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2022年6月1日 (水) 10:33時点における版
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン | |
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2007年10月のライブにて。左からティム、ザック、ブラッド、トム。 | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
ジャンル | |
活動期間 | |
レーベル | |
共同作業者 | オーディオスレイヴ |
公式サイト | レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン 公式サイト |
メンバー |
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(英: Rage Against the Machine)は、アメリカ合衆国のロックバンド。 1990年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された。英語圏ではRATM、日本においてはレイジという略称で呼ばれる。
多種多様な人種・民族・思想を背景として持つ四人のアメリカ人によって結成される。
- ボーカル ザック・デ・ラ・ロッチャ(ドイツ系/メキシコ系メスティーソ)
- ギター トム・モレロ(アフリカ系ムラート)
- ベース ティム・コマーフォード
- ドラム ブラッド・ウィルク(ロシア系ユダヤ人)
と上記に書いた背景(アイデンティティ)がバンドのメッセージ性と音楽性に強く混ざり合うこととなる。
レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーの融合」と呼ばれる特徴的なサウンドと、マルコムX、チェ・ゲバラ、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから思想的影響を受けた政治メッセージを持つ歌詞が特徴。彼らのライヴにおいてはしばしばゲバラの肖像画が掲げられ、アンプの前などに星条旗が逆さまに吊るされた。また、ムミア・アブ=ジャマールの釈放を求めたり、無料の反戦コンサートを開いたりする。[2]など、音楽の枠にとどまらず実際に政治活動も行っている。
ナチスのホロコーストから逃れて難民となった家族が何人もいるユダヤ系のブラッド・ウィルクがメンバーにいるが、それでも共にパレスチナを擁護し、イスラエルへの抗議も行う側面も高く評価されている。
またザック・デ・ラ・ロッチャがライブの中でアメリカの政治家たちをナチスにいた戦争犯罪人に例えての抗議も行ってる。
メンバーのうちザック・デ・ラ・ロッチャ2000年に解散したが、2007年に再結成し、2011年のライブ以降は再び活動を休止している(2018年現在)。 2020年に再結成ライヴを3月〜4月に計5公演行う予定との情報が公式Instagramにより発表されたが、新型コロナウイルス感染症の流行により2021年6月に延期された[3]。
ザック・デ・ラ・ロッチャ、トム・モレロはベジタリアンである。ティム・コマーフォードはビーガンである。そのため畜産環境に関する動画もPVとして何度か映像化している。
来歴
1991年結成。
翌1992年に12曲入りのデモテープを制作し、約5000本を売る[4]。これによりレコード会社の関心を集め、「創作活動の最大限の自由」を条件にエピック・レコードと契約。先のデモテープに収録された曲を中心にデビューアルバムのレコーディングに入る。
同年11月3日、一作目となる『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』を発表。過激で政治的な歌詞をラップするボーカル、ブラッシングやスイッチング奏法などを駆使した変態的なギター、重いグルーヴを醸し出すリズム隊によるサウンドは、のちのミクスチャー・ロック、オルタナティブ・ロックの先駆けとなった。また、アルバムのジャケットには抗議の焼身自殺をするティック・クアン・ドックの衝撃的な写真が使われた。同作は500万枚のセールスを記録し、90年代ロックの金字塔として評価される名盤となった[5]。
4年後の1996年4月には二作目『イーヴィル・エンパイア』をリリース。ビルボード1位を記録。1999年にはウッドストック 1999に出演し、「キリング・イン・ザ・ネーム」の演奏中に逆さに吊るした星条旗を燃やした。同年には三作目となる『バトル・オブ・ロサンゼルス』を発表。収録曲「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイア」のPVの監督にマイケル・ムーアを起用した。
2000年にボーカルのザックが脱退したことに伴い解散。ザック以外の3人は、サウンドガーデンのクリス・コーネルと共にオーディオスレイヴを結成したが、2007年に活動休止。なお、レイジが活動休止中の2001年起きた9.11テロの後、歌詞の内容が問題となったことでアメリカのラジオ局はバンドの全楽曲の放送が一時的に自粛された。
2007年1月23日に、コーチェラ・フェスティバルで復活[6]。そのまま世界ツアーを展開し、翌年2月には8年ぶりの来日公演を行なっている。
2012年には『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』の20周年記念盤がリリースされたものの、かねてより噂になっていた新作の発表の可能性はトムによって否定されている[7]。
メンバー
- ザック・デ・ラ・ロッチャ(Zack de la Rocha, 1970年1月12日 - )(ヴォーカル)
- トム・モレロ(Tom Morello, 1964年5月30日 - )(ギター)
- ティム・コマーフォード(Tim Commerford, 1968年2月26日 - )(ベース)
- ブラッド・ウィルク(Brad Wilk, 1968年9月5日 - )(ドラムス)
ディスコグラフィー
アルバム
年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [8] |
AUS [9] |
AUT [10] |
CAN [11][12] |
FIN [13] |
FRA [14] |
GER [15] |
NLD [16] |
NZ [17] |
SWE [18] |
SWI [19] |
UK [20] | ||||
1992 | Rage Against the Machine | 45 | 12 | — | — | — | — | 22 | 5 | 9 | 22 | 16 | 17 |
| |
1996 | Evil Empire |
|
1 | 2 | 2 | 4 | 5 | 1 | 2 | 4 | 3 | 1 | 4 | 4 | |
1999 | The Battle of Los Angeles |
|
1 | 2 | 17 | 1 | 2 | 10 | 7 | 28 | 1 | 4 | 15 | 23 | |
2000 | Renegades |
|
14 | 10 | 66 | 13 | 25 | — | 47 | — | — | — | 49 | 71 | |
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
来日公演
- 7月26日 富士天神山スキー場
- 1999年 フジ・ロック・フェスティバル'99
