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Workday

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Workday, Inc.
市場情報
ISIN US98138H1014
業種 ソフトウェア産業 ウィキデータを編集
設立 2005年3月 (19年前) (2005-03)
創業者
本社

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州プレザントン

(日本)東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル 7 F
事業地域
Worldwide
主要人物
サービス
売上高 増加 US$ 4.32 billion (2020)[1]
営業利益
減少 US$ 73.3 million (2020)
利益
減少 US$ 481 million (2020)
総資産 増加 US$ 8.72 billion (2020)
純資産 増加 US$ 3.28 billion (2020)
従業員数
  • 12,500
  • (FY 2021)
ウェブサイト

www.workday.com

(日本)www.workday.com/ja-jp/
脚注 / 出典
[2]

Workday, Inc.は、アメリカのオンデマンド(クラウド)型財務管理・人財管理ソフトウェアベンダーである。2005年のオラクル (企業)によるピープルソフト買収後、ピープルソフトの創業者で元CEOのDavid Duffield氏と、元チーフストラテジストのAneel Bhusri氏が設立した[3]。2012年10月、WorkdayはIPO(新規株式公開)に成功し、企業価値は95億ドルとなった[4]

2020年のフォーチュン誌従業員満足度調査では「2020年に働きたい企業トップ100」の5位[5] に、『San Francisco Business Times』誌の「Best Places to Work in the Bay」の大企業部門で2位[6]にランクインしている。

顧客数は2022年現在、世界各国で3350社以上[7]で、2021年1月決算では43億ドルの売上を計上している[8]

沿革

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Workdayは2005年3月に創業し、2006年11月からサービスローンチした[9]。当初は創業者であるDuffieldとベンチャーキャピタルのGreylock Partners社が出資していた。2008年12月、Workdayは本社をカリフォルニア州ウォルナットクリークから、現在の本社であるカリフォルニア州プレザントンへ移転している[10][11]

2008年2月6日、WorkdayはCape Clear Software社を買収することで最終合意に達したと発表した[12]。2008年5月、WorkdayはFlextronics社と人財管理ソフトウェアサービスを提供する大型契約を締結した。Workday の契約または導入を公表している他の大規模多国籍企業には、アヴィバ[13]レントキル・イニシャル[14]トムソン・ロイター[15]タイムワーナー [16]などがある。2009年4月29日に7500万ドルの資金調達、2011年10月24日にはWorkdayは8500万ドルの新規資金調達を行い、調達した資金の総額は2億5000万ドルに達したと発表した。2012年10月にはニューヨーク証券取引所で新規株式公開(IPO)を開始し、銘柄コードは「WDAY」となった。公開株価は28ドルで、10月12日(金)に48.69ドルで取引を終え、未行使のストックオプションを含めて時価総額約95億ドルの新興企業に成長した[4]

2018年には拡張分析ツールを展開するStories.bi社を、2021年11月には、企業が外部の労働力人材を管理するためのスタートアップ、VNDLY社をそれぞれ買収している。

2022年1月時点におけるWorkdayの顧客は3350社以上で、フォーチュン50の60%、フォーチュン500の40%が、人事基盤に「ワークデイ」を選んでいるなど、業界横断的に採用が広がっている[7]

ビジネスモデル

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ソフトウェアをそのまま販売するのではなく、いわゆるSaaSとしてサービスを提供している。顧客は契約時に前払いを行うが、収益(ARR)としては契約期間にわたって認識されるサブスクリプション型となっている。

2016年度には売上10億ドルを超過し、その後も成長を続け、2020年度には売上43億ドルを計上している[8]

製品・機能

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財務、人事、プラン ニング、分析、学生・教職員ライフサイクル管理のクラウド アプリケーションをひとつのシステムで提供しているため、エンタープライズに求められる機能を横断的に利用できる点がワークデイの大きな特徴である。ワークデイは下記のアプリケーションにより構成されている[17]

  • ファイナンシャル マネジメント (財務管理)
    • 会計・財務
    • 収益管理
    • マネジメント レポーティング
    • エンタープライズ レポーティング
    • 経費管理
    • 調達管理
    • 在庫管理
    • プロジェクト
    • グラント管理
  • ファイナンシャル パフォーマンス管理
  • ヒューマン キャピタル マネジメント
    • 人事管理
    • ワークフォースプランニング
    • 福利厚生
    • 報酬管理
    • タレント マネジメント
    • リクルーティング
    • 給与計算ソリューション
    • 勤怠管理
    • 教育研修
  • プリズムアナリティクス
  • プロフェッショナル サービス オートメーション
  • スチューデント
    • アカデミックな基盤
    • 新卒学生の採用
    • 入学手続き
    • カリキュラム管理
    • 在籍記録
    • 学業支援
    • 奨学金
    • 学生財務

