Wikipedia:秀逸な記事の選考/ガブリエル・フォーレ 20050810

ガブリエル・フォーレ[編集]

賛成/反対/保留・条件付賛成 3/0/0

(ノート) 《推薦理由》 彼についての情報がきちんと表されており、人となりや曲の概要についても分かりやすくまとまっているので、推薦いたします。竹麦魚(ほうぼう) 2005年8月10日 (水) 03:52 (UTC)[返信]

  • 条件付賛成)作曲家としてまた教育者としてのフォレについてよくまとまった説明だと思いますが、以下の2点が気になりました。これが改善されることを希望します。
    1. 関連項目に赤が多い。とくにマドレーヌ寺院リード・オルガンの赤はきになりました。ところでDucasはデュカと書く人もいますがどちらが正しいんでしょうね。
    2. 音楽的な特徴が作品に関して叙述されていない。曲の与える印象については叙述されますが、音楽的構造に即した記述でないため百科事典の解説としてはどうなのかなと思います。フォレの特徴としてしばしば言及される和声のめまぐるしく複雑な和声進行、下声部の近代和声を多用する動きの速いパッセージと、対照的に単純で簡明かつなだらかな旋律進行、そうした形式面への記述がもう少し入らないと、せっかく充実している作品の節が同時代の評価の記録+執筆者の印象批評にとどまるように思います。
    なおこれは条件とはしませんが、関連書籍の項は著者を並べて書くだけではなく、執筆に使用した参考書を箇条書きで出してもよいのではないかと思います。--Aphaia 2005年8月10日 (水) 10:10 (UTC)[返信]

(コメント)リード・オルガンについては、かつてこの名の項目があり、オルガンとの統合云々という議論があったのですが、結局「リード・オルガン」が著作権違反の削除となり、リンクが宙に浮いた形になっていたのでした。オルガンの項のリード・オルガンの部分にリンクしました。他の赤項目がこの記事の瑕になるとは思いません。デュカスについてはポール・デュカスで論ずることであり、フォーレの項目とは無関係と思われますが、ポール・デュカ(ス)、ロジェ=デュカ(ス)のいずれもGoogleの検索では「ス」付きの方がより多く(約10倍程度)ヒットします。音楽の特徴についてはご指摘の通り、もう少し充実させる必要があるように思います。--汲平 2005年8月11日 (木) 00:25 (UTC)[返信]

という反省を踏まえてフォーレの音楽の特徴を追記いたしました。併せてご批判いただけると幸いです。--汲平 2005年8月11日 (木) 03:14 (UTC)[返信]
拝見しました。簡潔で要を得た記述で、これなら賛成です。ただ、前期・中期・後期がそれぞれ何年から何年くらい、というのは文中にカッコつきであってもよいかと思います。またそれぞれの時期に2つぐらいなら具体的な作品名をいれてもそんなに煩瑣にはならないかなと思います。ご一考ください。--Aphaia 2005年8月11日 (木) 22:18 (UTC)[返信]
  • (コメント)お誘いを頂いたので僭越ながら。
  1. 「こうした音楽は思索的・内省的な音楽となり、それは同時代の美術・文化史上の潮流であるアール・ヌーヴォーとも合致する」の部分が気になります。(私見では)アール・ヌーヴォーは「装飾のための装飾」を貫いた点にその美しさと特徴があり、仮にフォーレの音楽を思索的・内省的なものと考えるならそれとの共通点はあまり感じられません。議論の敷衍あるいは削除を望みます。
  2. 「文学者マルセル・プルーストがフォーレの音楽に耽溺したことは象徴的である」に関しても、もう少し説明が必要と思います。あるいはもし、同時代の(非・音楽畑)文化人がフォーレをどうとらえていたかが複数人について描けるなら、それはそれで面白いと考えます。
  3. 「舟歌」は(確か)作曲が40年間にわたる曲集で、その点で、彼の作曲活動を俯瞰するのに好適の作品群と思います。彼の作風がどう変化したのか、あるいはしていないのか、を加筆(あるいは「音楽の特徴」で触れる)するというのはどうでしょう。ところで、彼自身は「舟歌」を一連の作品として演奏すべきものと考えていたのかどなたかご存知ですか?

