東京フィルメックス
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東京フィルメックス(とうきょうフィルメックス、TOKYO FILMeX)は、優れた映画を通じた異文化交流を目指し、アジアの創造性に溢れ、多様性豊かな作り手を応援することを目的に、2000年に創設された映画祭である[1]。映画祭は毎年11月に東京で開催される。
特色
[編集]「作家主義」を標榜し、アジアを中心とした各国の独創的な作品を上映する[2]。中国・韓国・日本からの作品のほか、イラン・イスラエルなどの映画も多い。作品によっては監督・出演俳優などが来日し、上映時に舞台挨拶や観客との質疑応答(Q&A)に参加することがある[2]。
上映作品は以下の3部門に大きく分かれている。
- コンペティション:審査員によって最優秀作品賞が選ばれる。
- 特別招待作品
- 特集上映作品:ある映画人や特定の国などについて、関係作品を集めて回顧上映を実施。
会場
[編集]メイン会場は有楽町朝日ホールが使われている[3]。映画上映の合間に、ロビー階で映画祭ゲストによる座談会などのイベントも開かれる。また近隣の映画館TOHOシネマズ日比谷が、サブ会場としてレイトショーの時間帯に一部作品の上映を行なう。また、東京国立近代美術館フィルムセンターではフィルメックス側と共催の形で、映画祭会期に合わせて関連企画を実施している。
これまでの映画祭
[編集]第1回
[編集]第2回
[編集]- 2001年11月18日 - 11月26日
- 最優秀作品賞:『フラワー・アイランド』ソン・イルゴン
- 審査委員特別賞:『少年と砂漠のカフェ』アボルファズル・ジャリリ
- 審査委員長:侯孝賢
- 特集:岡本喜八特集、ニルキ・タピオヴァーラ特集
第3回
[編集]- 2002年12月1日 - 12月8日
- 最優秀作品賞:『ブリスフリー・ユアーズ』アピチャートポン・ウィーラセータクン
- 審査委員特別賞:『右肩の天使』ジャムシェド・ウスモノフ
- 審査委員長:アン・ソンギ
- 特集:ロシア映画特集
第4回
[編集]- 2003年11月22日 - 11月30日
- 最優秀作品賞:『香火』ニン・ハオ
- 審査委員特別賞:『Joy of Madness』(劇場公開題『ハナのアフガンノート』)ハナ・マフマルバフ
- 審査委員長:ベルナール・エイゼンシッツ
- 特集:清水宏特集、イスラム革命以前のイラン映画の特集
第5回
[編集]第6回
[編集]- 2005年11月19日 - 11月27日
- 最優秀作品賞:『バッシング』小林政広
- 審査委員特別賞:イン・リャン監督に対して
- agnès b award:『SPL 殺破狼』(劇場公開題『SPL狼よ静かに死ね』)ウィルソン・イップ
- 審査委員長:アボルファズル・ジャリリ
- 特集:中川信夫特集、1920-40年代のスイス映画特集
第7回
[編集]- 2006年11月17日 - 11月26日
- 最優秀作品賞:『天国へ行くにはまず死すべし』ジャムシェド・ウスモノフ
- 審査委員特別賞:『アザー・ハーフ』イン・リャン
- agnès b award:『オフサイド』(劇場公開題『オフサイド・ガールズ』)ジャファール・パナヒ
- 審査委員長:キム・ドンホ
- 特集:岡本喜八特集、ダニエル・シュミット特集
第8回
[編集]第9回
[編集]第10回
[編集]- 2009年11月21日 - 11月29日
- 最優秀作品賞:『息もできない』ヤン・イクチュン
- agnès b award:『息もできない』ヤン・イクチュン
- 審査委員特別賞:『ペルシャ猫を誰も知らない』バフマン・ゴバディ
- 審査委員長:崔洋一
- 特集:1930年代の松竹作品特集、ジャン=ピエール・メルヴィル特集
第11回
[編集]- 2010年11月21日 - 11月29日
- 最優秀作品賞:『ふゆの獣』内田伸輝
- 審査員特別賞「コダックVISIONアワード」:『独身男』ハオ・ジェ
- 観客賞:『Peace』想田和弘
- 最優秀企画賞『Ilo Ilo』アンソニー・チェン
- スペシャル・メンション『IT MUST BE A CAMEL』シャーロット・リム・レイ・クエン
- 審査委員長:ウルリッヒ・グレゴール
- 特集:アモス・ギタイ監督特集『越えて行く映画』
第12回
[編集]第13回
[編集]第14回
[編集]- 2013年11月23日 - 12月1日
- 最優秀作品賞:『花咲くころ』ナナ・エクチミシヴィリ/ジーモン・グロス
- 審査員特別賞:『ハーモニー・レッスン』エミール・バイガジン
- 観客賞:『ILO ILO』アンソニー・チェン (劇場公開題『イロイロ ぬくもりの記憶』)
- 学生審査員賞:『トランジット』ハンナ・エスピア
- スペシャル・メンション:
- 『カラオケ・ガール』ウィッサラー・ウィチットワータカーン
- 『トーキョービッチ,アイラブユー』 吉田光希
- 審査委員長:モフセン・マフマルバフ
- 特集:『生誕100年 中村登』/『ジャン・グレミヨン特集』
第15回
[編集]第16回
[編集]第17回
[編集]第18回
[編集]第19回
[編集]- 2018年11月17日 - 11月25日
- 最優秀作品賞: 『アイカ』 セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ[4]
- 審査員特別賞: 『轢き殺された羊』 ペマツェテン
- 観客賞: 『コンプリシティ/優しい共犯』 近浦啓
- 学生審査員賞: 『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト(仮題)』 ビー・ガン(劇場公開題『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』)
- スペシャル・メンション: 『夜明け』 広瀬奈々子[4]
- 審査委員長: ウェイン・ワン(映画監督)
- 特集 : アミール・ナデリ
第20回
[編集]脚注
[編集]- ^ “第19回東京フィルメックス、審査委員長はウェイン・ワン監督 公募の新人監督賞を実施”. 映画.com. (2018年10月4日) 2018年12月18日閲覧。
- ^ a b 沿革(第19回東京フィルメックス)
- ^ 第19回 開催概要
- ^ a b “フィルメックス最優秀作品賞は移民女性の日々を描く「アイカ」、柳楽優弥主演作も受賞”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2018年11月24日) 2018年12月18日閲覧。