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上本崇司

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上本 崇司
広島東洋カープ #0
2017年11月7日 日南市天福球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 広島県福山市
生年月日 (1990-08-22) 1990年8月22日(34歳)
身長
体重
170 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手二塁手遊撃手外野手
プロ入り 2012年 ドラフト3位
初出場 2013年5月7日
年俸 1,200万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

上本 崇司(うえもと たかし、1990年8月22日 - )は、広島県福山市出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。広島東洋カープ所属。実兄は元阪神タイガース上本博紀

経歴

プロ入り前

兄である博紀の影響を受け、小学校1年の時から「松永ソフトボールクラブ」にてソフトボールを始める。 福山市立大成館中学校時代は地域の軟式野球クラブ・松永ヤンキースに所属し、3年時に西日本大会準優勝。 1年秋から遊撃手、2年秋から捕手で大田泰示とバッテリーを組んでいた[2]

広陵高等学校では1年秋からレギュラー。遊撃手で2年春・夏、3年夏の3度甲子園に出場し2年時に1学年上の野村祐輔小林誠司土生翔平らと共に選抜ではベスト8。全国選手権の決勝で佐賀北高校に8回、副島の逆転満塁ホームランが飛び出して敗れ、準優勝。奇しくも上本の誕生日の事であった[3]。 2番に座り、春は3試合10打数3安打.300、4盗塁、夏は6試合26打数8安打.308、6盗塁。 3年夏は1番で起用され、6試合、打率.565 盗塁4と県大会優勝に貢献し、同学年の中田廉らと共に出場した甲子園では1回戦高知高校戦で4安打2打点、2回戦の横浜高校戦でも2安打2打点と貢献するが敗退。初回に土屋健二から左越えソロ本塁打を放ち、兄・博紀とあわせて史上初となる兄弟揃っての甲子園先頭打者本塁打を記録している[4]

巨人、中日、広島などプロ7球団から注目されたが、志望届は提出せず、兄・博紀と同じ大学で比較されるのが嫌なのと先輩・野村祐輔がいるという理由で 明治大学進学を選択した[5]

2011年11月27日、明治神宮野球場にて

明治大学では守備力を評価され、遊撃手だった荒木郁也のポジションを奪い、1年春から全試合にスタメン出場。2年春から3年秋までは二塁手、4年春からは再び遊撃手となる。打撃面では3年春まで低迷し、打率も3割を超えることがなかったが、選球眼がよく四死球を呼び込み、出塁率は2年春は.400、3年春は.315だった。2年春・早稲田大戦で大石達也の148km/hの直球を捉え、初本塁打となる左越え2ランを放つ[6]。3年生になって1番、2番に打順を上げ、秋に13安打を放ち、打率.283(15位)、12四死球で出塁率.431と好結果を残し、法大3回戦で猛打賞を記録。勝ち点5での完全優勝に貢献した。第42回明治神宮野球大会でも愛知学院大学との決勝戦で3塁打を放つなど、野村祐輔島内宏明らと優勝に貢献した[7]。4年生になると遊撃手のレギュラーとして活躍。主に1番を打ち、春は.227,出塁率,346。秋はバットを短くもつスタイルに変え、打率を上げ、打率.245 出塁率.323。東京六大学野球連盟リーグ通算98試合、打率.205、292打数60安打、7二塁打、2本塁打、24打点、20盗塁、56四死球、33犠打を記録した。

2012年10月25日に行われたドラフト会議広島東洋カープから3位指名を受け、契約金推定7000万円、年俸推定1000万円で契約し、入団[8]

広島時代

2013年には、5月7日の横浜DeNAベイスターズ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)での代打で一軍デビューを果たした。9月18日に同球場で開かれた阪神戦では、7回表から崇司が遊撃の守備に就くと、兄・博紀もその裏の守備から二塁手として登場。いずれも守備固めとしての起用ながら、野球人生で初めて同じ試合に兄弟揃って出場した[9]。シーズンを通して一軍公式戦30試合出場安打こそ2本に終わったものの、スタメン起用の機会があったほか、2打点を記録した。

2014年は、代走や守備固めとしての起用を中心に18試合に出場したが、2015年は一軍での試合出場がなかった。

2016年は代走及び守備固めの起用で7試合に出場にとどまった。

2018年は打席に立つ機会こそ少なかったもののシーズンを通して1軍に帯同、代走守備固め中心で59試合に出場した。

2020年より、右打ちに専念することとなった。

選手としての特徴

50メートル走5.9秒の俊足で、右打席での一塁到達は4.2秒台。遠投100メートルの強肩と華麗なフットワークで高い守備力を誇る。

反面、果敢に難しいゴロに飛びつくあまり、捕球に粗いこともあり失策も多い。(大学通算15失策)

2014年シーズン終了後の日南秋季キャンプから、緒方孝市監督の助言を受けて左打ちにも取り組み、2015年より正式にスイッチヒッターに転向した[10]。しかし、転向後2年間(2016年まで)は一軍で打席に立つ機会がなく、2017年以降は左打席に立つこともあったが結果を残せず、打撃の向上には至らなかったため、2019年シーズン途中で断念し、右打席に専念することになった。2020年に正式に選手登録を両打ちから右打ちに変更した。

