「ワルサーPPK」の版間の差分
Undo revision 20989202 by 218.33.254.33 (会話) |
Masami0013 (会話 | 投稿記録) |
||
71行目: | 71行目: | ||
*『[[不確定世界の探偵紳士]]』 |
*『[[不確定世界の探偵紳士]]』 |
||
:悪行双麻(あぎょうそうま)のもと妻、悪行あやめが携帯している。[[S&W M36]]チーフスペシャルを使う悪行双麻と、クイック・ドローの決闘を行うときに使用。 |
:悪行双麻(あぎょうそうま)のもと妻、悪行あやめが携帯している。[[S&W M36]]チーフスペシャルを使う悪行双麻と、クイック・ドローの決闘を行うときに使用。 |
||
*『[[スカイ・クロラ]]』 |
|||
:草薙水素(くさなぎすいと)が使用。常に携帯しているらしい。 |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2008年8月26日 (火) 11:43時点における版
ワルサーPPK ワルサーPPK | |
概要 | |
---|---|
種類 | 警察用自動拳銃 |
製造国 |
ドイツ国 フランス |
設計・製造 |
ワルサー社 マニューリン社 |
性能 | |
口径 |
.32口径(7.65mm) .38口径(9mm) |
銃身長 | 83mm |
使用弾薬 |
.32ACP弾(7.65mm×17) .380ACP弾(9mm×17) |
装弾数 |
7+1発(.32ACP弾) 6+1発(.380ACP弾) |
作動方式 |
ダブルアクション ストレートブローバック |
全長 | 155mm |
重量 | 635g |
銃口初速 | 310m/s |
ワルサーPPKは、ドイツのカール・ワルサー社が開発した小型セミオートマチック拳銃である。PPの小型版でPPK(Polizei Pistole Kurz)と呼ばれる。「K」は「Kurz(ドイツ語で『短い』の意)」を表す。
概要
中型拳銃として開発されたPPを小型化したもの。ダブルアクショントリガーなどの内部機構はほぼ同一で、一部の部品には互換性がある。
口径は.22LR、.25ACP、.32ACP、.380ACP(9mm Kurtz)など。
ロバート・ケネディ暗殺事件後の小型ピストルの輸入規制対策として、米国向けにはPPK/Sが開発されている。この規制では、銃の全高と全長が合計4インチ以上必要とされたため、フレームがワルサー社製で一回り大きいPP(Polizei Pistole)のものと交換されている。グリップが大きくなり、手の大きな人には扱いにくいという小型ピストルの欠点を補う効果もあった。
日本の警察でもSPや皇宮警察で要人警護用にワルサーPPKが使われていた。現在はシグ・ザウエルP230JPに更新されている。
歴史
1931年に発売開始。ドイツ警察や軍隊、国家社会主義ドイツ労働者党で制式拳銃とされる。
第二次世界大戦後、ワルサー社の工場はソ連占領地域になる。ワルサー社はフランスのマニューリン社とライセンス契約を結び、PPKは1980年代まで生産された。1961年からは新生ワルサー社でも生産が始められた。
1963年にケネディ大統領暗殺事件が起きる。この事件をきっかけに小型拳銃を規制する気運が高まり、1968年に小型拳銃の輸入規制が法制化される。1969年にPPK/S発売。
特徴
- 安全装置
安全装置をかけると撃鉄が撃発寸前の位置まで自動的に落ちるデコッキング機能を持つ。シアと連動するプレートがファイアリング・ピン・ブロックを押し上げ、トリガーを引ききったときだけファイアリング・ピンを開放するようになっているため、PPおよびPPKは安全装置を解除したまま持ち歩いても暴発の危険が少ない。ハンマーダウンで安全装置のかかっている状態では撃鉄および引き金が固定される。初弾はダブルアクションで撃つ事になるが、撃鉄を引き下げておけばシングルアクションからの射撃も可能。
モデルガンやエアガンでは、セイフティを下げるとハンマーが落ち暴発する物もある。
- シグナルピン
薬室に実弾が装填されると、薬莢の底部の縁にシグナルピンが当たり、撃鉄の上部に露出して、銃を握った時に親指で確認できるようになる。.22口径用弾薬はリムファイヤー式(薬莢の底部の、外周を叩いて発火する方式)のため、初弾を装填する際にシグナルピンが当たると暴発の危険があるので、省略されている。これらの機構は、軍用拳銃として採用されたワルサーP38でも採用されている。
- スライド・ストップ
最終弾を撃ち終わるとスライド・ストップによりスライドが後退状態で保持される。スライドストップを押し下げるレバーは無く、弾倉交換後にスライドを少し後ろに引いて離せば初弾が装填されて射撃可能となる。
- 通常分解
通常分解はトリガー・ガードを下に引き下げ、そのままスライドを最後端まで引き、上に持ち上げてから前に戻せば抜けるようになっている。
登場作品
映画・小説
- 『007』シリーズ
- ワルサーPPKは、イアン・フレミングのスパイ小説007シリーズの主人公ジェームズ・ボンドの拳銃として有名になった。
- 小説ではボンドは第1作でグリップ部にテープを巻いたベレッタM1919を使っていたが、第5作『007 ロシアから愛をこめて』で抜き撃ちをしそこなった事が原因で怪我を負い、上司のMにPPKに替えるよう命令されて以来使い続けた。映画では後の作品の『007 ドクター・ノオ』が第1作のため、この時にPPKに替えるように指示されている。第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』以降はワルサーP99を使用している。007シリーズは、ナチス・ドイツの拳銃というイメージを払拭し、この銃の米国での販売促進に貢献した。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
- 『ダイ・ハード』シリーズ
- PPK/Sを一部のテロリストが使用していた。カールの場合、侵入時に消音器を装着していた。
- 『オースティン・パワーズ』シリーズ
- PPKのシルバーモデルをオースティンパワーズが愛用。
- 『Twelve Y. O.』東馬修一が使用
漫画・アニメ・ゲーム
- 『ルパン三世』
- 劇場映画第六作『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』、TVスペシャル第九弾『ルパン三世 ワルサーP38』PS2用のテレビゲーム『ルパン三世 コロンブスの遺産は朱に染まる』などで峰不二子が愛銃のブローニングとは別に使用。また実写映画『ルパン三世 念力珍作戦』のルパン、OVA第一弾『ルパン三世 風魔一族の陰謀』の風見、TVスペシャル第七弾『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』に登場したアーチャー卿なども所持していた。
- 『パタリロ!』
- 007をモチーフにしたキャラクター、バンコラン少佐が愛用している。
- 『名探偵コナン』
- 劇場映画第三作『名探偵コナン 世紀末の魔術師』では連続強盗殺人犯スコーピオンがPPK/Sにサプレッサーとレーザーサイト、スコープを装備したものを使用。 劇場映画第十作『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』では犯人の清水麗子がPPKを使用する。
- 『最終兵器彼女』
- 第8話「みんな変わっていく」にてTVアニメオリジナルキャラクターのゆかりが白人兵狩りに参加した際に所持。
- 悪行双麻(あぎょうそうま)のもと妻、悪行あやめが携帯している。S&W M36チーフスペシャルを使う悪行双麻と、クイック・ドローの決闘を行うときに使用。
- 『スカイ・クロラ』
- 草薙水素(くさなぎすいと)が使用。常に携帯しているらしい。