がやリン
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がやリンは、東京都世田谷区が運営するレンタサイクルのうち、借用地点以外との相互利用に対応した枠組みの名称。
概要
[編集]区のレンタサイクルは「1台の自転車を複数の人が共有して利用する」ことを目的として運営されており、区内6駅の駐輪場で営業が行われている。このうち、借用する「ポート」(レンタル営業を行う駐輪場)とは別のポートでの返却に対応したコミュニティサイクルサービスを「がやリン」と称している。
レンタル用の自転車は放置自転車の車両を転用したものも多く[1]、1,300台を越える規模となっている[2][3]。このほか、パナソニック製電動アシスト自転車も導入されており、追加料金を支払えば利用可能である。管理・運営は世田谷区シルバー人材センターに委託されている。
レンタサイクル導入の背景
[編集]区内を走る京王線や小田急線および東急線沿線では、南北を結ぶ交通手段が乏しいという地理的条件がある。また、駅前で慢性化した放置自転車対策として導入[5]された。
ポートと最寄駅
[編集]各ポートにはネーミングライツが導入されている。2020年時点のパートナー企業は、がやリンのシステム開発を行ったIHIエスキューブ。
- IHIがやリン桜上水南ポート:京王線 桜上水駅
- IHIがやリン経堂駅前ポート:小田急小田原線 経堂駅
- IHIがやリン三軒茶屋中央ポート:東急田園都市線 三軒茶屋駅
- IHIがやリン桜新町ポート:東急田園都市線 桜新町駅
- IHIがやリン等々力ポート:東急大井町線 等々力駅
また以上のポートとは別に、小田急線成城学園前駅、田園都市線三軒茶屋駅付近に、がやリンに対応していない通常のレンタサイクルポートがある。
利用方法
[編集]レンタサイクルの利用には各ポートにて登録が必要である。また、ポートによっては登録時にデポジットが必要である。
料金体系は、定期利用(一般および学生)のほか、一回利用に対しても設定されている。※利用料金は、区の公式サイトなどを参照。
出典・脚注
[編集]- ^ https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/008/003/d00005201.html
- ^ “自転車の種類と管理台数”. 世田谷区ホームページ. 2020年6月21日閲覧。
- ^ 2020年5月時点。
- ^ “レンタルサイクル [世田谷区コミュニティサイクル(がやリン)]”. Good Design Award. 2020年11月4日閲覧。
- ^ https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/soukou/soukou-magazine/1005setagaya.pdf
外部リンク
[編集]- 世田谷区のコミュニティサイクル・レンタサイクル - 世田谷区