川口オートレース場
川口オートレース場 | |
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川口オートレース場正面 | |
基本情報 | |
所在地 | 埼玉県川口市青木5丁目21-1 |
座標 | 北緯35度49分2.8秒 東経139度43分30.1秒 / 北緯35.817444度 東経139.725028度座標: 北緯35度49分2.8秒 東経139度43分30.1秒 / 北緯35.817444度 東経139.725028度 |
電話投票 | 02# |
開設 | 1952年(昭和27年)2月1日 |
所有者 | 川口市 |
施行者 | 川口市 |
重勝式投票 |
オッズパークLOTO (管理施行者は伊勢崎市) |
公式サイト | http://www.kawaguchiauto.jp/ |
実況 | |
担当 | 堂前英男・吉原完・加奈山翔 |
所属 | 株式会社VOICE TRUST(堂前・吉原・加奈山) |
ナイター競走 | |
愛称 | 愛称なし |
開催期間 | 5月から9月 |
川口オートレース場 (かわぐちオートレースじょう) は、埼玉県川口市青木に所在するオートレース場。
土地・施設所有および施行者は川口市(過去の施行者は後述)。
概要
売り上げ、入場者数ともに全国5場のオートレース場中1位を誇り「オートのメッカ」と言われている。元SMAPの森且行選手、MotoGP125ccクラス元世界チャンピオン青木治親選手、44年ぶりの女子レーサー佐藤摩弥選手らが活躍している。
CS・インターネット配信(グレードレース優勝戦のみテレビ埼玉で中継あり)でレースを中継しており、司会・レース実況は堂前英男、吉原完[注 1][注 2]。2018年9月10日より加奈山翔が加入[注 3]。文化放送の松島茂、高橋将市が担当する事もある[注 4]。過去に廣瀬善樹、蘇武直人、山形美房、小林習之(大)、北嶋興、安達光浩(2017年11月16日 - 2018年1月)、二宮淳一、野村達也も実況を担当していた。
アシスタントは鳥谷部咲子[注 5]。かつては甲斐佑里、田中洋衣、別府彩、長原玲子、日向リオもアシスタントを務めていた(一部、テレビ埼玉の「BACHプラザ」オートレースレポーターを兼任していた)。
解説は板橋忍(9期、元船橋オートレース場所属、引退)。
敷地の有効活用でバンク内に交通児童公園があり、レース非開催時は近隣小学校、幼稚園の交通指導に利用されている[2]。
また、毎年8月に開催される川口市主催のたたら祭りのメイン会場として2018年まで使用されていたが、2019年より同市のSKIPシティに変更された(会場変更理由は後述を参照)。
歴史
- 1950年(昭和25年)12月15日 - 社団法人埼玉県小型自動車競走会設立
- 1952年(昭和27年)2月1日 - 川口オートレース場開設(ダート走路800M/周)
- 1955年(昭和30年)1月15日 - 川口市営オートレースの初開催
- 1965年(昭和40年)3月23日 - 第1回日本選手権オートレース開催 (優勝 広瀬登喜夫)
- 1967年(昭和42年)7月16日 - ダート走路さよならレース開催
- 1967年(昭和42年)10月29日 - 新川口オートレース場開場 (走路舗装化)
- 1973年(昭和48年)5月30日 - 四輪車レースの廃止
- 1976年(昭和51年)3月31日 - 開設24周年記念グランプリレース開催 (第1回)
- 1977年(昭和52年)7月26日 - 第1回キューポラ杯争奪戦開催
- 1983年(昭和58年)12月 - トータリゼータシステムの導入(機械式車券発売)
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 第1回スーパースター王座決定戦開催 (優勝 桝崎正)
- 1989年(平成元年)4月1日 - 発走合図システム装置導入
- 1991年(平成3年)9月 - 電話投票開始
- 1993年(平成5年)1月1日 - アストロビジョン (大型映像機) 導入
- 1998年(平成10年)4月11日 - 8車8枠制導入
- 2000年(平成12年)8月13日 - 全レース連勝単式発売
- 2003年(平成15年)4月27日 - 3連単・3連複・ワイドの発売開始
- 2008年(平成20年) - 「まがたま杯」廃止、「川口記念」新設
- 2011年(平成23年)4月 - 重勝式車券をオッズパークより発売
- 2011年(平成23年)9月22日 - 第1・第5特別観覧席にICカード投票システム「eスマート倶楽部」導入
- 2012年(平成24年)6月9日 - 控除率を従来の25%から30%へ引き上げ
- 2013年(平成25年)4月 - 本場開催時の入場料100円を全面無料化[3]
