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ジョセフ・ジョースター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ジョセフ・ジョースターは、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物。Part2『戦闘潮流』の主人公で、Part3『スターダストクルセイダース』、Part4『ダイヤモンドは砕けない』にも登場。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


人物

ジョナサン・ジョースターエリナ・ペンドルトンの孫。父ジョージ・ジョースター2世と、母エリザベスの間に生を受ける。1920年9月27日イギリス生まれ。

顔立ちや体格はジョナサンに似ているが、軽い性格で態度も紳士的とは言いがたく、アメリカ人のスモーキー・ブラウンから初対面の際「イギリス人とは思えない」と評されていた。マジックやイカサマが得意で、人の次に口に出そうとする言葉を予測して先に言ってみせるという、心理トリックじみた台詞回しをよく行う(ジョセフ「次におまえは○○と言う」または「次のてめーの台詞は○○だ」→相手「○○…ハッ!」)。

「乗り込んだ飛行機墜落する」というジンクスを持っており、13歳、18歳の時にそれぞれ一度、68歳の時に二度と、生涯で四度も飛行機の墜落事故に遭遇している。

老年期以降はビートルズを愛聴しており、登場した各部の最終話のラストシーンでは、ウォークマンでビートルズの楽曲に親しんでいる。

Part2

18歳。祖母エリナと旧知の仲であるロバート・E・O・スピードワゴンを頼って、エリナと共にイギリスからアメリカ合衆国へと渡ってきた。石仮面で吸血鬼と化したストレイツォとの戦いを機に、ナチスも絡んだ柱の男との戦いに巻き込まれることになる。

祖父ジョナサンと違い先天的に波紋の能力に目覚めていたものの、訓練を行っていなかったため自由自在に扱えず、柱の男との戦いにおいて非常に苦戦を強いられたが、ヴェネツィアにてリサリサに弟子入りして修業に励んだ結果、短期間で波紋の能力を完全に操れるようになった。その後、エシディシ、ワムウとの戦いで戦士として大きく成長し、究極の生命体となったカーズとの戦いでは、左腕を失いながらも、エイジャの赤石と火山噴火の力でカーズを宇宙空間に放逐した。

その火山の噴火に巻き込まれて死亡したと思われていたが、岩盤が盾になって運良く海に落下したところをヴェネツィアの漁船に救助され、リサリサの召使・スージーQに看病されていた。しかしスージーQが生存の連絡を忘れていたため、ニューヨークに帰ってきた時には、執り行われていた自分の葬儀にて自らの帰還とスージーQとの結婚を報告をする羽目になってしまった。

Part3

68歳。Part2の後、ニューヨークにて「ジョースター不動産」を経営する不動産王となった。Part2と変わらず、軽い性格を持ち合わせるムードメーカーである。左腕には高性能な金属製の義手をつけており、普段は手袋で隠している。スージーQとの間に一人娘ホリィがいる。孫・空条承太郎は、ホリィと日本人ミュージシャン・空条貞夫の間に生まれた子供である。ひとり娘が遠い日本に嫁いで行ってしまった事から日本人に関して愚痴を漏らしているが、日本製のウォークマンは好んで使用している。

祖父ジョナサンの肉体の首から下を奪い、100年の時を経て復活したDIOの影響で、ジョースターの血統であるジョセフ、ホリィ、承太郎にスタンド能力が顕現。しかしジョセフ、承太郎と違い闘争心を持たないホリィには、スタンド能力が負の要素として働いてしまい、危篤状態へと陥ってしまう。ホリィを救い、祖父の代から続く因縁に決着をつけるため、ジョセフは仲間達と共にDIOのいるエジプトへと冒険の旅に出発する。

DIOとの決戦においては、喉元にナイフを突き立てられた後DIOに血を吸われ、魂が天に昇っていったような描写がなされていたが、承太郎がDIOを倒した後、DIOの死体からの輸血とスタープラチナによる心臓マッサージを受けて蘇生した。

Part2で波紋使いとなったため、設定上老化はほとんど止まるはずだったが、実際の外見は「年齢より多少若い」程度となっている。しかし運動能力は年齢の割に非常に高く、街中を全力疾走してもそれほど息切れした様子も見られなかった。また波紋能力もなくなったわけではなく、必要に応じて波紋の技を使用している。

Part4

79歳。もしもの時のために自らの遺産を整理していたところ、かつて不倫関係にあった日本人・東方朋子との間に隠し子・仗助がいることが発覚(周囲には「妻以外愛さない」と公言していた)。仗助と対面するため、また音石明をそのスタンド能力で追跡するため、M県S市杜王町を訪れる。

