さらば、佳き日
さらば、佳き日 | |
---|---|
漫画 | |
作者 | 茜田千 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | COMIC it pixivコミック 月刊コミック電撃大王 |
レーベル | it COMICS |
発表号 | COMIC it:Vol.1 - vol.24 電撃大王:2019年7月号 - 2023年1月号 |
発表期間 | 2015年2月14日[1] - 2022年11月26日[2] |
巻数 | 全8巻 |
話数 | 全33話 |
ドラマ | |
原作 | 茜田千 |
監督 | 柴山健次、祖山聡、坂梨有剋 |
脚本 | 川﨑いづみ |
音楽 | 山田航平 |
制作 | テレビ東京、PROTX |
製作 | 「さらば、佳き日」製作委員会 |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 2023年6月12日 - 7月31日 |
話数 | 8 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・テレビドラマ |
ポータル | 漫画・テレビ・ドラマ |
『さらば、佳き日』(さらばよきひ)は、茜田千による日本の漫画作品。『COMIC it』(KADOKAWA)Vol.1にて連載を開始し[1]、vol.24まで掲載[3]。その後は『pixivコミック』などで連載していた。2019年5月、『月刊コミック電撃大王』(同社)に移籍し、2019年7月号から2023年1月号まで連載された[4][2]。
実の兄妹でありながら一つ屋根の下で夫婦生活を営む広瀬桂一(ひろせけいいち)と広瀬晃(ひろせあきら)を中心に物語が展開する。第一話は「新婚」を迎えたばかりの二人の様子が語られるが、続く第二話ではそれより前の、兄妹の過去の話へと時間軸が移動する。主人公の二人だけではなく、兄妹周辺の人物との関係性の描写にも力が注がれており[5]、仕事一筋の母親、カミングアウトを行った男性同性愛者の友人、職場の同僚など、様々な人物と交流し、兄妹で恋愛関係を築くという特殊な状況でありながら社会と関わりを持つ様子が描かれる。
本作は兄妹間の恋愛を「禁断の愛」としてセンセーショナルに描かないことが特徴であり[6]、つがいのような穏やかかつ愛情溢れる関係として描かれている。
2023年6月より、テレビ東京系列にてテレビドラマが放送された[7]。
制作背景
[編集]茜田は、SNSなどで「兄妹で暮らしているけど、夫婦と思われている」という話を目にしたことがきっかけで本作を着想した[8]。著作家の園田菜々は、この作品は「禁断の愛」と呼ぶのが恥ずかしくなってくるくらい兄妹がお互いを思い合う姿が自然であり、本作を読む前は「家族に恋愛感情を抱くのは不自然だ」と思っていたが、本当にそうなのだろうかと思ったと述べている[9]。
登場人物
[編集]- 広瀬 桂一(ひろせ けいいち)
- 晃の兄。絵本の出版社で働いている。妹である晃と同居し、表向きは新婚夫婦として暮らしている。
- 広瀬 晃(ひろせ あきら)
- 桂一の妹。保育士として働いている。しっかり者で、ドジな兄をサポートすることが多い。
書誌情報
[編集]- 茜田千 『さらば、佳き日』 KADOKAWA〈it COMICS〉、全8巻
- 2016年1月15日発売[10]、ISBN 978-4-04-865605-4
- 2016年3月15日発売[11]、ISBN 978-4-04-865858-4
- 2016年12月15日発売[12]、ISBN 978-4-04-892551-8
- 2017年12月15日発売[13]、ISBN 978-4-04-893556-2
- 2019年2月15日発売[14]、ISBN 978-4-04-912249-7
- 2020年9月14日発売[15]、ISBN 978-4-04-913289-2
- 2021年12月15日発売[16]、ISBN 978-4-04-914180-1
- 2023年2月15日発売[17]、ISBN 978-4-04-914902-9
テレビドラマ
[編集]さらば、佳き日 | |
---|---|
ジャンル | 連続ドラマ |
原作 | 茜田千 |
脚本 | 川﨑いづみ |
監督 |
柴山健次 祖山聡 坂梨有剋 |
出演者 |
山下美月 鈴木仁 伊藤あさひ 加藤小夏 高月彩良 姜暢雄 小沢真珠 |
音楽 | 山田航平 |
オープニング |
珀 「糠星の備忘録」 |
エンディング |
泡く、脆く。 「昨日の僕より君を唄う」 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
話数 | 8 |
製作 | |
チーフ・プロデューサー | 大和健太郎(テレビ東京) |
プロデューサー |
中島叶(テレビ東京) 祖山聡(PROTX) 難波裕介(PROTX) |
撮影監督 | 篠田力 |
編集 |
細野優理子 安田多希 |
制作 |
テレビ東京 PROTX |
製作 | 「さらば、佳き日」製作委員会 |
放送 | |
放送チャンネル | テレビ東京系列 |
映像形式 | 文字多重放送 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2023年6月12日 - 7月31日 |
放送時間 | 月曜 23:06 - 23:55 |
放送枠 | ドラマプレミア23 |
放送分 | 49分 |
公式サイト |
2023年6月12日から7月31日まで、テレビ東京系列の「ドラマプレミア23」枠にて放送された[7]。主演は山下美月と鈴木仁[7]。
あらすじ(テレビドラマ)
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