- 2014年(平成26年)4月25日 - 重勝式『モトロトBIG』の的中により6億円の配当。金額は公営競技史上第2位
- 2015年(平成27年)9月5日 - 消音効果を高めた新型マフラー、移動式照明車8台により初のナイター競走開催[4]
- 2015年(平成27年)12月8日 - 第1特別観覧席をリニューアル「ホールショット」オープン[5]、キャッシュレス投票システム「スターカード」導入
- 2016年(平成28年)4月1日 - 船橋オートレース場より32名がLG移籍[6]
- 2016年(平成28年)4月27日 - 固定LEDナイター照明塔(4基)新設、既設の照明設備をLEDへ更新[7]
- 2016年(平成28年)6月13日 - 第5特別観覧席をリニューアル
- 2020年(令和2年)1月6日 - 2号館・5号館閉鎖[注 6]
場内施設
- 競走路1周 - 500m[8] (幅員30m)
- 収容人数 - 44,000人[8]
- 無料駐車場収容台数 - 949台
- 年間売上額(概数) - 195億円(2017年度) 580億円(1991年度)
- 1日当たり平均入場者数(概数) - 5,500人(2017年度) 18,000人(1991年度)
川口オートレース場の特徴
- 整備場への出入口が他場と異なり、2コーナー奥にある。
- 食堂や売店が多く、食べ物が非常に充実している。
- 託児施設「ハッピーランド」常設、女性専用の休憩所「レディースルーム」が設けられている。
2号館・5号館の耐震不足、閉鎖
- 2017年3月27日、川口市は昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた大規模建築物の耐震診断結果を公表し、2号館・5号館が震度6以上の大規模地震で「倒壊・崩壊の危険性が高い」という結果になり、川口市は2019年度中に建物の利用を停止する予定を決定した[9][10][11][12]。
- 2018年7月12日より、場外発売日に限り、閉鎖されることとなった[13]。
- 2019年2月26日、川口市議会平成31年3月定例会一般質問にて稲川和成議員より、「川口オートレース場の施設整備について (1)耐震性のない2号館・5号館の取り扱いについて・(2)具体的なスケジュールについて」の質問に対し、市担当者の回答は以下の通り[14][15]
- (1)耐震性のない2号館・5号館の取り扱いについて
- 2号館及び5号館の取り扱いについては、まずはレースの早期再開と来場者の安全確保を優先した必要最小限の措置を講じていくこととした。具体的な措置としては、レースの実施に不可欠な審判カメラ棟を確保。また、2号館については、利用しているスタッフ、機材等の移転を実施するとともに、建物の一部を取り壊して新審判棟を整備する予定。さらに、2号館のその他の部分及び5号館については、塀で囲い、立ち入りを禁止とし、来場者の安全確保に努める。
- (2)具体的なスケジュールについて
- 具体的なスケジュールは、2号館及び5号館は2020年(令和2年)1月5日のニューイヤーカップ終了以降、入場ができなくなる。また、2020年(令和2年)4月以降のレース開催に支障がないよう、電気の切回し工事、走路内審判カメラ棟の新築、2号館の一部と5号館の安全対策工事などを適宜実施して参る予定。さらに並行して、新審判棟建設のため、2号館の一部を解体し、2022年(令和4年)2月頃の完成を目指す。
- (1)耐震性のない2号館・5号館の取り扱いについて
エピソード
- 2018年まで毎年8月の第1土曜、第1日曜に川口市主催のたたら祭りメイン会場としてオートレース場が使用され、花火も打ち上げられてた。直下で見られるため、たいへん迫力があった。このたたら祭りではオートレース選手が多数イベントへ参加する。原付による模擬オートレース(2006年の原付レースでは青木治親のみ1000ccのバイクに乗車)、選手によるゲーム大会、チャリティーオークション、模擬ナイター競走などは、オートファンのみならず市民の評価も高かった。
- 1997年(平成9年)7月6日、森且行選手のデビュー戦へ女性客が殺到し、この日の川口オートレース場は、3万5千人ものファンが押し寄せた。
- 長らく施行者は埼玉県および川口市であったが、2007年3月末を最後に埼玉県が県内公営競技施行から全面撤退。翌年度より川口市の単独開催となった[16]。
- Gacktが川口オートレース場のイメージキャラクターになっていた。場内のポスターやプレゼントとして配布されるクオカード、無料配布されるレース日程表などに写真が使用されてた他、2005年11月6日に開催されたSG第37回日本選手権オートレースでは優勝戦の試走先導およびプレゼンターとして登場、表彰式では優勝した岡部聡選手に優勝杯とは別のカップとシャンパンを渡した。
