Wikipedia:秀逸な記事の選考/昭和28年西日本水害 20100920

昭和28年西日本水害[編集]

賛成/条件付賛成/保留/反対 3/0/0/0 この項目の選考期間は、2010年12月20日 (月) 03:54 (UTC)(2010年12月20日 (月) 12:54 (JST))までです。反対が無ければ、2010年10月24日(日)15:22(UTC)(2010年10月24日(日)24:22)(JST))に通過となります。

(ノート) 《推薦理由》 自薦です。すでに良質な記事にエントリーされておりますが、出典の明記などブラッシュアップを図りました。何分戦後の混乱期に発生した災害であり、資料が少ない上に資料間で災害名や被害状況の数値が食い違って記載されており編集に難渋しましたが、災害記事の見本になればと思い申請いたしました。皆様のご意見をお願いいたします。--河川一等兵 2010年9月20日 (月) 03:54 (UTC)[返信]

  • (賛成)自然災害の記事でこれほど完成度の高い記事は、他言語版を含めても類をみないといってよいと思います。内容が充実しているのはもちろんのこと、単なるデータの羅列に留まらず、読み物として利用できるよう構成に工夫がつくされています。諸文献のデータのバラつきなども、ごまかすことなく丁寧な解説が行われていることも驚嘆に値します。なお、この選考における評価には関係しませんが、さしあたって1点疑問に思ったことは、一部用語と数値のほぼ全てを太字にしていることです。これはどのような観点からなのでしょう?--Damena 2010年9月23日 (木) 17:05 (UTC)[返信]

(コメント)2010-09-22 12:39:12 (UTC)版に対して。ひとまず一読した上で気になる点につきコメントします。

まず、全体にわたる点について。

  • スタイルについて。Damenaさんもご指摘ですが、ボールドによる強調が多用されすぎている感を否めません。冒頭定義部の3段落内のものは要点を強調する意味でよろしいと思うのですが、他についてはスタイル的に疑問があります。失礼を省みず個人的な感想をいうことをお許しいただくのであれば、非常に下品(センセーショナルに煽っているように見える)で記事の質を実際より低く見せてしまう、という意味で損をしていると感じました。
  • 数値について。数値で客観的に記述できることを出典を明記しつつきっちり記述している点は良いと思いますが、地の文の中にベタに埋め込まれているのは可読性の点からは難点となるように思われます。もしその対策としてボールド多用があるのであれば、それは別の方向で解決するべきではないでしょうか。表にまとめるとかマトリックス化するとか、方法はいろいろあると考えますがいかがでしょうか。
  • 現存しない組織について。戦後間もない時代のことで、今日には現存しないものに多くの箇所で触れなければならないわけですが、保安隊を「現在の自衛隊」としたり、国家地方警察福岡警察管区本部を「現在の警察庁九州管区警察局」とするあたり、疑問に感じました。保安隊と自衛隊は設置根拠法の異なる別組織(前者を廃止して後者を設置した - 前者の継承であるのは確かではあるけれど)です。国家地方警察は旧警察法のもとで設置された組織であり、現行警察法にともなって廃止された組織です。言わんとすることは分からないではないけれど、精確性の上で若干短絡的な記述に思われます。それぞれの語に内部リンクはあるのですから(説明はリンク先に譲ることができる)、注を付けてまで突っ込みどころのあることを書く必要はあまり感じられませんでした。
  • 旧地名の扱いについて。 「なお、本文中の市町村名は当時の名称(カッコ内は現在の市町村名)を使用する」とあるのは正しい方針だと思いますが、記事冒頭部で明言したほうがよいのではありませんか。
  • 表について。いくつか表でデータがまとめられた箇所があります。いずれもタイトルや表番号なしで、本文中では下表とのみ言及されています。せっかくの表ですから、せめて表番号(「表1」とか)と表に表されているデータをまとめたタイトル(「xx県の被災状況」とか)を与えた方が、何の表か一見して分かりやすくなると思います。
  • 参考文献について。オンラインの情報源で頻繁に使われているものがあるようですが、それらについても{{Cite web}}で参考文献に記載するべきだと思います。
  • 外部リンクについて。参考文献に挙げるべき外部サイトと完全に重複しているようです。本当に必要でしょうか。

