コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「高井ゆと里」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 略歴、書誌の補足、など。
m編集の要約なし
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集
10行目: 10行目:
専門は[[西洋哲学]]、[[生命倫理学]]<ref>[https://www.inf.gunma-u.ac.jp/about/teacher/"教員紹介."]群馬大学情報学部・情報学研究科. 2024年3月29日閲覧。</ref>、および[[研究倫理]]について。学位は[[博士(文学)]]([[東京大学]])<ref name="map">[https://researchmap.jp/yutori "マイポータル."][[researchmap]](科学技術振興機構). 2024年3月29日閲覧。</ref>。
専門は[[西洋哲学]]、[[生命倫理学]]<ref>[https://www.inf.gunma-u.ac.jp/about/teacher/"教員紹介."]群馬大学情報学部・情報学研究科. 2024年3月29日閲覧。</ref>、および[[研究倫理]]について。学位は[[博士(文学)]]([[東京大学]])<ref name="map">[https://researchmap.jp/yutori "マイポータル."][[researchmap]](科学技術振興機構). 2024年3月29日閲覧。</ref>。


[[熊野純彦]]ゼミに所属<ref>[https://chuokoron.jp/culture/119894.html "高井ゆと里『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】."]web「[[中央公論]].jp」(2022年4月22日). 2024年5月4日閲覧。</ref>し、[[卒業論文]]で『[[存在と時間]]』をテーマとして以来[[ハイデガー]]研究を専門とする。
学部時代から[[熊野純彦]]ゼミに所属<ref>[https://chuokoron.jp/culture/119894.html "高井ゆと里『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】."]web「[[中央公論]].jp」(2022年4月22日). 2024年5月4日閲覧。</ref>し、[[卒業論文]]で『[[存在と時間]]』をテーマとして以来[[ハイデガー]]研究を専門とする。出生時に[[男性]]へ振り分けられた性別へ違和感を覚えた[[ノンバイナリー]]の[[当事者]]であることを公表しており<ref name=":4">「極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる」p247,著:高井ゆと里、編:[[大澤真幸]]、[[熊野純彦]]</ref><ref name=":5">トランスジェンダー問題 議論は正義のためにp.418</ref><ref name=":6" />、石川県立看護の大学講師時代に2021年11月の雑誌寄稿が「高井ゆと里」で初寄稿である。「高井ゆと里」としての初書籍である2022年2月の[[講談社選書メチエ]]『ハイデガー 世界内存在を生きる』は、以前の名義時代の博士号論文を見た高井の指導教官で責任編集者の熊野から依頼されたのだと明かしている<ref name=":4" />。訳書に『トランスジェンダー問題: 議論は正義のために』がある<ref name=":6">{{Cite news|和書 |title=「自分らしく生きる」「差別に反対」トランスジェンダーの人権訴え東京・新宿で1000人が行進 |newspaper=東京新聞 |date=2022-11-12 |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/213638 |access-date=2023-04-03}}</ref>。同書の[[あとがき]]で「この本は、[[シスジェンダー]]でない人々の手によって、日本のトランスジェンダーのために翻訳したい」と綴っている<ref name=":5" />
[[ノンバイナリー]]当事者であることを明かしており、訳書に『トランスジェンダー問題: 議論は正義のために』がある<ref>{{Cite news|和書 |title=「自分らしく生きる」「差別に反対」トランスジェンダーの人権訴え東京・新宿で1000人が行進 |newspaper=東京新聞 |date=2022-11-12 |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/213638 |access-date=2023-04-03}}</ref>。2023年、[[周司あきら]]との共著『トランスジェンダー入門』が話題となり、[[紀伊國屋じんぶん大賞]]第3位、[[新書大賞]]では第5位に選出された。


== 来歴 ==
== 来歴 ==

2024年6月13日 (木) 13:25時点における版

高井 ゆと里
人物情報
生誕 1990年
日本の旗 日本
学問
研究分野 哲学倫理学
主な受賞歴 若手論文奨励賞(日本生命倫理学会[1]
テンプレートを表示

高井 ゆと里(たかい ゆとり[2]、1990年[3] - )は、日本哲学者。群馬大学情報学部准教授。 専門は西洋哲学生命倫理学[4]、および研究倫理について。学位は博士(文学)東京大学[5]

