Wikipedia:査読依頼/シンクロしようよ 20130511
いわゆる「サブカル」関連の楽曲記事です。今後の記事作成の参考にさせて頂きたいと思い、査読を依頼いたしました。
まず経緯を説明いたしますと、私は当初、CDシングルを記事主体として執筆を手がけましたが、「プロジェクト‐ノート:楽曲#記事の定義とシングルカップリング曲の扱いについて」にて示唆された楽曲記事化に伴い、日本語版や英語版のGA記事を参照しつつ、大幅な加筆と二次資料の追加を施しました。
現状、カップリング曲についても記しており、楽曲記事としては比較的大きめの容量となっています。そして当方は、この部分を表題曲との分割に踏み切るべきか判断に戸惑っております。実際、カップリング曲に対しての二次資料は、naoという歌手のソロデビューシングル収録曲ということも手伝ってか、多く存在しております。ですが、分割を行ったところで、批評、ミュージック・ビデオ、ライヴ・パフォーマンスに関してほとんど触れられない状況となるのが目に見えており、記事として不十分になることを危惧しているのです。
勿論ですが記事内容をはじめ、分割の必要性の有無についても、出来ればGAやそれ相応の音楽記事の執筆経験がある方・「サブカル」関連を専門としない執筆者の方に査読の上、何かしらの助言を賜りたいと思っております。私にとって当たり前のことが、実はそうではないことに気付かされることも往々ですので。逆もまた然りです。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年5月11日 (土) 14:44 (UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- 記事化の必要性があるのかないのかわからないような音楽記事が濫立される中、出典の明記を徹底させてしっかりとした記事を書こうという姿勢はすばらしいと思います。ざっと読んだ限りですが、多くの情報源に当たって独自研究が混じらないようよく配慮されており、文章自体もおおむね中立的に書くことができていると思います。
- ただ問題を感じるのが情報源の偏りです。記事中で使われている出典の大部分が「制作者の発言やインタビュー」か「発表やイベントについてのニュース記事・レポート」からなっており、これらはもちろん情報源として使用すること自体はなんの問題もないものですが、前者が制作者視点からの情報であることはもちろん、後者のような記事も実際にはおそらくいわゆるプレスリリースに沿って書かれたりしているもので、批評的な視点に欠けているという点では前者のような情報源とそれほど変わらないと思います。それでこうした種類の情報源に出典が偏ることでどうなってしまうかというと、終始制作者側の「作品の制作意図」と「関連イベントの展開の様子」を伝える、いわば作品のプロモーション活動の一環として作られたような記事になってしまうのですね。それを防ぐためには前述の批評的な視点を入れることである程度バランスをとる必要性があると思うのですが、この記事でそのような視点が存在するのは「批評」の節の数行だけになってしまっています(なお、この節も『CDジャーナル』はともかく、「妄想トリガー大爆裂のラブリー電波チューン」というようなコピーみたいなものが批評の名に値するのか疑問です)。
- 主題的に難しい部分もあると思いますが、GAレベルの記事を目指そうとすればやはりそうした批評的な情報源は必須になってくるかと思います。ゲームの主題歌とのことですが、ゲーム関連の雑誌などではゲーム音楽を批評するような記事はないのでしょうか(よく知らないのですが)。理想的には「批評」などの節を充実させるだけでなく、音楽性などについての解説にもこういった批評的な視点が一定量導入されていることが望ましいと思います。
- あと、引用符(「」)で発言などを引くときには原則的に一字一句そのまま同じように書かないとダメです。引用ではなく発言の要旨などをまとめるような場合には引用符を取って地の文に入れてください。--頭痛(会話) 2013年5月13日 (月) 11:08 (UTC)
- 頭痛さん、有難うございます。明瞭でかつ的確なアドバイスを頂き、依頼者としてもこれ以上望むものはないと感じております。
- まず、記事全体として関係者発信の情報に偏っていることにつきまして。実を言うと、私がいくつかのGA記事に目を通し、自分の書き上げた記事と比較して真っ先に感じたことが「批判的考察の欠如」でした。そう気付いていながらも修正が施せなかった理由は、私が労力を費やしたもののほとんど報われなかったのが、まさしく「批評を探すこと」にあったからです。深く掘り下げても、インタビューや関係者の制作話が見つかるばかり。最終的には、その穴埋めとして、WP:V#OS(ブログなどの発言)をインタビュー記事で裏付けし、かろうじて中立的に見せかけるよう努めたのですが、結果的にそういった関係者発信の部分で割く容量が肥大するのみで、目立った改善には至りませんでした。
