Wikipedia:秀逸な記事の選考/利根川 20110717

利根川[編集]

賛成/条件付賛成/保留/反対 4/0/0/0 この項目は選考基準の賛成のみ3票以上を満たしています。2011年7月25日 (月) 09:06 (UTC)(2011年7月25日 (月) 18:06 (JST))までに異論がなければ、この項目は秀逸な記事となります。

(ノート) 《推薦理由》良質な記事の選考で絶賛された記事です。自分も素晴らしい記事だと思うので推薦します。 Halowand 2011年7月17日 (日) 03:41 (UTC)[返信]

  • 賛成 品の高い網羅的な記述は問題なくFAの基準を満たしていると思います。--Sumaru 2011年7月17日 (日) 03:57 (UTC)[返信]
  • コメント 主執筆者です。この度は推薦頂き有難うございます。日本最大の河川記事でありながら資料不足につき今まで手を付けていなかったのですが、以前とあるIP氏による独自研究的な記載を巡りプロジェクト:河川において大きな論争となった記事です。それ以来何とか形にしなければと思っていたのですが、今回一念発起して資料を収集し、河川記事の最終形として仕上げてみました。良質な記事の選考に挙げられていたことは後から知ったので、ご意見を拝読いたしましたがCalveroさんの指摘されたボールド多用については、必要最低限のもの以外は整理・除去致しました。--河川一等兵 2011年7月17日 (日) 05:40 (UTC)[返信]
  • 賛成 地理においては「地理」「利根川水系」「交通」、地学においては「気候・水文」「地形・地質」、自然科学・生物学においては「植生・昆虫」「動物」「魚類・水生生物」「水質」、歴史においては「名称」「開発史」、文化・娯楽については「観光」「民俗」などなど、「百科事典において必ず説明されるべきことが全て説明されている」条件を満たすにとどまらず内容が充実しており、古くから知られている情報・新しい情報が共に記載されていて「必須の点だけをわかりやすくカバーした」状態をはるかに越えています。各分野からの多面的な興味を引く内容であると思います。検証可能性のための出典も、問題なく提示されています。加えて画像も豊富に配置されており、それらはすべて内容の理解を促進していて、量も過不足なく理想的です。秀逸な記事の要件は、すべて満たしていると思います。ただ、非常に些細なことですが、スタイルについて少し気になった点があります。太字についてはご修正いただきました(やるといっておいてやらずにすみません)。ほかに、「地理」節では上流・中流・下流に * でのリストを用いているのに対し、「本流と流域自治体」節では : での字下げを使っています。どちらかに合わせたほうがよさそうに思われました。また表「利根川水系のダム・堰」で機種依存文字のローマ数字が使われています。それから半角括弧の前後にスペースがないです。以上のことは秀逸たるにあまり影響はありませんが、適時ご修整いただければ、神経質すぎる私としてはありがたく思います。--Calvero 2011年7月17日 (日) 10:06 (UTC)[返信]
    • コメント Calveroさん、過分なご評価を頂き恐縮です。それとご指摘有難うございます。早速修正してみました。まずリストと字下げについては「字下げ」に統一し、半角括弧前後のスペースについては「水質」の節に集中しておりましたのでスペースを挿入致しました。それと「ダム・堰」表のローマ文字については例えば「第1類」という形で全て修正しました。ローマ文字にするよりはこの方が何を意味しているのか分かり易く、かつ「分類」のリンク先との整合性も図り易いと考え、修正しました。ご確認頂ければ幸いです。仮に修正し残した箇所があった場合は、遠慮なく修正して頂いて構いませんので、宜しくお願いいたします。--河川一等兵 2011年7月17日 (日) 14:25 (UTC)[返信]
      • コメント ご修整、ありがとうございます。ローマ数字の件、やはり主題について理解のある方ですと、より適切な変更ができるものですね。なにぶん大作ですので、なかなか手を入れがたいものがあるのですが、余力がありましたら編集に参加させていただきたいと思います。--Calvero 2011年7月17日 (日) 15:09 (UTC)[返信]
  • 条件付賛成 賛成 凄い大作で、とりあえず簡単に読むだけで数時間を要してしまいました。私の知識では、川に関する記事としての不足点を挙げられるところがないです。何点か質問があります。
    • 「気候・水文」の節で、年間流出量について触れていますが、信濃川はともかく、阿賀野川や北上川より利根川の方が少ないというのは驚きでした。利根川の年間流出量は、日本の河川では何位にあたるのでしょうか。もし分かれば補足ください。
    • 「湖沼」の節で、利根川流域の湖沼を表にして列挙されておられます。標高や最大水深の欄に一部空欄があるのは、不明なのでそうしてあるということなのでしょうか。多々良沼の成因や西ノ湖の流出河川も同様なのでしょうか。西ノ湖には柳沢川が流出と書かれており、また水面標高も出典つきで明記されているのに、こちらの記事では表が空欄になっているのはいささか解せないです。
    • 「水力発電事業」の節で、「水力発電所が計画されているダム事業見直し(前述)で事業は進捗しておらず」のところで文章のつながりがおかしいです。おそらく「水力発電所が計画されている。ダム事業見直し…」のように句点が落ちているのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