- 2016年4月から2020年1月までグラビアアイドルの菜乃花が、「川口オートレースイメージガール」を務めていた[17][18]。
- 2017年7月15日、「GI 第41回キューポラ杯」開催3日目の午後5時25分頃、競走会地区(選手ロッカー内)で火災が発生。施設関係者が119番通報し、8R以降は公正安全なレースの実施が不可能と判断され、中止となった。火元は選手ロッカー内のタイヤ研磨室のダクト(換気口)付近で、5R終了後あたりから、ボヤが立ちこめ、煙が徐々にロッカー全域に広がった。午後8時25分に鎮火した[19][20][21]。
- 2018年2月、パチンコメーカーの高尾より、「パチンコCRオートレース〜スピードスター★森且行!〜」[22]がパチンコホールに登場。オートレースと初めてタイアップしたパチンコ機であり、川口オートレース場を舞台に、演出では森且行をメインに女子選手も含め総勢36名が出演する[23][24]。
場外車券売場
- オートレース双葉 - 『複合型場外発売施設双葉』内 2012年12月27日オープン
- オートレース横浜 - 『サテライト横浜』の施設内8階をオートレース専用フロアへ改装、2013年9月9日オープン
- ラ・ピスタ新橋 - 施設内6階をオートレース専用フロアへ改装、2013年12月27日オープン
- オートレース六郷 - 『サテライト六郷』内 2015年9月19日オープン
- オートレース大阪 - 『サテライト大阪』の一部を改装、2015年12月5日オープン
- オートレースしおさい鹿島 - 『サテライトしおさい鹿島』内 2016年8月19日オープン
- オートレース大和 - 『サテライト大和』内 2016年9月10日オープン
- オートレース阪神 - 『サテライト阪神』内 2016年11月2日オープン
- オートレース徳島 - 『サテライト徳島』内2017年12月13日オープン
交通
- JR東日本京浜東北線西川口駅下車。東口より新オートレース通りを直進。西門まで徒歩20分
- 埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷駅下車。正門まで徒歩14分
- 無料送迎バス
- 西川口駅東口 武蔵野銀行前専用バス停より、西川100 オートレース場行で約10分(8~10分間隔で運行) 国際興業バスにより本場開催、場外発売ともに運行
- 南鳩ヶ谷駅ロータリーより約10分(1時間2本)川口オートレース場所有マイクロバスにより場外発売・開催日ともに運行
- ※2020年1月9日より川口オート運用変更に伴い、無料送迎バスの乗り場がこれまでの北門バス発着所から正門第1駐車場に変更[26]
- 一般路線バス
- 以上の系統で、オートレース場前(正門付近)・オートレース場裏(西門付近)停留所で下車。すべて国際興業バスによる運行。
テーマソング
「ぶっちぎりの青春」 - 作詞・茜まさお、 作曲・平尾昌晃、 編曲・飛沢宏元、 歌・ささきいさお。バックコーラスで広瀬登喜夫(引退)、阿部光雄(引退)、荒井充(引退)、清水右也(引退)の各選手が参加。
CDは場内グッズ売店で販売されている。場内では選手紹介(試走)時にカラオケバージョンで流れる(また以前は4レース・9レース発売開始後のそれぞれ試走タイム発表後)に歌入りで流れていた。CS放送では優勝戦終了後に優勝選手が行うウイニングランのBGMとして、カラオケバージョンが流される。
2005年11月6日のSG第37回日本選手権オートレース優勝戦でGackt作曲によるファンファーレ『Sanctuary -幻想の彼方に-』が導入された。後に船橋オートレース場で開催されたSG第25回オールスターオートレース優勝戦や、川口で開催されたGI第30回キューポラ杯争奪戦、浜松オートレース場で2006年11月5日に行われたSG第38回日本選手権オートレースの優勝戦、SG第13回オートレースグランプリ優勝戦でも使用。CS放送でも右下にテロップが流れるなど、ファンに認知されつつある。川口では、SG競走、キューポラ杯争奪戦の優勝戦で使用している(SGでは必ず流れる)。
2017年2月22日、「ぶっちぎりの青春」のリメイク盤「ぶっちぎりの青春☆NOW」が発売された[27]。ささきいさおが歌唱するオリジナル音源に、永井大介(25期)、若井友和(25期)、佐藤摩弥(31期)、片野利沙(32期)の4名がコーラスとして参加している。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 開催期間中の全レースの実況を堂前、吉原のどちらかが担当するが、稀に開催期間中「前半・堂前、後半・吉原」、又は「前半・吉原、後半・堂前」という変則的な場合もある。また、SG開催期間中、司会と実況を分業し「司会・堂前、実況・吉原」、「司会・吉原、実況・堂前」を日替わりで交代しながら行う場合もある。
