Wikipedia:査読依頼/義務投票制 20080721
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分かる範囲で、大体書き終えたつもりです。構成がおかしいとか、ここは注を付けるべきだとか、こういう情報も必要だなど、ご意見がありしたらお願いします。--ポチ2号 2008年7月21日 (月) 09:46 (UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 一応、大学時代は政治学を専攻していたので、政治学の視点から拝読いたしました。「義務投票制度」を掘り下げて秀逸な記事のレヴェルまで持っていこうということであれば、大学の卒論が1つできそうな感じがします。そこまで視野に入れていいかは別として、国際的観点からこの記事の水準を上昇させようということであれば、「比較政治学」の手法を選択すべきです。
- 大学時代に私が取り組んだのは、分柱型民主主義(レイプハルト・モデル)なので、オランダ、ベルギーの政治とマレーシアの政治を比較検討したわけですが、レイプハルト・モデルでは、セグメント毎のリーダーが、民族、信仰を越えて、協調した政権運営を実施する連立政権のモデルなので、今回の議題とは論点が異なりますが。
- Amazonのホームページを利用して、比較政治学を検索すると36冊の本が検索されました。比較政治学の大御所といえば、Giovanni Sartoriになるわけで、サルトーリが執筆した書籍をまず一読して、選挙制度での比較をまず、検討すべきではないでしょうか。残念なのは、私の手元にサルトーリの本が無いので、これ以上の言及ができないのは難しいのですが。
- また、義務投票制度を採用している国家について、英語版からの移植をした上で、記事の充実を図るというのも選択肢として考えるべきだと思います。先進国からアフリカ、ラテンアメリカといった様々な国がこの制度を採用しているので、日本語書籍で入手しづらい国が多いのが難点ですが、しいて和訳をお薦めするとすれば、オーストラリア(en:Politics of Australia)とブラジル(en:Politics of Brazil)、ベルギー(en:Politics of Belgium)、かつて、義務投票制度を採用していたオランダ(en:Politics of the Netherlands)といったところでしょうか。比較的、日本語書籍が手に入りやすいので、和訳をしていく過程で、参考文献と脚注によるマークアップの付与がある程度容易だと思います。
- また、「賛成論」と「反対論」は、当然のことながら、義務投票制度をめぐる学説の部分で、この記事の根幹をなす部分だと思います。それであれば、脚注で結構なので、誰の学説かをマークアップすべきだと思います。
- 最後に、政治学の分野は、社会学において不十分な分野だと思います。特に、比較政治学や国際政治学といった分野の成長を期待したいと思い、思いっきり、ハードルの高い査読内容となってしまいましたことをお許しください。--Tantal 2008年7月21日 (月) 11:19 (UTC)
- さっそくのコメントをありがとうございました。(1)英語版の「義務投票制(Compulsory voting)」には目を通したのですが、かなり混乱しているという印象を受けたので、あまり参考にしませんでした。こちらにも目を通して、参考になるものがあれば反映させたいと思います。また、オーストラリア・ブラジル・ベルギー・オランダについての項目にも目を通してみます。(2)「主な」賛成論と反対論とについては、何が「主な」ものにあたるかは要するに私が判断したのですが、確かに出典は明らかにしておくべきだと思います。これについては、注を付けます。(3)レイプハルトの「Patterns of Democracy」とサルトーリの「Parties and Party Systems」については、英文の本と訳本とを持っています。どちらにも目を通しましたが、この「義務投票制」という項目の中でこれらの本の内容を生かすのは難しいと思います。しかし、もう一度検討してみます。--ポチ2号 2008年7月22日 (火) 11:19 (UTC)
- サルトーリの本については、勘違いをしていたようです。ご指摘の本は、「Comparative Constitutional Engineering」でしょうか?これなら「比較政治学:構造・動機・結果」という訳題の訳本を持っています。目を通してみます。--ポチ2号 2008年7月22日 (火) 11:35 (UTC)
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- 一般の政治学関連の書籍で扱われていない内容ですから、まとめるのにはかなり苦労されたと思います(比較政治学の書籍でも、大抵は米・英・仏・独・露(ソ)・中・韓と日本との政治制度の比較が主ですからね)。すでにTantalさんから詳細なご意見が示されているので、それとは違った観点から3点ほど指摘をさせていただければと思います。
- 項目「義務投票制を採用している国」について:50音順に国を列挙されていますが、一工夫として罰則がある国(罰金刑のみの国)、罰則がある国(懲役等も課す国)、罰則のない国のようにカテゴライズして載せると親切だと思います(表組にすると見やすくなってなお良いと思います)。
- 項目「かつて義務投票制を採用していた国」について:なぜ、義務投票制が廃止されたのか、できれば経緯とともに理由を示した方がよいと思います。調べる側にしてみれば、何で廃止されたのか知りたいと思うのが人情(?)だと思いますので・・・。
- 「主な賛成論」と「主な反対論」は項目を統合して、それぞれの主張を対比できるように編集されるとさらに分かりやすくなって良いと思います。義務投票制の効果と問題点を対比するという点からも、その方が妥当な気がします。
- 以上、ご検討ください。--M.M 2008年7月21日 (月) 12:23 (UTC)
- アドバイスをありがとうございます。(1)義務投票制採用国が50音順というのは、確かに芸がなさ過ぎます。ご指摘を参考にして、分類を試みます。(2)なぜ義務投票制が廃止されたのか気になるというのはごもっともです。しかし、情報が不足していますし、いろいろな人がいろいろなことを言っており、また、いろいろな思惑が交錯しているので、義務投票制廃止の理由をハッキリ述べるのは難しいです。でも、分かる範囲で、ごく簡単に廃止の経緯を説明することを検討してみます。(3)「主な賛成論」と「主な反対論」とを項目別に対応させることについては、私も検討しました。また、そのように対応させて書いている文献を見たこともあります。分かりやすく、有意義な書き方について、もう一度検討してみます。--ポチ2号 2008年7月22日 (火) 11:19 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 【その他】 ──表記・文体など