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あした逢う人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「あした逢う人」
橋幸夫シングル
初出アルバム『橋幸夫傑作集第6集(LV-301)』
B面 すずらん娘
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(VS-837)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
橋幸夫 シングル 年表
美少年忠臣蔵
(1962年8月5日)
あした逢う人
(1962年)
成田の花太郎
(1962年9月10日)
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あした逢う人』は、1962年8月20日に ビクターより発売された橋幸夫の25枚目のシングルである(VS-837)[1]。同名の映画「あした逢う人」が制作され、その主題歌となっている(後述)。

概要

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  • 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正で、橋の両恩師による楽曲である。
  • 60年7月『潮来笠』でデビューした橋は、その年は5枚、翌61年には11枚、3年目となる本62年は13枚のシングルを矢継ぎ早にリリースしている。
  • また、従来股旅物・時代歌謡が大半であったのに対して、この年からは1月の『江梨子』で青春歌謡路線にも進出し、現代調の楽曲が増加、本楽曲『あした逢う人』もこの現代調の青春歌謡路線に沿ったものである。尚、この年秋には『いつでも夢を』をリリースし、レコード大賞を受賞、青春歌謡路線も定着させている。
  • 佐伯の詩は「エルムの梢 時計台 永久に輝く 北斗星」で始まり、これを吉田が叙情的メロディに仕上げて、映画の冒頭で北海道の雄大な景色にかぶせている[2]
  • c/w曲の『すずらん娘』も佐伯、吉田の作品で、同じく映画の主題歌となっている。橋の楽曲のなかで、花の名前が使用されているのは本楽曲のみである。映画では共演の三条江梨子と二人きりとなったシーンで橋が唄うほか、映画のラスト近くのスポーツカーでの疾走シーンでも唄われている。歌詞も「スポーツカーで二人きり 山脈(やまなみ)仰ぎとばしたい」とあり、橋は、「あのシーンは、トラックに積み込んだスポーツカーに乗ってプレスコの歌に合わせて口を動かしていた」と明かしている[3]

収録曲

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  1. あした逢う人
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. すずらん娘
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム

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  • LP盤にあるが、近年のCD盤への収録は少ない
  • CD-BOXでの収録は以下のとおり。
    • 『橋幸夫大全集』1993/9 Disc2

映画

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  • 本作を主題歌とする「あした逢う人」(大映京都)が本郷功次郎、橋幸夫、叶順子三条江梨子、共演で制作され、1962年9月16日に公開された。本郷、橋、叶の共演は前年11月公開の「明日を呼ぶ港」以来となる。カラー1時間29分。監督は井上芳夫[4]。橋の大映での最後の映画となっている。
  • 橋の役は、ボクシングの得意な高校三年生の藤川民夫役。三条(西原則子役)とともに、それぞれの姉時江(叶)、兄西原圭介(本郷)の恋のキューピット役を演じる内容。

出典

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  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ 『別冊近代映画』1962年12月1日号 通巻104号 95頁
  3. ^ 『別冊近代映画』1964年3月 通巻127号 117頁
  4. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 282頁