村尾信尚
むらお のぶたか 村尾 信尚 | |
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生誕 |
村尾 信尚 (むらお のぶたか) 1955年10月1日(69歳) 日本・岐阜県高山市 |
住居 | 日本 |
国籍 | 日本 |
民族 | 日本人 |
教育 | 経済学士 |
出身校 | 一橋大学経済学部卒業 |
職業 |
ニュースキャスター コメンテーター 大学教授 官僚 |
テレビ番組 | NEWS ZERO(日本テレビ系) |
肩書き | 関西学院大学大学院教授 |
村尾 信尚(むらお のぶたか、1955年10月1日 - )は、日本の財務官僚、ニュースキャスター、コメンテーター。関西学院大学大学院教授。大蔵省主計局総務課課長補佐、三重県総務局長、大蔵省主計局主計官等を経て、2003年から現職。
人物
岐阜県高山市出身。実父は郵政省技官を経て高山で製材業を営んでいた。岐阜県立斐太高等学校を経て、1978年一橋大学経済学部卒業。大学ではスキー部に所属。
大学卒業後、大蔵省入省、同期入省に真砂靖(財務事務次官)、古谷一之(内閣官房副長官補)、中尾武彦(アジア開発銀行総裁・前財務官)らがいる。
総務部長(後に総務局長)として三重県に出向していた頃、職員によるカラ出張問題が発覚した。この問題への対処を通して、納税者の視点から行政改革を推進していかねばならないという結論に至り、NPO団体の立ち上げや三重県知事選挙に出馬するなどの活動を開始する。
大蔵省主計局総務課長補佐、主計局主計官等を経て、環境省総合環境政策局総務課長を最後に、2002年財務省を退官し、2003年の第15回統一地方選挙期間に実施された三重県知事選挙に臨んだものの、県民の支持は広がらず惨敗した(4人中の3位で落選)。
落選後は、無職の状態となっていたが、大蔵省の元同僚の紹介により関西学院大学教授(東京事務所)に1年の有期雇用契約で就任。テレビ等でコメンテーターを務めるかたわら、以前から主張し続けている『納税者の視点に立った行政改革の推進』と『武装護憲論』を提唱している。
2006年10月より、日本テレビ系列『NEWS ZERO』のメインキャスター(アンカーマン)を務めている。
主な拠点は、関西学院大学東京丸の内キャンパス。
経歴
- 1968年 - 高山市立西小学校卒業[1]
- 1971年 - 高山市立中山中学校卒業[1]
- 1974年 - 岐阜県立斐太高等学校卒業[1]
- 1978年 - 一橋大学経済学部卒業、大蔵省入省、関税局企画課配属
- 1980年 - 大蔵省大臣官房調査企画課
- 1981年 - 外務省研修所(大蔵省大臣官房付)
- 1982年 - 外務省在ニュー・ヨーク日本総領事館副領事
- 1985年 - 大蔵省理財局国庫課課長補佐
- 1987年 - 大蔵省主計局総務課課長補佐
- 1988年 - 大蔵省主計局主計官補佐(公共事業第二係主査)
- 1990年 大蔵省理財局資金第一課課長補佐
- 1993年 - 大蔵省大臣官房企画官兼理財局資金第一課
- 1995年 - 三重県総務部長
- 1998年 - 三重県総務局長(改組)
- 1998年 - 大蔵省主計局主計官(外務、通産、経済協力係担当)
- 2000年 - 大蔵省主計局主計官(外務、経済協力、経済産業係担当)
- 2000年 - 大蔵省理財局資金第二課長
- 2001年 - 財務省理財局計画官(内閣・財務、厚生労働、文部科学、経済産業、国土交通係担当)
- 2001年 - 財務省理財局国債課長兼独立行政法人経済産業研究所コンサルティングフェロー
- 2002年 - 環境省総合環境政策局総務課長
- 2002年 - 退官
- 2003年 - 第15回統一地方選挙三重県知事選挙出馬・落選
- 2003年 - 関西学院大学東京事務所教授(任期1年)
- 2006年~ ー 日本テレビ系列『NEWS ZERO』メインキャスター(アンカーマン)
