すばらしい日本の戦争
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『すばらしい日本の戦争』(すばらしいにほんのせんそう)は、高橋源一郎の小説。第24回群像新人文学賞(1981年4月発表)の最終候補作3編のうちの1作に選ばれるも落選した。
『ジョン・レノン対火星人』(『野性時代』1983年10月号掲載)の原型となった作品である。また、本作のタイトルは『ジョン・レノン対火星人』の最重要登場人物の名前でもある。
選考過程
[編集]第24回群像新人文学賞の最終候補作には、笙野頼子の「極楽」、森辰寛の「夏の日」、高橋の「すばらしい日本の戦争」の3編が選ばれた。最終選考の選考委員は川村二郎、木下順二、瀬戸内晴美、田久保英夫、藤枝静男の5名。瀬戸内だけが強く推し、他の委員からは酷評を受けたため受賞には至らなかった。
『すばらしい日本の戦争』という人物
[編集]「花キャベツカントリー党」のリーダー。「花キャベツカントリー殺人事件」を起こす。この事件により東京拘置所の東2舎2階23房に8年間拘置されていた。なおこの部屋には「ジョン・レノン対火星人」の語り手の「わたし」も拘置されていて、「わたし」が保釈された翌日に「すばらしい日本の戦争」がその部屋に拘置されている。かつて詩人だった。詩集を1冊出したような気がするらしい(本人談)。作品の最後では、遺躰となって火葬場に入っている。自殺したと思われる。
性格
[編集]- 神経質。
- 温厚。
- 責任感が強い。
特徴
[編集]- 頭の中に死躰が住み着いている。時々深淵が彼を死躰として追撃してくる。それがどんどん頻繁になってくる。
- 気ちがいのまねをしている。