさんの代理人であることには間違いがないだろうと思います。

代理人の方には、ジンボさんの意見や命令などについてお伝えしました。どうも僕が日本語版の総責任者とか、代表とか、そういった特別な地位にあると考えていらっしゃるようで、実際には責任面でも意思決定権限面でも今回の件に対応するには不適格であること(そもそも誰であれ管理者が単独で対応すること自体が不適切なのは、Wikipedia:管理者にある通りなわけでそれもご説明したのですが)、通常の削除依頼プロセスを通す必要があること、などがまだ十分ご理解頂けていないのではないかという気がしました。

次に、Michey.M さんのご意見の3番目について。Falcosapiensさんの言われたことと実質的に同じだと思いますが、こういう風に考えるとわかりやすいかと思いました。

削除依頼で議論をした結果、削除をしないことに決まったとしたら、その結果について、ジンボさんなり財団なりが責任をとる準備があるのか、ということを考えると、あるようです。今回の件について、ジンボさんはとりあえず依頼された理由については既に反対していますし、Tomosの独断ではなくて通常の削除依頼の手続きを経て決めるように、ということですから、ジンボさんが強権(?)を発動されて、自分の意見を通すことでその分責任を負うことになった、と言えると思います。もちろん、ジンボさんの知らないうちに僕がジンボさんに責任をかぶせるようなことになっては困るので、僕から問い合わせのメールを差し上げた際には、この件は法的な責任にも関わってくる可能性がある件として説明しましたし、ジンボさんから頂いたお返事も、法的な責任をきちんと意識してのものでした。

ちなみに、ジンボさんからその後頂いたメッセージでも、基本的には自分は余りでしゃばったことをしたくはないし、各コミュニティー(日本語版なら日本語版)の意志を尊重するのがよいと思うのだけれども、今回は法的な問題が絡んでいたのでああいう形で返事をした、という旨のことを言っていました。自分の発言が誤解されないといいけど、と気にされているようでした。(ので、少なくとも僕はそういう誤解はしなかったということをお伝えしておこうと思います。)

それとは別に、Michey.Mさんの提案には僕が先方との応対にあたってうかつなことを書いたりするとそれで僕が何かの責任を問われたり、先方に迷惑をかけたり、話をこじらせたりすることがあるかも知れないので、誰かもっと適任の方にお願いした方がいいのでは(弁護士を雇ってはどうか、とか)、という主旨も含まれているでしょうか。それは結構図星かも知れないと思います。^^;) ただ、それよりもウィキペディア上で議論をできるのがよいだろうとも思うのですが。。Tomos 06:18 2004年4月14日 (UTC)

私も基本的にみなさんの意見に賛成です。Dolfin氏の要求は正当なものではなく、したがって削除が必要なら一般の削除依頼で良いと思います。しかしTomosさんもおっしゃっているようにウィキペディア上でDolfin氏と直接対話しDolfin氏の意図を理解したいと思います(ここまで要求するには何か深いわけがあるのかもしれません)。というのも、やはり一人や二人の人間との対話ではウィキ参加者全員の考えを代表してもらうのは難しいと思うからです。一人の人間である以上は主観が入りやすい。ただここで問題なのは対話の場を作ってもDolfin氏に対し暴言を吐く人が出かねない、ということです。Dolfin氏がウィキに出たがらないのはそういうことを考慮してでしょう。もしウィキ上での対話を望むのであれば、そのような行為を慎んでもらうように配慮する必要があります。私個人としては事を大きくしたくありません。裁判ならば誰が裁判費用を出すのでしょうか。どうしてもであれば仕方ないことではありますが。Skylab 16:25 2004年4月14日 (UTC)

>ウィキペディア上でDolfin氏と直接対話しDolfin氏の意図を理解したいと思います
それは無理でしょう。偽海豚は永久ブロックでし。(藁)
>裁判ならば誰が裁判費用を出すのでしょうか。
決まってまつ。ウィキ財団でつ。おまいら、裁判費用を財団にカンパしる!
逢沢 15:09 2004年4月15日 (UTC)

公共の場での2ちゃんねる語他ふさわしくない発言は慎んでいただきたく存じます。Dolfin氏の行った行為は周囲の方々に迷惑をかけ、それ故にブロックという処分が下されたのだと理解していますが、みなさんのウィキペディア上でのDolfin氏との議論のための一時ブロック解除についての意見をお聞かせください。もっとも、Dolfin氏が参加しなければ意味のないことではありますが。弁護士を雇うにも、裁判を起こすにもお金は必要ですが、私はウィキ財団には頼りたくありません。ウィキペディアという素晴らしい場を提供していただいているにもかかわらずさらに裁判費用まで出せなどとは言いにくいのです。そうかといって私はお金を出せるほど経済的に恵まれておりませんので、なんとか対話という形での解決を望みます。Skylab 16:12 2004年4月16日 (UTC)

対処案の件、了解しました。提案は取り下げます。Michey 12:21 2004年4月15日 (UTC)

これやうやう二月に及ぶらむ。いまはいかが。名無し 15:01 2004年5月28日 (UTC)

依頼の対象[編集]

このページの過去の版に挙げたものが依頼対象です。このページの議論が長くなったので、とりあえずリンクにおきかえてあります。