キャスト
[編集]主要人物
[編集]- 広瀬晃(ひろせ あきら)
- 演 - 山下美月(幼少期:和智柚葉[18])
- 桂一の妹。保育士として働いている。しっかり者で、ドジな兄をサポートすることが多い。
- 広瀬桂一(ひろせ けいいち)
- 演 - 鈴木仁(幼少期:栗原斗蒼[18])
- 晃の兄。絵本の出版社で働いている。妹である晃と同居し、表向きは新婚夫婦として暮らしている。
周辺人物
[編集]- 森珠希
- 演 - 加藤小夏[19](幼少期:木下穂乃花[18])
- 晃の親友。
- 牧嶋剛
- 演 - 伊藤あさひ[19]
- 桂一の友人で珠希の幼なじみ。同性愛者。
- 広瀬奈緒美
- 演 - 小沢真珠[19]
- 晃と桂一の母。
- 森恭一
- 演 - 姜暢雄[19]
- 珠希の父。心配性。
- 岡田敦子
- 演 - 高月彩良[19]
- 桂一の大学で演劇サークルの仲間。
- 西田亮太
- 演 - 金子隼也[20](第4話・第6話)
- 剛の会社の後輩。
- 山田伝二
- 演 - 勝村政信[20](第5話 - )
- 出版社「月虹社」の編集長で、民宿「伝屋」の経営者。
- 山田桃子
- 演 - 中島ひろ子[20](第5話 - )
- 伝二の妻。
- 帆奈(ハンナ)
- 演 - 谷まりあ[20](第6話 - )
- 伝二の紹介により桂一と知り合いとなる画家、絵本作家。
ゲスト
[編集]第1話
[編集]第2話
[編集]第3話
[編集]- 柳沢智也
- 演 - 青木瞭(第4話・第5話)
第4話
[編集]スタッフ
[編集]- 原作 - 茜田千『さらば、佳き日』(it COMICS / KADOKAWA刊)[7]
- 脚本 - 川﨑いづみ[7]
- オープニングテーマ - 珀「糠星の備忘録」(avex trax)[19]
- エンディングテーマ - 泡く、脆く。「昨日の僕より君を唄う」(FAVES)[22]
- 監督 - 柴山健次、祖山聡、坂梨有剋[7]
- 助監督 - 吉田尅隻
- チーフプロデューサー - 大和健太郎(テレビ東京)[7]
- プロデューサー - 中島叶(テレビ東京)、祖山聡(PROTX)、難波裕介(PROTX)[7]
- 撮影 - 篠田力
- 照明 - 渡辺大介
- 録音 - 川井崇満、伊藤裕規、西正義
- 編集 - 細野優理子、安田多希
- PR編集 - 村越徹
- カラリスト - 芳賀脩
- VFX - 大江毅
- MA - 岩丸恒
- 音楽 - 山田航平
- 美術 - 小野清菜
- 装飾 - 佐藤孝宏
- アクション - 深作覚
- スタイリスト - 後原利基
- ヘアメイクディレクター - 反町雄一
- メイク - 津上淳子
- 制作 - テレビ東京、PROTX[7]
- 製作著作 - 「さらば、佳き日」製作委員会[7]
放送日程
[編集]話数 | 放送日 | サブタイトル[23] | 監督 |
---|---|---|---|
第1話 | 6月12日 | いつかもっと好きな人が現れる | 柴山健次 |
第2話 | 6月19日 | 一番怖いものはもっと別のこと | |
第3話 | 6月26日 | 嘘つくとき君は笑うんだ | 祖山聡 |
第4話 | 7月 | 3日赤の他人になんてなれないから | 坂梨有剋 |
第5話 | 7月10日 | 兄と妹に戻るのなら | 柴山健次 |
第6話 | 7月17日 | 俺の嫁さんは | 祖山聡 |
第7話 | 7月24日 | あんたはどこにも行かないよね | 坂梨有剋 |
最終話 | 7月31日 | さらば、佳き日 | 柴山健次 |
放送局
[編集]放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [24] | 備考 |
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2023年6月12日 - 7月31日 | 月曜 23:06 - 23:55 | テレビ東京 | 関東広域圏 | 製作局 |
テレビ北海道 | 北海道 | |||
テレビ愛知 | 愛知県 | |||
テレビ大阪 | 大阪府 | |||
テレビせとうち | 岡山県・香川県 | |||
TVQ九州放送 | 福岡県 | |||
岐阜放送 | 岐阜県 | |||
びわ湖放送 | 滋賀県 | [注 1] | ||
奈良テレビ | 奈良県 | [注 2] | ||
テレビ和歌山 | 和歌山県 |
テレビ東京系列 ドラマプレミア23 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
かしましめし
(2023年4月10日 - 5月29日) |
さらば、佳き日
(2023年6月12日 - 7月31日) |
やわ男とカタ子
(2023年8月7日 - 9月25日) |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 第4話は『ワールドビジネスサテライト』の放送時間変更のため、翌0:05 - 0:55に変更。第5話から第8話までは『高校野球ハイライト』をこの時間帯に放送するため、23:45 - 翌0:35に変更。
- ^ 第5話から第7話までは『ドラマティックナイン』をこの時間帯に放送するため、23:30 - 翌0:19に変更。
出典
[編集]- ^ a b “大人オタク女子向けの新マガジンCOMIC it発売、無料で読めるWEBやアプリも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2015年2月14日) 2021年12月15日閲覧。