過去に買収した企業

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買収された企業 買収時期 業態
VNDLY 2021年11月 派遣社員・契約社員管理
Zimit 2021年9月 見積管理
Peakon 2021年3月 従業員エンゲージメント
Scout RFP 2019年12月 調達管理
TrustedKey 2019年7月 ID管理
Stories.bi 2018年7月 拡張分析
Adaptive Insights 2018年6月 ビジネスプランニング
Rallyteam 2018年6月 人材開発プラットフォーム
SkipFlag 2018年1月 機械学習人工知能[18]
Pattern 2017年8月 チームコラボレーション
Platfora 2016年7月 分析
Zaption 2016年6月 コンテンツマネジメント
Mediacore 2015年10月 学習プラットフォーム
Upshot 2015年7月 タレントマネジメント
Gridcraft 2015年4月 プランニングツール
Identified 2014年2月 人材採用
CapeClear 2008年2月 ウェブサービスインテグレーション

脚注

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  1. ^ Workday Announces Fiscal Fourth Quarter and Full Year 2021 Financial Results”. www.workday.com (25 February 2021). 2020年3月27日閲覧。
  2. ^ US SEC: Form 10-K Workday, Inc.”. U.S. Securities and Exchange Commission. March 27, 2021閲覧。
  3. ^ Mac, Ryan. “Billionaire David Duffield's Workday Goes Public, Doubling His Fortune” (英語). Forbes. 2022年1月6日閲覧。
  4. ^ a b Clark, Don (12 October 2012). “Cloud-Computing Firm Workday's IPO Soars”. The Wall Street Journal. https://www.wsj.com/articles/SB10000872396390444799904578052411733809482 4 November 2014閲覧。 
  5. ^ Jessica Snouwaert. “The 25 best companies to work for, based on employee satisfaction”. Business Insider. April 1, 2020閲覧。
  6. ^ Best places to work”. April 24, 2020閲覧。
  7. ^ a b 「ワークデイ」が有名企業に注目される理由 ニューノーマルの時代に必要な変化に対応 | WORKDAY”. 東洋経済オンライン (2021年1月22日). 2022年1月14日閲覧。
  8. ^ a b Workday, Inc. 事業内容・ビジネスモデル”. strainer.jp. 2022年1月14日閲覧。
  9. ^ Businessweek – Business News, Stock market & Financial Advice”. Businessweek.com. 4 November 2014閲覧。
  10. ^ Bing, Jeb (5 December 2008). “Duffield Is Back:PeopleSoft Founder Moves New Company to Pleasanton”. Pleasanton Weekly. http://www.pleasantonweekly.com/news/show_story.php?id=1025 4 November 2014閲覧。 
  11. ^ Temple, James (4 December 2008). “Workday Inc. Is Moving to Pleasanton”. San Francisco Chronicle. http://www.sfgate.com/business/article/Workday-Inc-is-moving-to-Pleasanton-3182100.php 4 November 2014閲覧。 
  12. ^ Another ERP vendor buys into middleware ZDNet February 6, 2008”. ZDNet (6 February 2008). 4 November 2014閲覧。
  13. ^ [1] Archived November 5, 2011, at the Wayback Machine.
  14. ^ HR Magazine – Rentokil Initial implements cloud technology to manage data of 66,000 staff worldwide”. Hrmagazine.co.uk. 4 November 2014閲覧。
  15. ^ Workday launches Workday 14, wins Thomson Reuters deal”. ZDNet (15 August 2011). 4 November 2014閲覧。
  16. ^ Time Warner Deploys Workday HR and Payroll Solution”. Financial.tmcnet.com. 4 November 2014閲覧。
  17. ^ デジタル トランスフォーメーションの基盤となるエンタープライズ マネジメント クラウド | Workday ( ワークデイ )”. www.workday.com. 2022年1月14日閲覧。
  18. ^ Gagliordi, Natalie. “Workday buys SkipFlag to bolster machine learning capabilities | ZDNet” (英語). ZDNet. http://www.zdnet.com/article/workday-buys-skipflag-to-bolster-machine-learning-capabilities/ 2018年1月21日閲覧。 

外部リンク

[編集]
  • Workday, Inc.のビジネスデータ: