おりえんとびいなす
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エーゲアンパラダイス | |
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基本情報 | |
船種 | クルーズ客船 |
所有者 |
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運用者 |
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建造所 | 石川島播磨重工業東京第一工場 |
母港 | |
姉妹船 | ぱしふぃっくびいなす |
船級 | NK |
IMO番号 | 8902333 |
改名 |
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経歴 | |
起工 | 1989年11月14日[1] |
進水 | 1990年1月26日[2] |
竣工 | 1990年7月8日[2] |
現況 | ファーストクルーズワン社が保有、チャーター客船として運用 |
要目 | |
総トン数 | 23,287 GT[3] |
全長 | 174 m (570 ft 10 in)[3] |
全幅 | 24 m (78 ft 9 in)[3] |
型深さ | 8.7m[2] |
満載喫水 | 6.52 m (21 ft 5 in)[3] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | Diesel United-Pielstick 12PC2-6V[2] V型12気筒中速エンジン2基[4] |
推進器 | 2軸[4] |
出力 | 18,540 PS[4] |
最大出力 | 18,540PS[2] |
定格出力 | 16,840PS[2] |
最大速力 | 22ノット (41 km/h; 25 mph)[3] |
航海速力 | 18.5ノット[4] |
旅客定員 | 600名[4] |
乗組員 | 156名[4] |
おりえんとびいなす (Orient Venus) は、かつて日本チャータークルーズ (NCC) が運行していたクルーズ客船である。現在は、ギリシャのファーストクルーズワン社へ売却され、チャーター船として活躍している。
概要
[編集]- 1990年、日本クルーズ客船にてクルーズ客船として就航。日本クルーズ客船と同じくSHKグループの新日本海フェリー向けの過去4隻の大型フェリー建造の経験や客船担当者の研究を結集し建造し[5]、研修船としての使用も見据えた構造とした[4]。船名は東洋を意味する「オリエント」と西洋の美と愛の女神である「ビーナス」を合わせ東西交流の架け橋となる願いを込めたものとした[6]。ファンネルマークはヴィーナスの誕生をイメージしたものとしている[5]。また、日本の客船では初めてのコンピューターによるキャッシュレスシステムも導入[1]。
- 2001年、日本チャータークルーズ(2013年7月以降休眠[7])へ転籍。
- 2005年、ギリシャの船会社ファーストクルーズワン社へ売却。船名も「クルーズワン」に改称。以後、同社が当船舶を使ったチャーター事業を行う。
- 2007年、ドイツのドルフィンシーレーセン社へチャーターし、船名も「ドルフィンボイジャー」と改称。
- 2011年、中国のハイナンクルーズエンタープライズ社へチャーターし、船名も「海南皇后号」と改称。
- 同年、スペインのハッピークルージズ社へチャーターし、船名も「ハッピードルフィン」と改称。
- 2012年、トルコのイーエスツアー社へチャーターし、船名も「エージアン・パラダイス(Aegean Paradise)」と改称。
- 2017年時点では、月2回のシンガポール寄港以外はインドネシアのバタム島沖で停泊していた。シンガポール国際空港近くのフェリー・ターミナルから送迎船が出ており、最大3日間の短期滞在船に供されていた[8]。
- 2023年時点で、マレーシアのペナン島でクルーズ航行に就航している[9]。
船内
[編集]船内は日本人乗客を主対象として公室は豪華・客室はシンプルで全体にゆとりある空間を演出する方向性とした[5]。
- 8階[1]
- スカイラウンジ「ナイト&デイ」(40席[10])
- サンデッキ
- 7階[1]
- プール
- プールサイドデッキ
- バーカウンター
- 6階[1]
- スポーツデッキ
- テーブルテニスデッキ
- シャワールーム
- カードルーム
- ジム
- フォワードサロン「ウィンド・オブ・オリエント」(30席[10])
- ステートルーム(10室)
- デラックスルーム(10室)
- スイートルーム(2室)
- テンダーボート「きゅうぴっと1」「きゅうぴっと2」[11]
- 5階[1]
- ステートルーム(54室)
- コンファレンスルーム(80席×2)
- 4階[1]
- メインホール「ヴィーナスホール」(4・5階吹き抜け 626席[10])
- ステートルーム(11室)
- スタンダードルーム(40室)
- 3階[1]
- レストラン「ターフェルムジーク」(350席[10])
- プロムナード
- オープンバー「バッカス」
- グリル「ロマネスク」(50席[10])
- ピアノサロン「プレリュード」(80席[10])
- メインラウンジ「カーニバル」(400席[10])
- エントランスロビー(1-3階吹き抜け)
- ショップ
- 2階[1]
- スタンダードルーム(73室)
- ライブラリー
- オーガナイザーオフィス
- オーガナイザーインフォメーション
- オーガナイザーミーティングルーム
- パーサーズオフィス
- インフォメーション
- 茶室「四海亭」[10]
- 1階[1]
- 大浴場
- 乗船口
- 医務室・病室
- ビューティサロン
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 「おりえんと びいなす」の解剖図とデッキプラン - 世界の艦船1990年1月号
- ^ a b c d e f 新造船写真集 クルーズ客船おりえんとびいなす ORIENT VENUS 日本クルーズ客船株式会社 - 船の科学1990年10月号
- ^ a b c d e Veristar, 09053S
- ^ a b c d e f g 室誠人, 「第3章 日本の客船 : (3)おりえんと びいなす・ぱしふぃっく びいなす(<特集>「客船」)」 日本船舶海洋工学会 『Techno marine 日本造船学会誌』 865巻 2002年 p.25-26, doi:10.14856/technom.865.0_25
- ^ a b c 606人乗り豪華外洋クルーズ客船"おりえんとびいなす"の概要 - 船の科学1990年10月号
- ^ 船名を「おりえんと びいなす」に 日本クルーズ客船(株) - 内航近海海運速報版1989年8月20日号(内航ジャーナル)
- ^ 2013/02/08掲載【解説】「ふじ丸」海外売船の背景
- ^ 藤木洋一「シンガポールで稼働する旧「おりえんと びいなす」」『世界の艦船』第867集(2017年10月特大号) 海人社
- ^ 『世界の艦船』第991集(2023年4月号) 海人社 目次写真
- ^ a b c d e f g h 日本クルーズ客船株式会社 豪華クルーズ客船「おりえんと びいなす」 - 石川島播磨技報1990年11月号
- ^ 新造船と復原性 きゅうぴっと1 - SRC News 1991年1月号(日本造船技術センター)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- おりえんとびいなす - 日本クルーズ客船(Internet Archive)
- MarineTraffic.com - AEGEAN PARADISE - 自動船舶識別装置(AIS)による現在位置表示