- 2012年 - 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科会計専門職専攻実務家D教授(任期制)
エピソード
- 村尾がイギリスからヨーロッパに旅行中に乗った1,000人乗りフェリーが、ドーバー海峡で貨物船と衝突し、貨物船が沈没する事故に遭遇した(貨物船の乗務員は全員救助された)。
- 「自己中心的な人は組織で長持ちしない」という持論を持っている。人望と伝える力が重要だとコメントしている。
三重県知事選挙出馬・落選
- 大蔵省のキャリア官僚であった1995年から3年間、三重県に総務部長として出向した。当時、三重県知事に就任したばかりの北川正恭知事の改革路線に、事務方の先頭に立って辣腕をふるったと言われている。その後、財務省に戻り、環境省総合政策局総務課長等を務めていたが、2002年に北川正恭知事が3期目の知事選への不出馬を表明すると、水面下で民主党関係者から出馬の打診があり、同年12月25日に退職し、三重県知事選挙への出馬を表明した。出馬の経緯から、北川の後継候補として民主党などからの推薦や支援等を得ながら選挙戦を展開するものと見られていたが、「既成政党からの推薦を一切受けない」と本人が表明したことで、既成政党からの不満が続出した。また、三重県総務部長在職中に行った急進改革路線に不満を抱いていた県職員労働組合や教職員組合が支援に難色を示し、連合三重等が当時松阪市長を務めていた野呂昭彦に出馬を打診した。当初は支援すると見られていた三重県選出の岡田克也や中川正春等の国会議員等もこれらの動きから支援を断念し、北川正恭も表面だっての支援を行わなかった。
- 選挙戦では一部の三重県議等からの支援はあったものの、既存の政治団体等からの大きな支援はなく、ボランティアを中心に選挙戦を展開した。また、従来から親交のあった財部誠一・榊原英資・神津カンナ・福岡政行・堂本暁子・浅野史郎・松島みどり等が応援に入った。
選挙結果
当落 | 得票数 | 候補者 | 党派 | 略歴 |
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当 | 473,246 | 野呂昭彦 | 無所属(民主党・自由党・社民党推薦) | 松阪市長、元衆議院議員 |
173,433 | 水谷俊郎 | 無所属 | 三重県議会議員 | |
171,200 | 村尾信尚 | 無所属 | ||
48,616 | 鈴木茂 | 無所属(共産党推薦) |
武装護憲論
日本国憲法を昔と変わらぬまま解釈し続ける現在の日本人の行為は、ビジネス面で対中国政策に有利であるという理論。憲法を改正すれば、中国はそれを機に一気に、ビジネス面での日本離れを加速させ、『アジアの経済大国』の座を中国に明け渡す可能性がある、と憲法改正を危惧する内容となっている。
メディア
キャスター
- NEWS ZERO(日本テレビ系、2006年10月~)メインキャスター(アンカーマン)
- ZERO×選挙(日本テレビ系、2007年7月29日、2009年8月30日、2014年12月14日)メインキャスター
コメンテーター
- NNN Newsリアルタイム(日本テレビ) - 初回放送でコメンテーターを担当
- ザ・ワイド(日本テレビ・読売テレビ系)
- ウェークアップ!(同系)
- ウェークアップ!ぷらす(同系)
- ムーブ!(朝日放送)
- まーけっとNavi(日テレNEWS24)
以上は、『NEWS ZERO』がスタートするまで出演した。
ゲスト出演
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ)島田紳助と同い年等で3回以上ゲストで登場している。
- 人生が変わる1分間の深イイ話(日本テレビ)レギュラー化の第1回ゲスト
- 嵐にしやがれ(日本テレビ) NEWS ZEROで共演している櫻井翔と熱いトークをした。
著書
- 『役所は変わる。もしあなたが望むなら』 淡交社、ISBN 4-473-01829-6
- 『「行政」を変える!』講談社〈講談社現代新書〉、ISBN 4-06-149734-0