以上3点、ないものねだりとの謗りを怖れつつ、とりあえず気になる点を列挙させていただきました。--にごう 2005年9月4日 (日) 22:05 (UTC)[返信]

  • (コメント)ここで書くより、直接記事に反映させるべきなのかもしれませんが、これまでの経過もあるので、加筆者の一人として、コメントします。にごうさんのご意見へのお返事としては、ぴったり符合していないことをお許し願います。
  1. アール・ヌーヴォーとの関わりですが、装飾的な音型がメロディーに同化している点で、初期の歌曲『夢のあとに』が挙げられると思います。初期の代表作、ヴァイオリン・ソナタ第1番やピアノ四重奏曲第1番なども、格別装飾音が特徴的というわけではないにしろ、音楽自体が装飾的な気分を持っているとはいえそうです。さらにいえば、「舟歌」もそうですが、アルペジオへのフォーレの傾斜というものは、晩年まで見られるように思います。ただ、「装飾音」であっても、その効果あるいは意図するところは、初期と晩年では相当に違っているのではないでしょうか。アール・ヌーヴォーが「装飾のための装飾」かどうか私にはわかりませんが、上に挙げたような例や、コントラストでなく曲線重視といった表現性など、フォーレの音楽とは時代的に共通するという以上の関連があるのではないか、と考えています。
  2. フォーレの音楽がサロンで受け入れられたことは事実ですし、そのような要素を含んでいることも事実だろうと思います。それがために「サロン的」と評されることも多いわけで。このことはアール・ヌーヴォーとの関連についての傍証にもなりはしないでしょうか。ただ、フォーレの音楽はそれだけで終わっておらず、フォーレ自身が書き残しているような、現実にはない超越的な高みへの憧れがあります。このことが書かれていてほしいとは思います。ただ、このあたりは、記事の中立性の問題もあり、どう文章にするか、悩んでいるところです。
  3. 「舟歌」については、フォーレの生涯を通じて書かれている作品で、これをたどってフォーレの変遷を語る、というご提案は興味深い、というか、ぜひお願いしたいと思います。ただ、そういう意味では「夜想曲」も同様です。これらがまとまった構想に基づく「連作」であるとは、フォーレの言葉にも解釈にも見たことがありません。私見ですが、そのように演奏する必要はないと考えます。--みっち 2005年9月5日 (月) 04:14 (UTC)[返信]
    • これまでのご意見を受け、汲平さん、Aphaiaさんのご協力も得て、フォーレの音楽の特徴を改訂しました。個人的には、マドレーヌ寺院の写真があるといいなあ、と思っています。--みっち 2005年9月12日 (月) 03:37 (UTC)[返信]
    • (コメント)過去の版より「アール・ヌーヴォーとの関係」「プルースト」の部分は改善をみたと思います。つまり、あまり大上段に振りかぶって「密接な関係あり」みたいに言っているのでなく、ある研究者が「淡い薄墨でつながっている」と言っている、みたいな現行の記述の方が好ましい、ということです。ところで「舟歌」。大好きなんですが、どうも変遷史的なものは書けませんねぇ。1番から13番まで連続して聴くと、変化はないが深化はある、っていう雰囲気ですけどね。コメントばかりで記事に貢献できずすみません。--にごう 2005年9月12日 (月) 06:06 (UTC)[返信]
  • (賛成)記事の討論内容の深さにコメントしていいのかどうか憚られましたが、フォーレって誰?クラスの理解しかない自分が前から読んでも記事の内容が分かりやすくできていていい記事ではないかと思いました。後半になればなるほど深くなる構成に読み応えがありました。参考になります。Elthy 2005年10月6日 (木) 04:06 (UTC)[返信]
  • (秀逸)賛成のみ3票より1週間、特に反論等なしの為。Elthy 2005年10月13日 (木) 07:03 (UTC)[返信]