ZN-1
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ZN-1(COH-1002)はソニー / ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発したプレイステーション互換のアーケードゲーム基板である。
概要
[編集]プレイステーションの内部構成に加え、アーケードゲーム基板に必要な各種インターフェイスの追加、メインメモリの増設などを行っている。
他社からも同様なプレイステーション互換基板が出ており、コナミGX700、タイトーFXシステム、ナムコSYSTEM11などが存在する。また、CPUクロック、メモリ量等を増強したZN-2が存在する。
スペック
[編集]- CPU: R3000カスタム 32bitRISC
- コプロセッサ: GTE(ジオメトリエンジン)
- グラフィック: GPU、VRAM 2MB(ZN-2は2/4/8MB / プレイステーションは1MB)
- 解像度: 256ドット×224ライン(ノンインターレース)~640ドット×480ライン(インターレース)
- 色: 最大1677万色
- 表示画面: 1面
- スプライト描画性能: 最大表示4000個(1/60秒)
- ポリゴン: 表示能力36万ポリゴン/秒、テクスチャマッピング、グーローシェーディング、半透明
- 画像伸張エンジン: MDEC(動画再生エンジン兼テクスチャ展開)
- 音源チップ: SPU16bit PCM
構成
[編集]- JAMMA56ピンエッジ・コネクタ(電源、サウンド、1PLAYER / 2PLAYERコントローラインターフェイス)
- 2PLAYER、3PLAYER用コントローラインターフェイス
- スピーカー端子
- ビデオ出力端子
- アナログ入力端子
- トラックボールインターフェイス
- メモリカードインターフェイス
- メインメモリ拡張コネクタ(場合により未実装)
- 拡張ボード用コネクタ(96ピンコネクタ×2本)
- 設定内容保存用EEPROM(AT28C16 16kbit)
- GTE/MPU: CXD8530CQ
- GPU: CXD8561BQ
- SPU: CXD2925Q
サブボード
[編集]テクモのギャロップレーサー2では、ZN-1にROMを搭載するためのサブ基板を接続している。このサブボードにはHDLCコントローラ(uPD72103)、Z80(Z084004)、音源(YMZ280B)、音源用D/Aコンバータ(YAC513M)などが搭載可能となっているが、ギャロップレーサー2では未実装となっている。
主なタイトル
[編集]ZN-1
[編集]- 闘神伝2(カプコン / タカラ)
- ギャロップレーサー(テクモ)
- スターグラディエイター(カプコン)
- ストリートファイターEX(カプコン / アリカ)
- 私立ジャスティス学園(カプコン)
- デッド オア アライブ++(テクモ)
- 超鋼戦紀キカイオー(カプコン)[1]
- テトリス ザ・グランドマスター(カプコン / アリカ)
- ストライダー飛竜2(カプコン)[2][3]
ZN-2
[編集]- ストリートファイターEX2 PLUS(カプコン / アリカ)[4]
出典
[編集]- ^ 「カプコン新作展 「ゼロ3」中心に 「テトリス」2タイトルも」『ゲームマシン』第569号1998年8月1日、4面。2023年3月21日閲覧。
- ^ “10年後に生まれた新たな飛竜~『ストライダー飛竜2』プレイインプレッション”. ファミ通.com (2014年3月7日). 2023年3月20日閲覧。
- ^ 「話題のマシン」『ゲームマシン』第602号2000年1月、19面。2023年4月15日閲覧。
- ^ 「アリカ/カプコンのCG格闘4作目 最終必殺技追加 「ストリートファイターEX2 PLUS」」『ゲームマシン』第591号1999年7月15日、14面。2023年3月21日閲覧。