苑田スカウト部長からは肩と足そしてスローイングの良さを評価されるが、一方で打撃が課題と評されている[11]

人物

仮契約交渉時に印鑑を忘れ、東京都武蔵野市のホテルから調布市の自宅へ取りに戻ったことがある[12]

試合の際は1打席目は緊張すると語っている。また、春季キャンプ時に1軍の練習に初めて合流した際にも「緊張で疲れた」とコメントした[13]

明るい性格でムードメーカー役を買って出ることが多く、2014年からマツダスタジアムでのヒーローインタビューで名物となっている、チームメイトから水を掛けられたり自ら水をかぶったりするくだりの先駆者である。また、広島主催試合で開場したにもかかわらず中止となった時のパフォーマンス(例:選手の物真似をしながら打席に入り、ダイヤモンドを一周してヘッドスライディングをする、など)もお約束となっている。

夫人は広島県を拠点にローカルタレントとして活動していた中原衣美。結婚後はしばらく主婦業に専念していたが、2016年10月2日放送の『広島女子ひとり旅 癒しの三江線』(RCCテレビ)で活動を再開した。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 広島 30 30 26 4 2 1 0 0 3 2 0 0 2 0 1 0 1 5 1 .077 .143 .115 .258
2014 18 8 7 3 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .286 .375 .286 .661
2016 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2017 37 10 8 12 1 0 0 0 1 0 3 0 0 0 2 0 0 3 0 .125 .300 .125 .425
2018 59 13 11 8 1 0 0 0 1 0 6 2 1 0 1 0 0 4 0 .091 .167 .091 .258
2019 31 22 21 5 3 0 0 0 3 0 0 1 1 0 0 0 0 5 1 .143 .143 .143 .286
2020 56 62 52 8 11 2 0 0 13 4 2 0 3 0 5 0 2 4 3 .212 .305 .250 .555
通算:7年 238 145 125 40 20 3 0 0 23 6 11 3 7 0 10 0 3 23 5 .160 .239 .184 .423
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



二塁 三塁 遊撃 外野
















































2013 広島 3 4 5 0 0 1.000 15 3 10 0 0 1.000 3 4 6 0 3 1.000 -
2014 - 9 2 1 0 0 1.000 5 2 2 0 0 1.000 -
2016 - 6 0 2 1 0 .667 - -
2017 16 4 10 0 0 1.000 5 1 3 0 1 1.000 - 1 0 0 0 0 .---
2018 5 1 2 0 0 1.000 29 4 11 3 2 .833 - 14 11 0 0 0 1.000
2019 8 3 4 0 2 1.000 16 8 14 0 1 1.000 2 0 0 0 0 .--- -
2020 20 25 29 0 7 1.000 10 0 2 0 0 1.000 12 19 24 2 8 .956 7 0 0 0 0 ----
通算 52 37 50 0 9 1.000 90 18 43 4 4 .938 22 25 32 2 11 .966 22 11 0 0 0 1.000
  • 2020年度シーズン終了時

表彰

記録

背番号

  • 0(2013年 - )

登場曲

脚注

  1. ^ 広島 - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2020年12月5日閲覧。
  2. ^ 野球小僧』、白夜書房、2008年8月号、48-50頁
  3. ^ 「佐賀北・栄光の軌跡 決勝 佐賀北5-4広陵(07年8月22日)」:2007/08/22”. 佐賀新聞. 2013年2月15日閲覧。
  4. ^ 広陵高校 上本先頭打者ホームラン(横浜戦)”. YouTube. 2013年2月15日閲覧。
  5. ^ 明スポ記者のイチオシ選手 (5)上本崇司”. MEIJI UNIV SPORTS WEB・明大スポーツ新聞部. 2013年2月15日閲覧。
  6. ^ 2010年春季リーグ戦早大-明大1回戦 4/24”. 東京六大学野球連盟. 2013年2月15日閲覧。
  7. ^ 第42回明治神宮野球大会”. 東京六大学野球連盟. 2013年2月15日閲覧。
  8. ^ 広島 ドラ3上本と合意!期待のキムタク背番号「0」:2012/11/09”. sponichi Annex 野球. 2013年2月15日閲覧。
  9. ^ “阪神&広島 上本兄弟が同時出場”. 日刊スポーツ. (2013年9月18日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20130918-1191552.html 2013年9月18日閲覧。 
  10. ^ “広島上本「振って覚えて」両打ち確立だ”. 日刊スポーツ. (2014年12月19日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20141219-1411217.html 2014年12月22日閲覧。 
  11. ^ 広島、今秋ドラフト上位候補に明大・上本:2012/1/03”. nikkansports.com. 2013年2月15日閲覧。
  12. ^ 上本ハンコ忘れ!広島とドタバタ仮契約:2012/11/19”. nikkansports.com. 2013年2月15日閲覧。
  13. ^ 【広島】上本1軍の練習に「疲れた」:2013/02/03”. nikkansports.com. 2013年2月15日閲覧。

関連項目

外部リンク

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