藤島康介
藤島 康介 | |
---|---|
生誕 |
1964年7月7日(60歳) 日本・東京都 |
職業 |
漫画家 イラストレーター |
活動期間 | 1986年 - |
代表作 |
『逮捕しちゃうぞ』 『ああっ女神さまっ』 |
受賞 | 第33回講談社漫画賞一般部門(『ああっ女神さまっ』) |
藤島 康介(ふじしま こうすけ、1964年7月7日[1] - )は、日本の漫画家、イラストレーター。男性。東京都生まれ、千葉県出身。千葉県立成東高等学校卒業[2]。現在の妻はコスプレイヤー・タレントの御伽ねこむ[3][4]。
1986年に『コミックモーニング』(講談社)掲載の「MAKING BE FREE!」でデビューし、同年に『モーニングパーティー増刊』(同)で開始した『逮捕しちゃうぞ』で連載デビュー。他に代表作として『ああっ女神さまっ』がある。『月刊アフタヌーン』(同)誌上において『トップウGP』を連載中(2021年3月現在)。
来歴
漫画雑誌『ぱふ』の編集者見習いを経て編集者を勤めた。同誌上にて、南田洋というペンネームで四コマ漫画「(ぱ)の洋子ちゃん」を掲載し、人気となった。同名義で同人誌も出している。
のち、江川達也のアシスタントを経て[1]、『コミックモーニング』(講談社)1986年8号掲載の「MAKING BE FREE!」でデビュー。
1986年より『モーニングパーティー増刊』(同)に『逮捕しちゃうぞ』、1988年より『月刊アフタヌーン』(同)に『ああっ女神さまっ』を連載。いずれも人気作となり、アニメ化、映画化されている。また『サクラ大戦シリーズ』『テイルズ オブ シリーズ』をはじめとするゲーム、アニメ作品のキャラクターデザインやイラストなども手掛けている。
2008年11月、『good!アフタヌーン』(同)初号にて、『ああっ女神さまっ』より20年振りの新連載『パラダイスレジデンス』が開始した。
2009年5月12日、『ああっ女神さまっ』で第33回講談社漫画賞一般部門を受賞[5]。
人物
子供の頃読んだ松本零士の漫画に影響を受け[1]、漫画家を志すようになった。
南田名義では同人活動もしており、所属サークル名は「ワルキューレ」。同時期に千葉県内で初めて開催された同人誌即売会『ライブ・マガジン・フェスティバル(LMF)』の案内カタログに、スタッフ漫画を描いていたこともある。
オートバイマニアで、作品中でもバイクに関わる話が頻繁に描かれる。車もフェラーリ・360モデナ、ケーターハム、アルファロメオ・156、ロータス・エランS3(漫画家の田中むねよしより購入)を所有。自転車やプラモデルにも造詣が深い。
2014年に前妻と離婚[6]。2016年6月29日、コスプレイヤー・タレントの御伽ねこむと再婚したと報じられた[3]。なお、2016年7月21日発売のPlayStation 4用ロールプレイングゲーム『クロバラノワルキューレ Black Rose Valkyrie』は藤島がキャラクターデザインを務めており、御伽が一之宮ルナ役で声優として初出演している[7]。
2016年7月7日、自身の誕生日であるこの日にTwitterで結婚を報告した[4]。同年7月27日、前日26日に御伽との間に第一子が誕生したことを双方のTwitter及び御伽の公式ブログを通じて報告した[8]。2017年、御伽と結婚する前に同棲者がいたことが明らかになり、二人は15年間同棲し、結婚契約を結んだ。女性は藤島と御伽の結婚の取り消しを求めて訴訟を起こした[9]。
作品リスト
漫画作品
- (ぱ)の洋子ちゃん(4コマ漫画、漫画情報誌『ぱふ』、雑草社)※南田 洋名義
- 逮捕しちゃうぞ(1986年 - 1992年、『モーニング・パーティー増刊』、講談社、単行本全7巻、新装版全5巻)
- ああっ女神さまっ(1988年 - 2014年、『月刊アフタヌーン』、講談社、全48巻)
- STRIKER THE SHINING STAR(1993年、『週刊モーニング』No.11、No.38、講談社、全1巻[要出典])
- パラダイスレジデンス(2008年 - 2012年、2014年 - 2016年、『good!アフタヌーン』→『月刊アフタヌーン』、講談社、全4巻)
- トップウGP(2016年 - 連載中、『月刊アフタヌーン』、講談社、既刊14巻)
キャラクターデザイン等
- 甲竜伝説ヴィルガスト(1992年 - 1993年、OVA) - キャラクター原案
- ああっ女神さまっ(1993年 - 2014年) - スーパーバイザー、OVAの最終話のみ絵コンテ
- 機動警察パトレイバー 2 the Movie(1993年、劇場アニメ) - メカニックデザイン協力。『ミニパト』のラフデザインを担当。
- 銀河お嬢様伝説ユナ(1995年 - 1998年、ゲーム) - プリンセス・ミラージュのキャラクターデザイン
- テイルズ オブ シリーズ(ゲーム) - キャラクター原案
- テイルズ オブ ファンタジア(1995年)
- テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン(2000年)
- テイルズ オブ シンフォニア(2003年)
- テイルズ オブ ジ アビス(2005年)
- テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-(2008年)
- テイルズ オブ ヴェスペリア(2008年)
- テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(2010年)
- テイルズ オブ エクシリア(2011年)
- テイルズ オブ エクシリア2(2012年)
- テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック(2013年)
- テイルズ オブ ゼスティリア(2015年)
- テイルズ オブ ベルセリア(2016年)
- テイルズ オブ ザ レイズ(2017年)
- テイルズ オブ クレストリア(2020年)
- サクラ大戦シリーズ(1996年 - 2008年、ゲーム) - キャラクター原案。他に武器の考案なども行なった。
- サクラ大戦(2000年) - キャラクター原案
- サクラ大戦 活動写真(2001年) - キャラクター原案
- エクスドライバー(2000年 - 2001年、OVA) - 企画、キャラクター原案
- ガングレイヴ(2002年、ゲーム) - メカニックデザイン
- PIANO(2002年 - 2003年、テレビアニメ) - キャラクターデザイン
- キャラ☆メル(2007年 - 2009年、雑誌) - 雑誌オリジナルキャラクター「メル」
- クロバラノワルキューレ(2016年、ゲーム) - キャラクターデザイン。妻の御伽ねこむは本作が声優初出演。
- パラダイスレジデンスシリーズ(小説版、著:野梨原花南、講談社ラノベ文庫、講談社、全2巻) - 原作
アンソロジー
挿絵
新書
- 漫画描き方入門じゃありません(2009年6月10日、アフタヌーン新書、講談社)ISBN 978-4-06-364773-0 - 『 ああっ女神さまっ』連載20週年記念出版。自身の創作活動について書かれたもの
連載コラム
その他
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 超こち亀』 連載30周年特別寄稿 1ページトリビュート漫画(2006年)
- PRIUS PHVenus「ソーラーパネル」(2017年)[10]
その他の活動
- 講談社漫画賞・選考委員 - 第35回(2011年)から第39回(2015年)まで
関連人物
脚注
- ^ a b c 渡邊智昭 (2016年2月15日). “漫画「逮捕しちゃうぞ」の作者 “藤島康介” に聞いたクルマの魅力”. GAZOO. トヨタ自動車. 2020年9月22日閲覧。
- ^ “千葉県立成東高校で開催された職業研究講演会に当社CEOの 垣本祐作が講師として登壇しました。”. ドットライングループ (2019年10月18日). 2020年9月22日閲覧。
- ^ a b 「コスプレ御伽ねこむ、漫画家藤島康介氏と31歳差婚」『日刊スポーツ』2016年6月29日。2020年6月19日閲覧。
- ^ a b fujishimakosukeの2016年7月7日13時34分のツイート、2016年7月7日閲覧。
- ^ “講談社漫画賞に5作品 藤島康介さんらが受賞”. 47NEWSアーカイブ (2009年5月12日). 2016年7月4日閲覧。
- ^ 「漫画家・藤島康介氏、御伽ねこむとの結婚背景でラブコメには描けない泥沼法廷闘争」『週刊女性』2017年11月21日号、主婦と生活社、2017年11月8日、2020年6月19日閲覧。
- ^ 「天然おっぱいコスプレイヤー・御伽ねこむ、結婚&妊娠…藤島康介氏と31歳差婚」『スポーツ報知』2016年6月29日。オリジナルの2017年3月11日時点におけるアーカイブ。2016年6月29日閲覧。
- ^ fujishimakosukeの2016年7月27日10時00分のツイート、2016年8月5日閲覧。
- ^ “漫画家・藤島康介氏、御伽ねこむとの結婚背景でラブコメには描けない泥沼法廷闘争”. 週刊女性PRIME (2022年12月6日). 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月23日閲覧。
- ^ “作 藤島康介×ソーラーパネル”. PRIUS PHVenus. 2017年9月14日閲覧。
- ^ 『よしづきくみち画集 〜Calendar Film〜』富士見書房、2008年、105頁。ISBN 978-4-8291-7670-2。
外部リンク
- 藤島康介 (@fujishimakosuke) - X(旧Twitter)