- そして、今回頭痛さんの分析を受け、当方が執筆しているときに感じた苦難そのものが記事の弱点に直結し、無意識のうちに誤魔化そうとしていた自分に気づきました。たとえば、ご指摘のあった「妄想トリガー大爆裂のラブリー電波チューン」です。これは大幅加筆の際、「自分でも無くても良いと思っているのに」むりやり追加したものです。批評を専門とはしない情報誌から抜き取った文言を批評として扱うことが非常に苦しまぎれであったと、自らの潔くない点を省みるような一面でした。この点に関しては、本当にぐうの音も出ません。
- こうして分析しているうちに、当方がWikipediaで「サブカル」記事を時折手がけて望むようになったことが「批評分野の充実」であったことを思い出しました。大衆向けとはいえない分野やいわゆるアダルトのような場合、批判的観点を持つ権威のある第三者が圧倒的に少なく、記事構成が変になってしまいやすくなってしまうのは悩みの種であります。そして、満足な記事が一向に現れず、自己満足であふれた「サブカル」記事をWikipediaから追い出したいという利用者の気持ちも察するところでもあります。自分でもこのような障害があると、「サブカル」分野に背を向けた活動を思案することもあるくらいです。
- とまぁ、少し話が逸れたので本題に戻します。次に括弧ですが、確かに引用ではなく、使う必要のない部分で用いてしまっているようですね。強調のための括弧として記したように記憶してますが、見返してみると必要性があるようにも思えないフレーズなので後々修正いたします。
- 最後となりましたが、頭痛さんへの感謝を表して。興味のない、もしくは普段から好印象を抱かれていない分野の記事を査読することはあまり気の進むことでは無かったとお察しいたします。それでも、他分野での優良な執筆者からの助言は、百科事典なるWikipedia内だからこそ可能であって、価値あるものだと私は感じております。大変参考になりました、是非今後に活かしたいと思います。もちろん本項も改善の余地があれば、その都度修正を施すつもりでございます。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年5月13日 (月) 13:42 (UTC)
- (追記)上記文面を若干修正、および返答しきっていないことがあったので追記します。
- 上でゲーム音楽を批評するような記事の有無についてのお話がございました。例えば、楽譜をまとめたスコア本への掲載も考えられますし、そういった多角的な方向からの批評記事や文献もあるかもしれませんね。少し探してみることにいたします。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年5月13日 (月) 14:55 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 記事内容の助言ではないのですが、Facial expressionさんは「シンクロしようよ」に限らずInfoboxの「分」、「秒」、
未作成の作詞、作曲家へ内部リンクをするなど、いわゆる過剰リンクが少し多いように感じました。--Louis XX(会話 / 投稿記録) 2013年5月13日 (月) 16:06 (UTC)- 主題を理解するに必要のない内部リンクなら不要なので(WP:BTW)、あまりに過剰なリンクは見直すべきかもしれません。ただ、楽曲の制作者名への赤リンクを過剰だと見なすというのはどういうお考えがあって述べられたのでしょうか?この記事で赤リンクになっている作詞家・作曲家はまさに「項目の主題と主に関わっているもの」に該当しないというのでしょうか。こちらでの返答を見る限り、大方特筆性が無いと思っておられるのだと推定しますが、彼らは担当作品の数からしても特筆するに足る人物であることは間違いないと思っています。私の推定から外れたもしもの話ですが、多摩に暇人さんからの指摘があったうえで、貴方が未だなお赤リンクの存在自体を公然と否定するのであれば、こちらとしても辟易しますが。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年5月13日 (月) 17:43 (UTC)
- 未作成の制作者に内部リンクがされていると、葉月みこのようにサブスタブで人物像について触れられていない人物記事が濫造される恐れがあるため赤リンクを見直した方が良いと思っていましたが、制作者名は「項目の主題と主に関わっているもの」に該当するため、上記での「未作成の作詞、作曲家」を過剰リンクと見なすことは取り消します。しかし
作品数が極端に少なかったり、Elements Garden、Angel Note、MONACAなど特定のグループに所属している場合は、状況によっては資料が揃うまで一旦リダイレクトとして作成するという選択肢もあります。--Louis XX(会話 / 投稿記録) 2013年5月14日 (火) 00:20 (UTC) 一部発言を取り消し。--Louis XX(会話 / 投稿記録) 2013年5月14日 (火) 00:28 (UTC)
- 未作成の制作者に内部リンクがされていると、葉月みこのようにサブスタブで人物像について触れられていない人物記事が濫造される恐れがあるため赤リンクを見直した方が良いと思っていましたが、制作者名は「項目の主題と主に関わっているもの」に該当するため、上記での「未作成の作詞、作曲家」を過剰リンクと見なすことは取り消します。しかし
