コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

しまなぎ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しまなぎ
女川港に接岸中の本船(2010年6月23日)
基本情報
船種 高速貨客船
船籍 日本の旗 日本
所有者 シーパル女川汽船
運用者 シーパル女川汽船
建造所 墨田川造船(第14373番船)[1]
建造費 約3億円
航行区域 沿海(限定)[1]
船級 JG
経歴
起工 2006年3月27日[1]
進水 2006年6月8日[1]
竣工 2006年7月26日[1]
就航 2006年8月6日
現況 就航中
要目
総トン数 61 トン[1]
全長 24.60 m[1]
垂線間長 23.10 m[1]
全幅 5.92 m[1]
深さ 2.31 m[1]
満載喫水 0.96 m(計画)[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 ヤンマー 12LAK-ST1 2基[1]
推進器 5翼固定ピッチプロペラ 2軸[1]
最大速力 26.72 ノット[1]
航海速力 22 ノット[1]
旅客定員 100名[1]
乗組員 4名[1]
車両搭載数 1台[1]
テンプレートを表示

しまなぎは、シーパル女川汽船が運航している高速貨客船。同社が保有する唯一の船舶である。

概要

[編集]
女川湾を航行する本船(2010年6月23日)

墨田川造船で建造され、2006年8月6日に就航した。丸中金華山汽船の離島航路撤退後、出島・江島航路の一体運航による合理化を図るため設立された同社は、暫定的に江島汽船の所有船「こうほう」を用船して運航していたが、新造船として本船が導入された。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、同社は本社が流失、社員4名が行方不明となるなど甚大な被害を被ったが、本船は被災を逃れ、港が入港可能となるまで3日間、船員4名を乗せたまま沖で待機した後に帰港した。発着岸壁の被災などにより航路が運航休止となったため、本船は船舶を多数失った大島汽船に貸し出され、同年4月27日から9月26日まで気仙沼港大島の間で運航された[2]

就航航路

[編集]
2015年3月21日以降は、1日3往復が運航されており、1便・2便は江島先回り、3便は出島先回りとなる。ドック期間中は潮プランニングの「ベガ」などが代船として運航される。

設計

[編集]

船体はアルミニウム合金製で、単胴船である。速力向上と耐航性向上のため、船首に墨田川造船が開発した「スミダロングノーズバウ」を採用しており、水線部が前方に突出した構造となっている。船尾は潮の干満差に対応する貨物昇降装置を装備しており、車両1台を搭載可能であるほか、水産物の輸送を行うため活魚槽を装備している[1]

船内はバリアフリー対応となっている。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 新造船写真集(19)」『海技研ニュース 船と海のサイエンス』2006年冬号、海上技術安全研究所、2006年、23頁、2016年2月22日閲覧 
  2. ^ フェリー「おおしま」の運航開始について』(プレスリリース)気仙沼市、2012年1月26日http://www.kesennuma.miyagi.jp/sec/s002/020/030/050/010/020/2401/20120126_03.pdf2016年11月27日閲覧 

外部リンク

[編集]