Part3終了からPart4の間に胆石除去の手術を受けたり、白内障を患ったり、耳が遠くなったり、総入れ歯となったり、更には痴呆になったような様子も見られるなど、めっきり年老いてしまった。腰は曲がって足腰も弱り、杖をつかなければ歩行もままならない有様だったが、アクトン・ベイビーの事件をきっかけに少しずつではあるが往年の精気を取り戻していった。

仗助と対面した当初は気まずい関係で、仗助から他人行儀に「ジョースターさん」と呼ばれていたが、様々な事件を経て打ち解けた後は「じじい」と親しく呼ばれるようになっていた。また、アメリカに帰国した後はアクトン・ベイビーの赤ん坊を養子として迎え「静・ジョースター」と命名している(但し本編には命名の描写はなく、名前の設定は「JOJO A GOGO!」の設定資料に基づく)。

Part4初登場時は飛行機ではなくに乗って杜王町に来訪しており、また最終話に杜王町を離れる際にも船を用いているが、これは上述の飛行機のジンクスに配慮したものと思われる。

波紋

波紋疾走(オーバードライブ)
相手に素手で接触あるいは打撃を加え、波紋を流しこむ。
劇中ではジョナサンのように特別な技名を叫ぶ事は少なかったが、対戦格闘ゲーム版では山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)、青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)など、ジョナサンの用いていた技の名前が宛てられている。
波紋コーラー
コーラテキーラの瓶に波紋を流し、内側から圧力をかけて栓を強く弾き飛ばす。技名は対戦格闘ゲーム版より。
クラッカーヴォレイ
鉄製のアメリカンクラッカーを鈍器として用い、それに波紋を伝達させて攻撃する。直接殴りつけるだけでなく、投擲して飛び道具として用いることもある。

他にも、様々な道具やトリックに波紋を応用した、独自の技を多く用いている。

スタンド

スタンドは「ハーミット・パープル(隠者の紫)」。イバラのような外見をしており、インスタントカメラなどを媒体にすることで念写を行うことができる。初期はDIOを写すことしかできず、その際にもカメラをいちいち叩き壊さなければならなかったが、物語が進むごとに能力が成長し、テレビに巻きつけて念写を行ったり、砂の上に周辺の地図を描いたりと、応用範囲も広がっていった。念写以外には、ロープのかわりとして移動や拘束の手段などに利用された。戦闘向きのスタンドではないが、イバラそのものには一応殺傷能力があり、また波紋を流す性質も持ち合わせている。

スタンド名の由来はタロット大アルカナ9番目のカード『THE HERMIT』。

備考

  • 全編を通じて、波紋法とスタンドの双方を使用できるただ一人のキャラクターである。
  • ジョースター家の男子には『生涯一人の女性しか愛さない』『代々短命である』というジンクスがあるが、それを唯一打ち破った人物であると言える。
  • Part1の主人公・ジョナサンと同様、Part2劇中では専らジョジョと呼ばれ、ジョセフと呼ばれる機会は稀であるが、主人公の座を承太郎と仗助に取って代わられたPart3以降は、ジョジョと呼ばれることはなくなった(但しPart3中盤以降は、主人公にジョジョという愛称が用いられること自体がほとんどなくなっている)。
  • Part2最終話でウォークマンでビートルズの音楽を聴くシーンには、連載当時の原稿では「ビートルズのゲット・バックでも聞くか」という台詞が用いられていたが、単行本では諸般の事情からカットされている。Part3最終話ではこのシーンに帰結する描写として、『The Beatles “Get back”』とラベルの貼られたカセットテープをウォークマンで聞いている。余談だが、Get backの歌詞の中には“JoJo”なる人物が登場している。
  • 『ジョセフ』の英字表記は、Part2最終話やPart3中盤では“JOSEF”となっていたが、Part3終盤や対戦格闘ゲーム版においては“JOSEPH”となっている。なお、英語圏においてジョセフという名には一般的に“JOSEPH”の表記が用いられる。
  • Part3を題材にした対戦型格闘ゲーム版においては、Part3に登場する年老いたジョセフの他に、アレッシーのスタンド「セト神」の攻撃を受け若返ったという同作オリジナルの設定に基づいて、「誇り高き血統ジョセフ」という名でPart2の若々しいジョセフも登場する。
  • ジョセフが物語に登場するのはPart4までだが、作者の荒木飛呂彦は、後のPart6の時代(2011年)においても健在で何処かに暮らしていると、インタビューにおいて語っている。
  • ファミコンジャンプ 英雄列伝』、『ファミコンジャンプII 最強の7人』、スーパーファミコン版RPGゲーム、アーケード版をはじめとする対戦型格闘ゲーム、『ジャンプアルティメットスターズ』と多数のゲーム作品に登場している。

声優

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