こんな私じゃなかったに (映画)
こんな私じゃなかったに | |
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監督 | 川島雄三 |
脚本 |
池田忠雄 川島雄三 柳沢類寿 |
原作 | 北條誠 |
製作 | 小倉武志 |
出演者 | 宮城千賀子 |
音楽 | 木下忠司 |
主題歌 | 「こんな私じゃなかったに」 |
撮影 | 西川亨 |
編集 | 浜村義康 |
製作会社 | 松竹(松竹大船撮影所[1]) |
配給 | 松竹 |
公開 | 1952年8月7日[1] |
上映時間 | 88分[2] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『こんな私じゃなかったに』(こんなわたしじゃなかったに)は、1952年に公開された川島雄三監督の日本映画[1]。
概要
[編集]『週刊平凡』に連載された北條誠の作品が原作[3]で、現代劇[4]コメディドラマである[1]。
また、山下欽一を演じる川喜多雄二(旧名川喜多小六)の松竹入社後最初の出演作品でもある[4][2]。
特別出演ではん子を演じると共に主題歌「こんな私じゃなかったに」を歌う神楽坂はん子は当時現役の神楽坂芸妓、かつコロムビア所属の歌手だった[5]。
あらすじ
[編集]自由大学理学部・応用化学教室に通う才媛の女学生、村田千秋(水原真知子)の学費は姉の昌子(宮城千賀子)が負担していた[3]。
昌子は元芸者であり、現在は踊りの師匠として生計を立てている[3]。そして、昌子は田舎の実家に預けた息子貢一(小島輝明)のためにも仕送りしていて、それは昌子の夫、横山武が出征する際、無理矢理に別れさせられて消息不明になったからだった[3]。
千秋は大学に通う自分の学費と、そして自分の生活に加えて実家への仕送りという2世帯の生活費を負担している昌子の苦労を思い[6]、姉の昔の友人お龍(櫻むつ子)の伝手で夜に芸者のアルバイトを始めることにした[3]。アルバイト先で千秋は姉昌子並みの踊りの技量を発揮、そして持ち前の学力によって芸者として人気者になった[3]。
だが、その噂は大学にも伝わり、そして千秋に思いを寄せる天文学教室の学生、山下欽一(川喜多雄二)は千秋が芸者アルバイトで生活費を稼いでいることに心を痛めた[3]。その心配をよそに、千秋は酔った勢いで人柄に好意を持った客の矢島武(山村聰)に結婚を迫っていた[3]。
やがて千秋の芸者アルバイトの噂は姉の昌子の元にも達し、心配した昌子は山下と相談した末に山下の知人だった千秋の客、矢島と対面するが、その矢島の正体は昌子の元夫、横山武本人だった[3]。千秋は矢島が昌子を苦労させている張本人だと知り憤慨したが、実は矢島本人も昌子が身を引いた理由を知らず、家族が矢島に知らせず[6]勝手にやったことだと判明した[3]。
そして、10年ぶりに父親が帰ってきたことを息子の貢一は喜び、貢一を中心とした昌子、矢島の家族3人の姿に千秋は涙した[3]。
その後、大学の七夕祭で、天文学教室にて山下と仲良く望遠鏡を覗く千秋の姿があった[3]。
スタッフ
[編集]- 監督 - 川島雄三[2]
- 製作 - 小倉武志[2]
- 脚本
- 原作 - 北條誠[3]
- 撮影 - 西川亨[2]
- 美術 - 逆井清一郎[2]
- 録音 - 小尾幸魚[2]
- 照明 - 豊島良三[2]
- 編集 - 浜村義康[2]
- 音楽 - 木下忠司[2]
- 主題歌 - コロムビア・オーケストラ「こんな私じゃなかったに」[2]
キャスト
[編集]- 宮城千賀子 - 村田昌子[2]
- 水原真知子 - (昌子の)妹千秋[2]
- 山村聡 - 矢島武[2](横山武[3])
- 坂本武 - (昌子の)父真吉[2]
- 北龍二 - (昌子の)兄隆一郎[2]
- 川喜多雄二 - 山下欽一[2]
- 日守新一 - 紐里教授[2]
- 櫻むつ子 - お龍[2]
- 諸角啓二郎 - 清水寿人[2]
- 水上令子 - 「時本」女将[2]
- 小島輝明 - 貢一[6]
- 桂小金治[2] - 幇間
- 美山悦子[2]
- 川村禾門[2]
- 保香田鶴子[2]
- 田代芳子[2]
- 八乙女信子[2]
- 山田英子[2]
- 阿南純子[2]
- 高瀬進[2]
- 青木富夫[2]
- 横山準[2]
- 二宮照子[2]
- 大杉陽一[2]
- 谷川浩子[2]
- 小林十九二[2]
- 竹田法一[2]
- 神楽坂はん子 - はん子(特別出演[2])
脚注
[編集]参考文献
[編集]- “こんな私じゃなかったに (1952)”. allcinema. 株式会社スティングレイ. 2021年12月24日閲覧。
- “こんな私じやなかつたに”. 松竹・映画作品データベース. 松竹. 2021年12月24日閲覧。
- “こんな私じゃなかったに”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー. 2021年12月24日閲覧。
- “こんな私じゃなかったに”. 国立映画アーカイブ. 独立行政法人国立美術館. 2021年12月24日閲覧。
- “こんな私じゃなかったに”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月24日閲覧。 アーカイブ 2021年8月25日 - ウェイバックマシン
- “こんな私じゃなかったに”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2021年12月24日閲覧。