あしたの少女
あしたの少女 | |
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다음 소희 / Next Sohee | |
監督 | チョン・ジュリ |
脚本 | チョン・ジュリ |
製作 |
キム・ドンハ キム・ジヨン |
製作総指揮 |
チェ・ピョンホ キム・チョルウ キム・ドンハ |
出演者 |
ペ・ドゥナ キム・シウン |
音楽 | チャン・ヨンギュ |
撮影 | キム・イルヒョン |
編集 |
イ・ヨンリム ハン・ジユン |
公開 |
2022年5月25日 (カンヌ国際映画祭) 2023年2月8日 2023年8月25日 |
上映時間 | 138分 |
製作国 | 韓国 |
言語 | 韓国 |
『あしたの少女』(あしたのしょうじょ、原題:다음 소희、英題:Next Sohee)は、チョン・ジュリ監督、ペ・ドゥナとキム・シウン主演の2022年の韓国映画。チョン・ジュリ監督とペ・ドゥナは、映画『私の少女』以来8年ぶりのタッグとなった。
2017年に韓国・全州市で起こった、大手通信会社のコールセンターで働き始めた現役高校生が自ら命を絶ったという実在の事件を基づいて製作された。
本作は、第75回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めて批評家週間のクロージング作品に選ばれた[1]。 日本では、2023年8月25日より東京・シネマート新宿ほか全国劇場にて公開された。
ストーリー
[編集]ダンス好きの明るい高校生・ソヒ(キム・シウン)は、担任教師からインターンシップの実習先として大手通信会社の下請け会社であるコールセンターを紹介される。実習生として働き始めたソヒだったが、過酷なノルマ、顧客からの言葉の暴力、規定外の低賃金労働などに不満を募らせていた。 ある雪の日、ソヒが出社すると指導員のチーム長が自死していた。ソヒは大きなショックを受けたが、会社は実習生を口止めし、業務を継続するよう促し、チーム長の死を問題視することはなかった。 より一層不満を抱えた状態のソヒは会社の方針に反する対応を行い、新たに赴任したチーム長から懲戒処分を言い渡される。 学校の就業率に固執する担任教師、娘の悩みを見て見ぬふりする両親、苦しむ姿にも手を差し伸べる人はおらず、ソヒは独りで神経をすり減らしていく。そして、ソヒは真冬の貯水池で遺体として発見されたのだった――。 ソヒの死を捜査することになったのは、刑事ユジン(ペ・ドゥナ)。ソヒの職場や家族、友人を訪ねていくことで、次第に彼女が見せていた姿、死へと追いやった根深い問題へと迫っていく。
キャスト
[編集]スタッフ
[編集]- 監督・脚本:チョン・ジュリ
- エグゼクティブプロデューサー:チェ・ピョンホ、キム・チョルウ、キム・ドンハ
- プロデューサー:キム・ドンハ、キム・ジヨン
- 撮影:キム・イルヒョン
- 照明:キム・ミンジェ
- プロダクション・デザイナー:チェ・イム
- 衣装:キム・ハギョン
- メイク:オ・チャンリョル
- 編集:イ・ヨンリム、ハン・ジユン
- 音楽:チャン・ヨンギュ
- 日本字幕:福留友子
- 日本配給:ライツキューブ
映画祭・受賞歴
[編集]- カンヌ国際映画祭(2022) - 批評家週間 クロージングフィルム
- ファンタジア国際映画祭(2022) - クロージングフィルム、シュバル・ノワール・コンペティション部門 最優秀監督賞、Silver Audience Award for Best Asian Film
- アミアン国際映画祭(2022) - 観客賞、Special Mention、UPJV (Université de Picardie Jules Verne) Reference Award
- 東京フィルメックス(2022) - 審査員特別賞
- 平遥国際映画祭(2022) - 最優秀作品賞
- アレス映画祭(2023)- オープニングフィルム
- クレテイユ国際女性映画祭(2023) - Best Feature for Young Audiences
- レミス・ポーラー・クライム映画祭(2023) - 審査員賞
- フィレンツェ韓国映画祭(2023) - 審査員賞
- イスタンブール国際映画祭(2023) - FIPRESCI賞
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “ペ・ドゥナ主演映画「あしたの少女」カンヌ国際映画祭で批評家週間の閉幕作に選定”. Kstyle. 2024年7月31日閲覧。