個別の点について。

  • 「各地の降水量」節の観測地点の所在地について。記事中の他の多くの部分では当時の地名を優先的に表記し、現在の地名を補記としています。しかし、「各地の降水量」の表は逆の原則にしたがっているように見えますが、何か理由があってのことでしょうか。
  • 同様に、観測地点名ですが、当時の地点名ということで間違いありませんか。町村合併等で字がなくなるということもあります。無くなった字の旧所在地である現在の地名ではないのか、この点、確認したいと思います。
  • 注9。外部リンクが切れているようです。バックウォーター現象ですが、ボールドで強調するほど重要なのであれば、注でもう少し説明されたほうがよろしいのではないでしょうか。

本来であれば保留票とすべきなのかもしれませんが、最近安定した活動が難しい状況にあるのでコメントとします(修正頂いたのに反応できないとまずいので)。以上、ご参考にしていただけるとありがたく存じます--ikedat76 2010年9月23日 (木) 18:00 (UTC)[返信]

(コメント)Ikedat76さん。ご丁寧な評を有難うございます。ご質問いただいた点につきまして回答させていただきます。

  1. ボールドによる強調につきましては、Damenaさんからもご指摘がありましたが、Ikedat76さんのご指摘の通り本文内で強調するために用いたものであります。ただ仰る通り「煽る」と変な誤解に取られるのは宜しくないと思いますので、冒頭部以外に関しては一律で除去致します。
  2. 数値につきましては被害一覧表に既に記載されているものに関しては本文より除去致します。それ以外についてはなるべく簡潔に記述を修正できればと思います。
  3. 現存しない組織についてですが、私は連続するものと思っておりましたので、今回のご指摘は大変参考となりました。注釈は除去して、リンク先の説明に任せます。
  4. 表のタイトルについては、修正の上タイトルを付記致します。
  5. 参考文献と外部リンクですが、それぞれ記載を分別しなければならないと勝手に思っておりました。外部リンクの資料はほとんど参考文献として使用しているので、統合する方向になるかと思います。
  6. 「各地の降水量」の所在地についてですが、確かにおかしいですね。統一性を図るため当時の自治体名を優先させ、備考に現在の自治体名を記載する方式に改めます。また自治体名の注釈は本文冒頭に記載位置を変更致します。また、観測地点の地名は『筑後川五十年史』及び『昭和28年西日本水害調査報告書』によるもので、当時の地名で間違いはありません。出典は本文中に注釈しております。
  7. バックウォーター現象ですが、再度調べなおしたところ私の解釈に誤りがありましたので、文言自体は削除致します。ただし盆地における洪水の原因は本文中に記載したことで間違いはないので、本文中に記載するかあるいは脚注で述べるか検討のうえ対応致します。外部リンクは再度調べてみます。

以上、ご質問の点に関しまして、回答させていただきます。何分最近多忙なため修正は週末になると思いますが、宜しくお願い申し上げます。修正完了後本ノートにて通知致します。--河川一等兵 2010年9月27日 (月) 11:44 (UTC)[返信]

(コメント)お返事ありがとうございます。
数値に関してですが、ちょっと私のイメージをうまく伝えることができていませんので、いま一度説明してみます。私が考えた直し方は次の2つ。
1つ目。「総計」節には九州全体の被害状況の表だけを載せ、各県ごとの被害状況の表は各県の節の冒頭に置く。不要なボールド化は全て除去。
2つ目。全体から不要なボールド化は除去。重複しているのは確かだが、各県ごとの被害状況の数字はそのまま残し(ずーっと前のほうに表があっても読者は忘れてしまって、「あれっ、数字が出てこないな」とか思ってしまうものです)、「「[[#総計|表1 昭和28年西日本水害の被害状況]]」を参照」のように記しておく。重要な情報が繰り返し出てくることそれ自体は、程度問題ではあるけれど、一律に排すべきこととも言い切れません。
私がイメージしたこととしてはこんな感じです。--ikedat76 2010年9月28日 (火) 14:10 (UTC)[返信]