- 主題を理解するに必要のない内部リンクなら不要なので(WP:BTW)、あまりに過剰なリンクは見直すべきかもしれません。ただ、楽曲の制作者名への赤リンクを過剰だと見なすというのはどういうお考えがあって述べられたのでしょうか?この記事で赤リンクになっている作詞家・作曲家はまさに「項目の主題と主に関わっているもの」に該当しないというのでしょうか。こちらでの返答を見る限り、大方特筆性が無いと思っておられるのだと推定しますが、彼らは担当作品の数からしても特筆するに足る人物であることは間違いないと思っています。私の推定から外れたもしもの話ですが、多摩に暇人さんからの指摘があったうえで、貴方が未だなお赤リンクの存在自体を公然と否定するのであれば、こちらとしても辟易しますが。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年5月13日 (月) 17:43 (UTC)
- 【その他】 ──表記・文体など
- 「naoの」としている箇所と「彼女の」としている箇所が混在していますが、「naoの」に統一するべきかと思います。人称代名詞の使用に関する基準は特に設けられていないようですが、他の記事で人称代名詞を使用しているのを見たことがありません。また、規格品番は不要だと思います。規格品番は作品を理解するのに必要な情報ではなく、CDを注文するのに必要な情報であるためです。ちなみに楽曲カテゴリでWP:GAに選出されている記事「能動的三分間」「罪と罰 」「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」に規格品番は書かれていません。これに限らず、情報を詰め込むよりもむしろ情報を削ることで記事の品質と読み応えが上がるように思います。GA相当の記事執筆経験があるわけでもないただの通りすがりの言うことですので気に障ったらすみません。--Uttiee56(会話) 2013年6月11日 (火) 17:44 (UTC)
- Uttiee56さん、査読にご協力下さり、ありがとうございます。いくつかご指摘のあった箇所について各々コメントさせていただきます。
- 人称代名詞の使用について
- 当初執筆段階で、副詞「なお」を多用する可能性を考慮し、"nao"と発音が同じであったことから、意識的に「彼女」という表現を代用しようとした記憶がございます。結果として副詞「なお」は1箇所しか使用していないので、杞憂だったみたいですが…。確かに、人称代名詞を用いた場合、それらが指し示すものを毎回探してもらうような文体になってしまうので、読者に読みにくい印象を与えるかもしれませんね。自分も読み返して「naoの」にした方がなんとなくスッキリするなと感じた部分があったので修正を試みることに致します。
- 規格品番の記載について
- 私は規格品番について、「CDを一意的に特定する記号のようなもの」という考えを持っており、重要な情報の一つだと考えて複数の記事で今まで記載してきました。ですが、ご指摘の通り、規格番号とはもともとカタログや商品紹介に記載されているようなもので、それ以上の有用性が考えられません。このように考えてみると「WP:NOTCATALOG」に抵触しているように思えるので、除去させて頂こうと思います。
- 情報の過多について
- 人称代名詞の使用について
- 以上3点に関して、お返事させて頂きました。GA記事を執筆されていない方だからといって気に障るだなんてとんでもないです。GAやFAの選考では無い査読の場なのですから、気軽にコメントして頂けたことは至極光栄に思います。いろいろとご教示有難うございました。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年6月12日 (水) 12:38 (UTC)
- Uttiee56さん、査読にご協力下さり、ありがとうございます。いくつかご指摘のあった箇所について各々コメントさせていただきます。
依頼者のFacial expressionです。依頼提出時より2か月以上が経過したため、「Wikipedia:査読依頼#ルール」に則り、本依頼を終了させて頂くことと致します。なお分割の件ですが、表題曲「シンクロしようよ」であれ、未だ第三者による批評的観点に劣っていることが懸念されていること、そしてカップリング曲はあるラジオ番組のタイアップ楽曲に過ぎず、こちらは権威ある第三者からの言及が無いに等しい状態で、単独立項の必要性は乏しいものと判断いたしました。
当方の書き上げた記事にこんなにも多くの方に関心を抱いてもらい、丁寧に査読していただけると正直思っておりませんでしたので、非常に嬉しい限りです。賜りましたコメントや助言に関しましては、今後の執筆に活かして参りたいと思います。改めて、参加なさった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。ご協力有難うございました。--Facial expression (会話/投稿記録) 2013年7月11日 (木) 15:00 (UTC)