学部時代から熊野純彦ゼミに所属[6]し、卒業論文で『存在と時間』をテーマとして以来ハイデガー研究を専門とする。出生時に男性へ振り分けられた性別へ違和感を覚えたノンバイナリー当事者であることを公表しており[7][8][9]、石川県立看護の大学講師時代に2021年11月の雑誌寄稿が「高井ゆと里」で初寄稿である。「高井ゆと里」としての初書籍である2022年2月の講談社選書メチエ『ハイデガー 世界内存在を生きる』は、以前の名義時代の博士号論文を見た高井の指導教官で責任編集者の熊野から依頼されたのだと明かしている[7]。訳書に『トランスジェンダー問題: 議論は正義のために』がある[9]。同書のあとがきで「この本は、シスジェンダーでない人々の手によって、日本のトランスジェンダーのために翻訳したい」と綴っている[8]

来歴

2013年3月、東京大学文学部思想文化学科卒業[5]。2015年3月、同大学院人文社会系研究科(倫理学研究室)修士課程修了。2019年8月、同博士課程(倫理学研究室)単位取得満期退学[5]

2017年以降、千葉大学埼玉医科大学ほかで非常勤講師[5]。2019年8月国立がん研究センター特任研究員、2021年4月石川県立看護大学講師を経て[3]、2022年4月より群馬大学情報学部准教授を務める[2][1]

ショーン・フェイShon Faye)著『トランスジェンダー問題』の翻訳に携わり2022年に刊行した[10]。あとがきで「この本は、シスジェンダーでない人々の手によって、日本のトランスジェンダーのために翻訳したい」(p.418)と述べている[10]

著作

単著

編著

共著

訳書

主な学術論文

  • (共著:松井健志)「プラセボ対照試験は倫理的に許されるか?:均衡原則をめぐる論争」『医学哲学医学倫理』39号、2021年。
  • (共著:松井健志)「臨床研究からの妊婦の排除という倫理的問題」『生命倫理』31巻1号、2021年。
  • (共著:松井健志)「臨床研究における「治療との誤解」再考」『医学哲学医学倫理』40号、2022年。
  • 「希少性疾患と医療資源分配の正義」『生命倫理』32巻1号、2022年。
  • 「世界は我が家なのか?:フェミニスト現象学と実存論的分析論」(特集:フェミニズムと実存)『実存思想論集』38号、2023年。
  • (共著:山田秀頌)「トランスジェンダーの性別承認法における不妊化要件に妥当性はあるか」『生命倫理』33巻1号、2023年。

脚注

  1. ^ a b 高井 ゆと里”. researchmap. 2023年4月3日閲覧。
  2. ^ a b 高井ゆと里”. 明石書店. 2023年4月2日閲覧。
  3. ^ a b 高井ゆと里『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】”. 中央公論 (2022年4月22日). 2023年4月2日閲覧。
  4. ^ "教員紹介."群馬大学情報学部・情報学研究科. 2024年3月29日閲覧。
  5. ^ a b c d "マイポータル."researchmap(科学技術振興機構). 2024年3月29日閲覧。
  6. ^ "高井ゆと里『存在と時間』の新しい読み方【著者に聞く】."web「中央公論.jp」(2022年4月22日). 2024年5月4日閲覧。
  7. ^ a b 「極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる」p247,著:高井ゆと里、編:大澤真幸熊野純彦
  8. ^ a b トランスジェンダー問題 議論は正義のためにp.418
  9. ^ a b 「自分らしく生きる」「差別に反対」トランスジェンダーの人権訴え東京・新宿で1000人が行進」『東京新聞』2022年11月12日。2023年4月3日閲覧。
  10. ^ a b 「日本のトランスたちのために翻訳したかった」。英書籍『トランスジェンダー問題』訳者の想い”. CINRA (2022年10月31日). 2023年4月3日閲覧。

外部リンク

');