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「ヒョウタン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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*[[ヒョウタンツギ]]
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*[[上大井駅]]([[御殿場線]])駅構内の日よけに植えられた瓢箪が時刻表の表紙を飾り、有名となった。
*[[上大井駅]]([[御殿場線]])駅構内の日よけに植えられた瓢箪が時刻表の表紙を飾り、有名となった。
*[[瓢箪山駅]]([[瓢箪山駅 (愛知県)|名鉄瀬戸線の駅]]と[[瓢箪山駅 (大阪府)|近鉄奈良線の駅]]として存在する)


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2013年11月15日 (金) 04:31時点における版

ヒョウタン
ヒョウタンの花(2001年7月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: スミレ目 Violales
: ウリ科 Cucurbitaceae
: ユウガオ属 Lagenaria
: L. siceraria
変種 : ヒョウタン L. siceraria var. gourda
学名
Lagenaria siceraria var. gourda
和名
ヒョウタン
英名
Gourd

ヒョウタン瓢箪、学名:Lagenaria siceraria var. gourda)は、ウリ科の植物。葫蘆(ころ)とも呼ぶ。なお、植物のヒョウタンの実を加工して作られる容器も「ひょうたん」と呼ばれる。

概説

最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられている。乾燥した種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合なども高い発芽率を示す。

狭義には上下が丸く真ん中がくびれた形の品種を呼ぶが、状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によってさまざまな実の形がある。

ヒョウタンは、苦み成分であり嘔吐・下痢等の食中毒症状を起こすククルビタシン[1]を含有し、果肉の摂取は食中毒の原因となる[2]

種類

ヒョウタンには大小さまざまな品種があり、長さが5センチくらいの極小千成から、2メートルを越える大長、また胴回りが1メートルを超えるジャンボひょうたんなどがある。

ヒョウタンと同一種のユウガオは、ククルビタシンの少ない品種を選別した変種で、食用となり干瓢の原料として利用される。 また、ヒョウタン型をした品種の中にも、ククルビタシンの少ない食用品種が存在する。

歴史

日本では、『日本書紀』(720年成立)の中で瓢(ひさご)としてはじめて公式文書に登場する。その記述によると仁徳天皇11年(323年)、茨田堤を築く際、水神へ人身御供として捧げられそうになった茨田連衫子という男が、ヒョウタンを使った頓智で難を逃れたという。

利用

ヤシ酒の容器として(コンゴ共和国、2008年)

容器への加工方法

ヒョウタンは水筒、酒器、調味料入れなどの容器に加工されることが多い。

加工には、まず、完熟したヒョウタンの実を収穫し、ヘタの部分に穴を開ける。そこから棒を突きいれ、果肉をある程度突き崩す。その状態で重石を載せ、水中に漬け込む。

1週間-1ヶ月ほど経ってから、表皮を剥がし、腐ってペースト状になった果肉をすべて掻き出して綺麗に洗う。その後で水を取り替え、一週間ほど漬けて腐敗臭を抜いてから陰干しする。なお、果肉の腐敗臭はかなり強烈なので、屋内や住宅密集地での作業は控えること。手にはゴム手袋をするのが望ましい。手に臭いが移った場合、手に灯油有機溶剤を塗ってから石鹸で洗うと臭いがよく落ちるが、皮膚に灯油や有機溶剤が付着することは有害なので、勧められない。

乾燥したヒョウタンは、表面に柿渋ベンガラニスなどを塗って仕上げる。水筒や食器など、飲食関係の容器に用いる場合は、酒や番茶を内部に満たして臭みを抜く。

意匠

  • 瓢箪は、三つで三拍(三瓢)子揃って縁起が良い、六つで無病(六瓢)息災などといわれ、掛け軸や器、染め物などにも多く見られる。
  • 豊臣秀吉の千成瓢箪に代表されるように多くの武将の旗印馬印などの意匠として用いられた。
  • 大阪府の府章は、千成瓢箪をイメージしている[3]

ギャラリー

豊臣家馬印千成瓢箪

その他

関連項目

脚注

  1. ^ 化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(第17報) -平成11年-(pdf)東京都立衛生研究所 研究年報 2000 年
  2. ^ “授業でひょうたん食べ児童17人がおう吐・腹痛”. NHK. (2013年7月4日). オリジナルの2013年7月4日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/liveweb/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130704/k10015804921000.html 2013年7月4日閲覧。 
  3. ^ a b 大阪府の府章 大阪府ホームページ

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