- ^ 堂前は日曜日にBSフジの競艇番組に出演していることから、その際は代理で吉原などが担当する事がある。
- ^ レース前半の実況を担当。現在、出演は不定期。
- ^ 堂前、吉原がスケジュールの都合等で出演出来ない際など。
- ^ 2020年1月5日をもって、CS放送アシスタントを卒業。[1]
- ^ 1月6日から4月20日(予定)の間、建物の一部解体工事及び安全対策工事を実施される。
出典
- ^ “トヤ部咲コ @sakkotoyako”. Twitter (2019年12月30日). 2019年12月30日閲覧。
- ^ 児童交通公園の利用 川口オートレースオフィシャルサイト
- ^ オートレースは全場で入場料が無料となりました オートレースオフィシャルサイト
- ^ 川口オートレース 初のナイターレース開催 川口オートレースオフィシャルサイト
- ^ 川口オートレース ホールショット 川口オートレース ホールショット 第5特別観覧席紹介サイト
- ^ 船橋LG選手の移籍先について オートレースオフィシャルサイト
- ^ ナイター開催のおしらせ 川口オートレースオフィシャルサイト
- ^ a b レース場ガイド 川口オートレースオフィシャルサイト
- ^ “「要緊急安全確認大規模建築物」の耐震診断結果の公表”. 川口市ホームページ. 2019年8月18日閲覧。
- ^ “耐震診断の結果について 耐震診断結果(PDFファイル)”. 川口市ホームページ. 2019年8月18日閲覧。
- ^ “耐震診断結果公表 28棟震度、6強以上で「倒壊危険性高い」”. 日本経済新聞 (2017年3月28日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “埼玉)オートレース場、耐震診断で「危険性高い」 川口”. 朝日新聞 (2017年4月20日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “場外発売日における一部窓口閉鎖のお知らせ”. 川口オートレースオフィシャルサイト (2018年6月20日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “平成31年度一般質問 10 川口オートレース場の施設整備について”. 川口市議会議員稲川和成 公式サイト (2019年5月18日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “工事に伴う場外発売の変更について”. 川口オートレースオフィシャルサイト (2019年8月4日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ 川口市の財政状況(PDFファイル) - ウェイバックマシン 川口市ホームページ
- ^ “菜乃花が川口オートのイメージガールに就任”. サンケイスポーツ (2016年4月8日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “菜乃花 @nnk_77”. Twitter (2019年12月27日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “7/15の川口オート火災に伴う開催中止について”. オートレースオフィシャルサイト レース情報 (2017年7月15日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “川口オートで火災発生…ケガ人ゼロも8R以降が中止に”. スポーツニッポン (2017年7月16日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “【オート】川口オートが火災で8R以降を中止”. デイリースポーツ (2017年7月15日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ パチンコCRオートレース〜スピードスター★森且行!〜 高尾
- ^ 「パチンコCRオートレース~スピードスター★森且行!~」記者発表会 川口オートレースFacebook
- ^ オートレースが待望のパチンコ化! 森且行選手がプレス発表会に出席 YouTube川口オートレース公式チャンネル
- ^ SR往復割引乗車券 埼玉高速鉄道
- ^ “無料バスのりば変更のお知らせ”. 川口オートレース オフィシャルサイト (2019年12月25日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ オートレーステーマソング「ぶっちぎりの青春☆NOW」が発売されます! オートレースオフィシャルサイト インフォメーション