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X線磁気円二色性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鉄のXMCDスペクトル

X線磁気円二色性 (X-ray magnetic circular dichroism、 XMCD ) とは、左円偏光と右円偏光の2つの磁場中で測定されたX線吸収スペクトル (XAS)の差スペクトルのこと。

XMCDスペクトルを解析することで、原子のスピン軌道磁気モーメントなどの磁気的特性がわかる。

コバルトニッケルなどの遷移金属の場合、XMCDの吸収スペクトルはL殻を通常用いる。 鉄の場合では約700eVのX線を吸収することで2p電子が励起され、3d軌道に遷移する。 3d状態は元素の磁気的性質を反映しているため、スペクトルは磁気的特性についての情報を含んでいる。

関連項目

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