Wikipedia:査読依頼/日本の交通信号機 20181212
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現行の記事が交通信号機から分割される前の2017年から日本の交通信号機について出典付きの加筆を行いました。加筆に伴い百科事典として役立つ記事に近づいているとは思いますが、構成や内容などについてご指摘いただけると幸いです。なお、査読後は「良質な記事」に推薦する予定です--運動会プロテインパワー(会話) 2018年12月11日 (火) 16:02 (UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- いくつか箇条書きで気になった点をあげておきます。
- 冒頭部・概要
- 記事の内容に比べて冒頭部・概要の説明が不足しているように感じます。WP:LSにも書かれているように、冒頭部や概要には記事の要約を書くべきです。日本の信号機のどんな点について説明しているのかが分かるように書いた方がよいかと思います。
- 記事の構成
- 記事全体の流れが分かりやすいように構成を工夫してみてはいかがでしょうか。例えば、「信号機の光源」「付属する設備」などのハードウェア的な内容は一つの節にまとめた方が読みやすいでしょう。また、「車両用信号機」などは「信号機の分類」節を作ってまとめた方がよいかと思います。
- 法律などの引用
- 出典関連
- 「世界との比較」節
- 「日本の交通信号機」について説明する上で重要な部分なので、加筆した方が記事全体のバランスが良くなると思います。また、数十年前の出典を使用している部分は古い情報ではないかと問題視されてしまうかもしれません。
- 情報量は充実していますので、Wikipediaの方針やガイドラインに沿った記事になっているか、一般人が読んで読みやすい記事になっているかなどを意識するとより良い記事にできるかと思います。--SilverSpeech(会話) 2018年12月27日 (木) 05:51 (UTC)
- 冒頭部・概要
- 返信 コメントありがとうございます。まずは12月30日時点で、「マイナビニュース」を用いた部分は除去し(良質な出典があった場合は再び加筆します)、構成の一部見直しを行いました。引き続き記事の編集を行ってまいります--運動会プロテインパワー(会話) 2018年12月30日 (日) 10:04 (UTC)
- コメント それぞれの信号が示す意味と、信号機の定義にあたる部分を残して地の文章で説明するように変更しました。また、出典として「マイナビニュース」を用いていた部分は大阪府警やNIKKEI STYLE(日経新聞)によるものに変更することで信頼性向上を図りました。冒頭・概要部の説明はまだ加筆途上ではありますが追加を行っております--運動会プロテインパワー(会話) 2019年1月26日 (土) 14:25 (UTC)
- 全体的な印象ですが、次々と新たな内容を加筆するたびに、それを既存の節の適当な位置に押し込むだけで構成してきたような感じを受けます。すでにある程度文章としてまとまっている節に新しい文を加筆する時は、たとえ一行程度の短い文章であっても、既存の文脈を破壊して読みにくくわかりにくくなってしまう事がよくあります。そうしないためには、たとえ短い一文の加筆であっても、既存の文脈になめらかに収まるように、少なくとも節全体にわたって全体的な見直しが必要です。場合によっては、たった一行の文を追加するために節全体の文章を再構成する必要もあります。しかし現状では、見かけ上はそうでなくても実質的には雑多な内容の箇条書きとしか見えないような節が多いです。例えば「設置基準」節、「法律上の扱い」節、「歴史」節などは典型です。そういう意味で、全体的に各節の文章構成を見なおし、各節を、解説文としてまとまった内容になるようにする必要があると思います。
- §5 設置基準
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- 本節はまったく内容も説明も不足しています。また、『信号機設置の指針』については、その通達が出された背景も含めて「歴史」節にも解説が必要でしょう。
- 「『信号機設置の指針』において、5つの「必要条件」の全てに該当し、4つの「択一条件」のいずれかに該当する場合のみ原則として信号機を設置するものとしている」
- この、5つの「必要条件」および4つの「択一条件」とは何でしょうか。もちろん『信号機設置の指針』そのものが出典資料となっているので、そちらを見ればわかりますが、百科事典としては、こういうものこそ本文で解説すべきものです。さらに、『信号機設置の指針』は2015年に通達されています。信号機の歴史の長さから考えると、つい最近までそういう基準がなかったとは信じがたいのですが。それまでは基準のようなものは何もなく、各信号ごとに交通量や住民からの要請などですべてケースバイケースで設置を決めていたと言うことでしょうか。
- 「一方で、歩行者用信号機は、横断歩行者需要・車道の幅員・自動車などの交通量などから設置を検討する 」
- つまり、歩行者用信号機については『信号機設置の指針』とは別の設置基準があるということでしょうか。『信号機設置の指針』を見ると、少なくとも「択一条件」の中には、明らかに歩行者用信号を対象としていると思われる条件があるのですが、これとは別の指針か何かがあるのでしょうか。
- §7.1.3 歩行者用信号機
- 「初期の信号機は車両用と歩行者用の区別がなく...反射板が不要となり、車両用信号機と同様に薄型化された」
- このあたりの内容はむしろ§10 「歴史」節に書くべきことだと思います。その後の待時間表示装置を併設した歩行者用信号機や「ゆとりシグナル」の沿革についても、詳細は歴史節に書くべきことではないでしょうか。
- §10 歴史
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- 各時代区分は、現状では見出しで区分されていますが、節として区分した方がいいでしょう。また、前述したように各節の内容の再構成が必要ですが、当節については特に「雑多な内容の箇条書き」感が強くわかりにくく感じます。歴史の記述は特に時系列や因果関係が重要ですから、それを考慮して節や文章を構築しないと、わかりにくいものや誤解を招くようなものになってしまいます。以下に指摘する点はその一部です。