    • 同じく「水力発電事業」の節で水力発電所の表があります。私もあまり詳しくないのですが、常時出力が0になっている発電所があるのはこういうものなのでしょうか。純揚水式発電所なら確かに常時出力は0でしょうけど、調整池式の発電所でも0になっているところがあります。
    • 「鉄道」の節、両毛線の開通が本文・表とも1909年となっていますが、これは国有鉄道が「両毛線」と路線名をつけた年であって、両毛鉄道と日本鉄道に分かれていたとはいえ、とりあえず線路がつながって列車が走るようになったのは1889年だと思います。利根川の架橋が最後で1889年12月26日に開通と手元の本にあります。
  • 東北本線の利根川架橋については、路線選定経緯に絡む話があるので少し補筆してみました。この利根川架橋は当時としては大事業で、橋の開通式には明治天皇が臨席したという話があるのですが、こちらについては文献をすぐには見つけられませんでした。以上、上記の疑問点について修正されるか何らかの納得できる回答があった時点で賛成票としたいと思います。--Tam0031 2011年7月18日 (月) 05:31 (UTC)[返信]
    • コメント Tam0031さん、ご質問頂き有難うございます。以下に回答させて頂きます。
  1. 「気候・水文」の年間流出量について、利根川は調べた所第5位でした(出典は同じ『河川便覧』より)。詳細は本文に記載いたしましたが、上位4河川は何れも平野・山間問わず豪雪地帯であり、冬季の降水量が多いことから流出量に反映されていると思います。平均流量も年間流出量に比例していました。利根川は確かに上流部の三国山脈は豪雪地帯ですが、中流・下流部の関東平野は冬型の気圧配置で晴天が多く降水量が少ないため、流域面積が広大な割には流量が信濃川・阿賀野川などに比べて少なくなります。
  2. 「湖沼」の西ノ湖について、流出河川と標高を出典付で加筆致しました。空白の部分は「不明」という解釈で間違いありません。天然の湖沼については日本全国の湖沼の諸元が判明する資料・書籍が存在しないため(人造湖は『ダム便覧』で網羅)、琵琶湖や霞ヶ浦などはともかく小さい湖沼となるとどうしても抜けが出てきてしまいます。従って検証可能な湖沼データしか本文には掲載しておりませんのでご了承下さい。
  3. 「水力発電事業」節中の文脈がおかしい点は、単純に「が」が抜けていたので修正致しました。如何でしょうか。それと常時出力がゼロの水力発電所についてですが、これは揚水発電でなくとも存在します。出典は『水力発電所データベース』に拠りますが、一般水力発電(揚水発電以外の水力発電所)で常時出力がゼロの発電所は、夏季や冬季に電力需要がピークの時に運転することで電力需要に対応する「ピーク時発電用」の発電所であり、普段は運転しません。役割としては揚水発電に似てますが、即応性の高い水力発電ならではのものです。今年は特に重要な役割を担うのではないでしょうか。
  4. 「鉄道」節の両毛線開通年についてですが『利根川百年史』には1909年と記されていたので、そのように記載しました。1889年が正しいというご指摘がありましたので修正致しましたが、検証可能性を確保するためお手元でご確認された文献をお教え頂けますでしょうか。宜しくお願いいたします。なお東北本線の加筆ですが、興味深く拝読させて頂きました。鉄道については門外漢なので、知識ある方からの査読に耐えうる節になったか不安ではありましたが、加筆頂いたことでさらに奥行き深いものになりました。有難うございます。あとは明治天皇臨席の加筆をお待ちしております。
以上、長くなりましたがTam0031さんのご質問に対する回答とさせて頂きます。宜しくお願いいたします。--河川一等兵 2011年7月18日 (月) 07:46 (UTC)[返信]
コメント 早速の修正ありがとうございます。水力発電所の常時出力についてですが、ダムがあるとはいえ無限に水を貯めておけるわけでもなく、夏と冬だけに運転するとなると、春秋の水利権を無駄にしてしまうことになり、火力発電所の燃料をできるだけ節約したい電力会社の事情に反するように思えます。ピーク需要に対応するという説明を見るに、季節での需要変動ではなく1日単位での需要変動に対応して、普段は発電せず河川維持流量を差し引いた水量をダムに貯めておき、昼のピークに使って発電するようなことを指して「常時出力がゼロ」と言っているのではないかなと推測します。ともあれ、指摘事項をすべて修正・回答いただいたので賛成票に変更します。両毛線の開通日ですが、同じ『日本国有鉄道百年史』第2巻のp.437(日本鉄道)やp.486(両毛鉄道)の項で、利根川架橋を最後に1889年12月26日に開通と明記されています。利根川橋梁開通式への明治天皇臨席については、ちょっと読んだ本を思い出せないので当面加筆は難しいです。ただ、本質的には利根川橋梁の記事を作成してそちらで解説すべきことであって、こちらで書くのはちょっと突っ込みすぎかとも思います。記事の執筆作業お疲れ様でした。--Tam0031 2011年7月18日 (月) 09:06 (UTC)[返信]
ピーク時発電の件、語弊がありました。夏冬限定の様に意味を取られてしまいましたがそうではなく、Tam0031さんのご推測通り日単位で昼間の電力ピーク時に合わせて発電を行い、24時間常時の発電を行わないのが「常時出力ゼロ」の水力発電所であり、特に夏季や冬季にその傾向が顕著になると申し上げたかったのです。説明が下手で済みませんでした(汗)。なおある程度貯水を利用しなければならない関係上、1970年代以降の貯水池式・調整池式水力発電所でこれを採用する場合が多く、天候に左右されやすい流れ込み式は適当ではないようです。この辺りもご推測の通りです。あと両毛線開通の文献提示ありがとうございました。追記致します。--河川一等兵 2011年7月18日 (月) 09:54 (UTC)[返信]