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月魄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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月魄』(つきしろ)は、1908年(明治41年)に発表された菊池幽芳による日本小説であり、同作を原作とし、1912年(明治45年)に福宝堂横田商会、1922年(大正11年)に、松竹蒲田撮影所、1923年(大正12年)に松竹下加茂撮影所、1932年(昭和7年)に新興キネマ、1938年(昭和13年)に大都映画でそれぞれ製作・公開された日本の劇映画である[1]

略歴・概要

小説『月魄』の初出は、菊池幽芳の勤務先が発行する『大阪毎日新聞』、および『東京日日新聞』紙上で、1908年(明治41年)に掲載された。同年、金尾文淵堂から単行本が、『月魄 藤乃の巻』、『月魄 倭文子の巻』に分巻して刊行されている[2]

菊池本人の回想するところによれば、本作の女主人公「倭文子」は、発表当時の日本における「理想の女性像」であるとのことである[3]

家庭小説」のジャンルを確立したと言われた[4]己が罪』(1899年 - 1900年)、『乳姉妹』(1903年)、『毒草』(1917年)、『彼女の運命』(1923年)同様、本作もすぐに映画化された[1]。1938年(昭和13年)の再映画化は、唯一トーキー作品であった[1]

1912年 福宝堂版

月魄
脚本 原作 菊池幽芳
製作 福宝堂
配給 日本の旗 福宝堂
公開 日本の旗 1912年1月21日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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月魄』(つきしろ)は、1912年(明治45年)製作・公開、福宝堂製作・配給による日本のサイレント映画女性映画である。監督・脚本、出演者等、不明である。

スタッフ・作品データ・キャスト

1912年 横田商会版

月魄
脚本 原作 菊池幽芳
製作 横田商会
配給 日本の旗 横田商会
公開 日本の旗 1912年5月28日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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月魄』(つきしろ)は、1912年(明治45年)製作・公開、横田商会製作・配給による日本のサイレント映画、女性映画である。監督・脚本、出演者等、不明である。

スタッフ・作品データ・キャスト

1922年版

月魄
監督 賀古残夢
脚本 伊藤大輔
原作 菊池幽芳
製作 松竹蒲田撮影所
出演者 川田芳子
東栄子
撮影 長井信一
配給 日本の旗 松竹キネマ
公開 日本の旗 1922年7月11日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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月魄』(つきしろ)は、1922年(大正11年)製作・公開、賀古残夢監督による日本のサイレント映画、女性映画である。

スタッフ・作品データ

キャスト

1923年版

幽芳集 月魄
監督 池田義信
脚本 野村芳亭
原作 菊池幽芳
製作 松竹下加茂撮影所
出演者 川田芳子
高尾光子
編集 長井信一
配給 日本の旗 松竹キネマ
公開 日本の旗 1923年12月31日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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幽芳集 月魄』(ゆうほうしゅう つきしろ)は、1923年(大正12年)製作・公開、池田義信監督による日本のサイレント映画、女性映画である。オムニバス映画『幽芳集』の1篇として製作され、野村芳亭監督の『幽芳集 己が罪』および『幽芳集 乳姉妹』とともに3本立てで公開された。

スタッフ・作品データ

キャスト

1932年版

月魄
監督 渡辺新太郎
脚本 八尋不二
原作 菊池幽芳
製作 新興キネマ
出演者 森静子
高津慶子
撮影 川崎常次郎
配給 日本の旗 新興キネマ
公開 日本の旗 1932年5月25日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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月魄』(つきしろ)は、1932年(昭和7年)製作・公開、渡辺新太郎監督による日本のサイレント映画、女性映画である。

スタッフ・作品データ

キャスト

1938年版

月魄
監督 吉村操
脚本 大井利与
原作 菊池幽芳
製作 大都映画
出演者 琴糸路
松風千枝子
撮影 広川朝次郎
配給 日本の旗 大都映画
公開 日本の旗 1938年5月5日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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月魄』(つきしろ)は、1938年(昭和13年)製作・公開、吉村操監督による日本のトーキー、女性映画である。

スタッフ・作品データ

キャスト

ビブリオグラフィ

国立国会図書館蔵書[2]

  1. ^ a b c 菊池幽芳、日本映画データベース、2009年11月26日閲覧。
  2. ^ a b OPAC NDL 検索結果、国立国会図書館、2009年11月26日閲覧。
  3. ^ 「私の自叙伝」、『菊池幽芳全集』、菊池幽芳日本図書センター、1997年5月 ISBN 4820581791, 所収。
  4. ^ 菊池幽芳、『講談社 日本人名大辞典』、講談社 / 『百科事典マイペディア』、日立システムアンドサービスコトバンク、2009年11月26日閲覧。

外部リンク

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