- ^ a b “2023年1月号は11月26日(土)発売!! 表紙『神ちガ』に要注目!! 期待度MAXなオリジナル作品2本が連載スタート!”. 月刊コミック電撃大王公式サイト. KADOKAWA (2022年11月25日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ “茜田千 原作『さらば、佳き日』山下美月&鈴木仁W主演でついにドラマ化”. ドワンゴジェイピーnews. ドワンゴ (2023年5月20日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ “電撃大王2019年7月号は5月27日(月)発売!! 大好評!! かわいい恋の物語を大プッシュ号!!!”. 月刊コミック電撃大王公式サイト. KADOKAWA (2019年5月24日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ 茜田千(インタビュアー:粟生こずえ)「【インタビュー】茜田千『さらば、佳き日』 「昔、心ときめいたのは妹をかばう『幽遊白書』の飛影」! 『さらば、佳き日』のルーツともいえる著者のマル秘エピソード大公開!」『このマンガがすごい!WEB』、宝島社、2頁、2017年11月29日 。2018年5月26日閲覧。
- ^ 粟生こずえ (2016年3月2日). “『さらば、佳き日』(茜田千)ロングレビュー! 僕の妻は妹でした――穏やかな日常を守る大きな「秘密」とは…”. このマンガがすごい!WEB. 宝島社. p. 2. 2018年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “乃木坂46 山下美月、兄を愛する保育士に 鈴木仁とW主演で『さらば、佳き日』ドラマ化”. Real Sound映画部. blueprint (2023年5月20日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ 茜田千(インタビュアー:粟生こずえ)「【インタビュー】茜田千『さらば、佳き日』つがいのような2人――“夫婦”と偽る兄妹のせつない恋物語は、じつはSNSでの“あるひと言”がきっかけだった!?」『このマンガがすごい!WEB』、宝島社、2017年11月25日 。2018年5月26日閲覧。
- ^ 園田菜々 (2017年12月20日). “僕の妻は妹でした――兄に生まれた男と、妹に生まれた女の恋の物語『さらば、佳き日』最新刊発売”. ダ・ヴィンチニュース. KADOKAWA. 2018年5月26日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日1」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日2」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日3」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日4」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日5」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日6」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日7」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “「さらば、佳き日6」茜田 千 it COMICS”. KADOKAWA. 2023年2月15日閲覧。
- ^ a b c テアトルアカデミー [@theatreacademy] (2023年6月11日). "ドラマプレミア23『さらば、佳き日』第1話…". X(旧Twitter)より2023年7月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “乃木坂46 山下美月×鈴木仁W主演ドラマ『さらば、佳き日』に伊藤あさひ、高月彩良ら出演”. Real Sound映画部. blueprint (2023年5月27日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ a b c d “山下美月&鈴木仁『さらば、佳き日』追加キャスト発表 谷まりあが“兄妹”に影響与える画家役”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月25日). 2023年7月18日閲覧。
- ^ 藤江萌 / Moe Fujie [@fujie_moe_official] (2023年6月9日). "久々のドラマです…". Instagramより2023年7月18日閲覧。
- ^ ““兄妹”乃木坂46山下美月&鈴木仁が儚い表情で外の世界のぞく 『さらば、佳き日』メインビジュアル”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月3日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ さらば、佳き日 - U-NEXT
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 漫画
-
- 公式サイト - ウェイバックマシン(2016年10月20日アーカイブ分)
- さらば、佳き日|書籍|月刊コミック電撃大王公式サイト
- テレビドラマ
-
- 【ドラマプレミア23】さらば、佳き日|テレビ東京
- さらば、佳き日 - U-NEXT
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