- 「交通信号機が警察で仕様化されたのは1933年(昭和8年)」
- その後の「普及期・IT期」でも、「交通信号機が初めて仕様化されたのは1973年(昭和48年)であり、」とありますが、二つの「仕様」は何が違うのでしょうか。もちろん戦前と戦後ですから法体系も大きく違うのは当然ですが。また一口に「仕様」といっても、信号灯各部の寸法や色の配列や電源電圧など大雑把な最小限の必要事項を規定する程度のレベルから、各構成部品などの材質や耐久性まで細かく規定するレベルまでいろいろ考えられますが、ここで言及されている「仕様」はどんなレベルのものなのでしょうか。
- 「なお、これ以前は「信号機」という名称が一般的ではなく、...」
- 「これ以前」とはいつの時代のことなのでしょうか。そもそも「これ」とは何を指しているのか。この文はむしろ、その下の「現在のように「信号機」と呼ぶようになったのは1947年(昭和22年)11月からであり、...」につなぐ、もしくはこの文の注釈とする方がよいでしょう。出典資料における記述も、ページナンバーから推測するに、たぶんそういう文脈ですよね。
- 「2009年(平成21年)に電球式信号機が仕様から削除されるまで約35年間大きな変更はなかった」
- なにげなく書いてありますが、「えっ!?」と思いました。これは日本の信号機の歴史として非常に重要なことです。今後は電球式は新たに製造されることはない、もしくは禁止される、ということなのでしょうか。何にせよその経緯や理由や内容についてはもう少し詳細な説明が欲しいところです。技術的な理由が中心であれば、§7.2「光源による分類」節の方で解説してもよいかもしれません。
- 「1994年(平成6年)に世界初のLED式信号灯器が愛知県に設置され[222]、その直後に徳島県で設置された[223]。そして、2000年(平成12年)に正式に仕様化された(U型車両用交通信号灯器)[224]。」
- ここまで読むと、2000年に正式仕様化された「U型車両用交通信号灯器」というのは、「LEDを使用した信号機」のことであろうと思われます。もちろん制御方式などの仕様も変わっているのでしょうが、仕様の要目は「LEDを使用」の部分であろうと読めます。ところが直後に「このとき仕様化された信号機は、LED式と電球式の両方が規定されていた」となっているので、どうやらそうではないらしいと考えられます。そうすると「U型車両用交通信号灯器」とはどのような仕様なのか簡単な説明が必要です。何よりも「LEDの使用」が「U型車両用交通信号灯器」の仕様の要目でないのなら、誤解を招くようなこの書き方は修正するべきです。あるいは(電球式のみであった)従来の仕様に(LED方式である)「U型車両用交通信号灯器」の仕様が追加された、ということでしょうか。どっちにしてもこの一連の書き方は誤解を招くので修正が必要です。
- 機能不全時の対策
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- 信号機の重要性に鑑みて、停電、あるいは停電でなくても交通事故や機械の故障等で信号機が機能しなくなった時の対策は必須ですが、それについては§3.2「意味」の最後で少し触れられていますが、これは一節を設けてもう少し詳細に解説した方がよいのではないかと思います。これは交通法規の問題でもあり、本記事に書くべきことかどうかは議論のあるところかもしれませんが、一応「交通信号機」の記事である以上、こういったことにも触れておく必要があると思います。
- 特に、停電対策については、以下に述べるように、現在では重要な交差点の信号機には非常用電源装置が付随しており、これについては本記事で解説されるべきことと思います。古くから停電対策として、重要な信号機には、単純な電源切り替えスイッチ(単なる切り替えスイッチで、停電時には外から持ってきた発電機の出力に繋ぎ、手動でスイッチを切り替えて発電機の電力を信号機に送る)が付いていたようです。そして、1995年頃から阪神大震災をきっかけとして、信号機専用の非常電源装置が全国の信号機に急速に普及し始めました。これは、停電時には内蔵した発電機を自動的に起動させて電源を発電機に切り変え、復電したら商用電源に戻して発電機を停止させるという機能を持った装置です。現在では数千箇所の信号にその装置が付いています。といっても、主に都市部の大きな交差点や郊外の重要な交差点などに重点的に配置されているので見る機会は少ないかもしれませんが。概要はこちらの資料を見ていただければわかります。信号機関連の史誌や技術書やハンドブックなどで、少なくとも2000年代以降に刊行された出版物であれば、この非常電源装置についての記載があってもおかしくないと思えるのですが、一行も触れていないところを見ると、その種の資料には非常電源装置のことは何も書かれていなかったのでしょうか。だとすれば、『設備と管理』『生産と電気』等電気設備関係の雑誌なども当たって見る必要があるでしょう。
現状で修正できる範囲は対応しました。
- 「U型車両用交通信号灯器」の部分は従来の電球式に追加して、LED式も設置できるようになったという記述にしました。
- 歩行者用信号機の変遷を歴史節に移動させました。
- 「これ以前」の文を移動させ、「この公布以前」として対象を分かりやすくしました。
--運動会プロテインパワー(会話) 2019年2月20日 (水) 02:37 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 【その他】 ──表記・文体など
終了 期限となりましたので、依頼を終了といたします。まだまだ改良すべき点が多いため「良質な記事」への推薦は行いませんが、いただいたコメントを基に改良を加えられればと思います。ありがとうございました--運動会プロテインパワー(会話) 2019年2月27日 (水) 01:36 (UTC)