(回答)まずikedat76さんのお名前を誤っておりました。謹んでお詫びいたします。さて、ご指摘の7点に関して修正を致しました。詳細は以下の通りです。

  • ボールドについては基本的に除去致しました。ただし「白川大水害」・「北九州大水害」・「筑後川三大洪水」のように地域で異なっている呼称についてのみ、ボールドを残しました。
  • 数値についてはikedat76さんが説明された2項目を参考に被害状況冒頭には全体の被害集計表を、各県には再掲という形で被害集計表を掲載しました。なお熊本市や北九州市、大分市など各市町村の被害状況や港湾・水力発電所の被害額については、被害報告内容にばらつきが見られるので本文中にそのまま記載する形に致しました。また表にはタイトルを付記致しました。
  • 指摘された現存しない組織の注釈は除去致しました。
  • 「各地の降水量」表については当時の自治体名を優先記載し、備考欄に現在の自治体名を記載しました。また自治体名についての断り書きは本文冒頭段落に移転させました。
  • バックウォーター現象の記述を修正致しました。
  • 外部リンクを参考文献に暫定的に統合させました。細かなスタイルについては後日改めて修正致します。

以上です。これに関して何かご意見がありましたら、また宜しくお願いいたします。--河川一等兵 2010年10月4日 (月) 13:28 (UTC)[返信]

  • 賛成 あれこれと注文をつけてしまいましたが、対応いただきありがとうございました。私の見る限り、FAの目安に合致した記事に仕上がっていると思います。賛成票を投じます。--ikedat76 2010年10月10日 (日) 15:13 (UTC)[返信]

条件付賛成 御一読させて頂きました。完成度が高く、非常に素晴らしい記事だと思います。あえて厳しく見せて頂き、修正した方がいいかなと思った点を3点挙げさせて頂きます。

  • 「すなわち筑後川や白川上流の流域面積は白川流域では約80パーセント、筑後川上流域では流域の70パーセントを占め中流・下流域に比べて流域面積が広い。」とありますが、すらっと読んだだけでは、何が~80%・70%なのか分かりづらい感じがします。全体の流域面積に占める上流の流域面積の割合が―であることを、もっとスマートに表現した方がいいのではないかと思います。
  • 単位の表記に関して。「被災者の実態」の節の「パーセント」表記が多く、少し冗長な感じを受けるので%でもいいのかなと思いました。ただ、そうすると他の節も変える必要が出てきますし、「ミリ」が少し不自然に見えてきます。Wikipedia:表記ガイド#単位では「単位は原則カタカナ表記」とのことですので、落とし所をどうするか悩むところです。「被災者の実態」の節の冒頭に出てくるパーセントだけ「パーセント(以下%)」にして後は「%」表記にする、というのはどうでしょうか。
    • (蛇足ですが)私個人のスタイルとしてmmばかり使うという癖があったのですが、本記事は読んでいて違和感がなかったので、むしろミリの方を推したいと思います。この記事内ではミリの付く単位はmmだけなので、あえてmmにする必要はありませんし。
  • 関連項目ですが、南紀豪雨紀州大水害は同じ年の類似災害でこの年の梅雨の天候を象徴するようなものなので、載せた方がいいと思います。また、白川の火山灰を含んだ土石流ですが、恐らく文献では言及されていなかったと思われますがラハール(火山泥流)の一種と考えられるので、載せた方がいいのではないかと思いました。

以上です。また、選考とは関係ないのですが、

  • 筑後川流域や白川流域の衛星写真あるいは地形図なんかがあれば、非常にイメージしやすくなるのではないかと思いました。また、白地図に主な被害地域をプロットしていくというのも1つのアイデアかなと思います。これは作るのがなかなか難しいですが、被害の面的な分布が捉えられるメリットがあります。これに関しては私も着手したいと思います(NASAにPDで利用可能な衛星画像があります)。