- 7月30日 苗場スキー場
脚注
- ^ a b c d e f Yeung, Neil Z.. Rage Against the Machine | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月29日閲覧。
- ^ Rage Against The Machine 反戦コンサートに9000人を集客!
- ^ “レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、再結成ツアーを2021年に延期”. rockinon.com (2020年5月7日). 2020年6月11日閲覧。
- ^ Rage Against The Machine : バイオグラフィー / BARKS アーティスト
- ^ レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、90年代ロックの金字塔『Rage Against the Machine』20周年記念盤リリース決定 barks 2012-10-12
- ^ Rage Against The Machine コーチェラで復活!
- ^ レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、新しいレコーディングの予定はないと語る
- ^ “Rage Against The Machine – Chart History: Billboard 200”. Billboard.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Australian charts portal - Search for: Rage Against the Machine > Album”. australian-charts.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Hitparade Österreich - Suche nach: Rage Against the Machine > Alben” (German). austriancharts.at. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Rage Against the Machine Top Albums/CDs positions (7 - 59)”. RPM. 2010年10月9日閲覧。
- ^ “Rage Against the Machine > Charts & Awards > Billboard Albums”. Allmusic. 2008年10月30日閲覧。
- ^ “Finnish charts portal - Search for: Rage Against the Machine > Album”. finnishcharts.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Les charts français - Recherche pour: Rage Against the Machine > Album” (French). lescharts.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Chartverfolgung / Rage Against the Machine / Longplay” (German). Musicline.de. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Dutch charts portal - Zoeken naar: Rage Against the Machine > Album” (Dutch). dutchcharts.nl. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “New Zealand charts portal - Search for: Rage Against the Machine > Album”. charts.org.nz. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Swedish charts portal - Search for: Rage Against the Machine > Album”. swedishcharts.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Swiss charts portal - Search for: Rage Against the Machine > Album”. swisscharts.com. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “Rage Against the Machine: Albums / Singles”. Chart Stats. 2012年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月29日閲覧。
- ^ a b c d “RIAA - Gold & Platinum: Searchable Database”. Recording Industry Association of America. 2008年10月29日閲覧。
- ^ “ARIA Charts - Accreditations - 2001 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2008年10月30日閲覧。
- ^ a b c “Gold Platinum Database: Rage Against The Machine”. Canadian Recording Industry Association. 2011年9月2日閲覧。
- ^ “Certified Awards–Rage Against the Machine”. British Phonographic Industry (1993年7月1日). 2008年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月29日閲覧。
- ^ “Certified Awards–Evil Empire”. British Phonographic Industry (1996年5月1日). 2008年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月29日閲覧。
- ^ “ARIA Charts - Accreditations - 1999 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2008年10月30日閲覧。
- ^ “ARIA Charts - Accreditations - 2000 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2008年10月30日閲覧。
関連項目
- マトリックス - 『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』の収録曲「ウェイク・アップ」をエンディング・テーマに使用。
- PRIDE - 『バトル・オブ・ロサンゼルス』の収録曲「ゲリラ・ラジオ」をテーマ曲に使用。