X線記法
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X線記法(Xせんきほう、英: X-ray notation)は、X線科学から生まれた原子軌道に名前を付ける方法である。AESやXPSを含むほとんどのX線分光法と共に今でも伝統的に使用されている。X線記法では、全ての主量子数がアルファベットに付記される。
原子記法との対比
[編集]量子数 | 原子記法 | X線記法 | |||
---|---|---|---|---|---|
n | l | s | j | ||
1 | 0 | ±1/2 | 1/2 | 1s(1/2) | K1 |
2 | 0 | ±1/2 | 1/2 | 2s(1/2) | L1 |
2 | 1 | -1/2 | 1/2 | 2p1/2 | L2 |
2 | 1 | +1/2 | 3/2 | 2p3/2 | L3 |
3 | 0 | ±1/2 | 1/2 | 3s | M1 |
3 | 1 | -1/2 | 1/2 | 3p1/2 | M2 |
3 | 1 | +1/2 | 3/2 | 3p3/2 | M3 |
3 | 2 | -1/2 | 3/2 | 3d3/2 | M4 |
3 | 2 | +1/2 | 5/2 | 3d5/2 | M5 |
使用
[編集]- X線源は、材料とX線を生成するために使われる殻によって分類される。例えば、CuKα X線は銅のK殻から放出される。
- X線吸収はX線光子を吸収したオービタルとして記録される。EXAFSおよびXMCDでは、L吸収端はLオービタルがX線を吸収し始める地点である。
- オージェピークは3つのオービタルによって決められる(例: KL1L2)。この場合、Kはコア準位に最初に存在する空孔、L1はコア準位空孔に落ちる電子の初期状態、 L2は放出された電子の初期エネルギー状態を表わす。
脚注
[編集]- ^ Dr. Garrett's Class Notes page 12 http://www.cem.msu.edu/~cem924sg/Topic09.pdf Retrieved 10-07-08
- ^ IUPAC Table VIII.1 page 5 http://old.iupac.org/reports/V/spectro/partVIII.pdf Retrieved 30-05-09