私のコメントとしては以上です。--Peka 2010年10月16日 (土) 13:04 (UTC)[返信]

(回答)Pekaさん、ご指摘有難うございます。ご指摘の件につきまして回答させていただきます。

  1. 「流域面積」の項目ですが、修正してみました。この部分はどう表現するか頭を悩ませていた部分で、修正を何度も行った部分でもあります。
  2. 「被災者の実態」のパーセント表記についてご指摘の形で表記してみました。ただ原則的には仰る通りカタカナ表記ですので、異論も出る可能性はあります。そのときは別途再検討するかもしれません。
  3. 紀州大水害(南紀豪雨)は「対策」の項で触れてはいますが、関連項目に加えました。またラハールですが、記事を見ると白川流域の土砂災害は正にラハールだと思います。ですが一次資料ではラハールに触れた部分がないので、本文には加えず関連項目に加えました。1953年の梅雨は結果として2,000人以上が命を失っており特筆されますね。

以上、ご指摘の点修正致しました。なお外部リンクですが、九州大学附属図書館のHPは主要文献として活用しており、残るリンクも出典として使用したので参考文献に統合いたしました(ikedat76さんのご助言による)。それと地図ですが、実はフリーの白地図で作成を試みたのですが、上手く行かず断念致しました。ですので是非この分野でPekaさんにご協力頂けますと大変助かります。全て自分でこなすのは限界もありますので・・・。また天気図の添付もありがとうございました。--河川一等兵 2010年10月17日 (日) 06:01 (UTC)[返信]

(コメント) 修正して頂きありがとうございます。
九州大学附属図書館HPのリンクの件は私がよく見ていなかったようで、申し訳ありません。
  • 流域面積の件ですが、2010年10月17日 (日) 10:46 時点の版で、恐縮なのですがまだ分かりにくさが残る感じがします。私も悩んだのですが、「(流域面積に占める上流の割合が高いこと)と(上流から下流への河川勾配が急であること)から急流を形成する」というのを先に書いて、後から数字を出すというのはどうでしょうか。
地図の件は、選考終了に間に合うよう、作成してみます。--Peka 2010年10月17日 (日) 11:38 (UTC)[返信]
(回答)Pekaさん、コメント有難うございます。地図の件はお手数をお掛け致しますが、是非宜しくお願いいたします。さて流域面積の件ですが、ご指摘を受けて再度推敲してみました。ご提案に則した形で修正しましたが如何でしょうか。これでも表現に難がある場合は脚注化も考慮したいと思います。--河川一等兵 2010年10月17日 (日) 12:10 (UTC)[返信]
(コメント)ありがとうございます。流域面積のところはOKだと思います。で、また一つ思ったのですが、
  • 「気象概況」の節は気象概況と被害が拡大した原因について書かれていると思うのですが、その意味も込めた"節名"にした方がいいのかなと思いました。というのも、この記事を初めて読んだ方が災害の直接原因や被害拡大の理由を知りたい、というときに目次などから探しやすくしたいのです。原因の節を別に作るというのも一度考えたんですが、原因説明に大きな分量を割くわけではないし、災害記事の場合は冒頭で概況説明と一緒に述べる方が読みやすいし書きやすいと思うので、節の分け方はこのままでいいと思います。--Peka 2010年10月17日 (日) 13:15 (UTC)[返信]
(回答)Pekaさん有難うございます。「気象概況」については単に「原因」として節名を変更いたしましたが、節の内容については気象要因と地形などの要因をそれぞれ別々にまとめた方が分かり易いと思い、「気象要因」と「地質・地形要因」の小節に分割し、降水量は「気象要因」の節に包括する形で編集してみました。如何でしょうか。--河川一等兵 2010年10月17日 (日) 14:02 (UTC)[返信]
賛成 節の変更、確認しました。ほどよく分けられていると思います。秀逸な記事に値すると思います。--Peka 2010年10月17日 (日) 15:22 (UTC)[返信]