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そのときは彼によろしく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そのときは彼によろしく』(そのときはかれによろしく)は、市川拓司による恋愛小説2004年10月7日小学館から刊行された(ISBN 4093861382、定価1,575円)。2007年4月11日小学館文庫において文庫化。 また平川雄一朗監督で映画化され、2007年6月2日に公開された。

あらすじ

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小さなアクアプランツ店「トラッシュ」を経営している主人公、遠山智史のもとに、ある夜、森川鈴音と名乗る美しい女性が現れる。彼女は智史に、行くあてがないからアルバイトとして雇って店に住ませてくれるよう頼む。智史は少し怪しく思ったものの、彼女に奇妙な懐かしさを感じたため断らなかった。

一方で智史は、結婚紹介所で知り合った美咲さんと何度かデートを重ねていた。智史はデートのたび、13歳のときに知り合った初めての友達との出会いから別れまでについて話していた。そのときは、女性が苦手な智史でも、まるで13歳に戻ったかのように活き活きと出来た。

ある日智史は、鈴音が13歳のときに出会った友達、滝川花梨だと言うことに気づく。そのことを彼女に伝えると、やっと分かってくれたのね、という言葉と表情をみせた。そのとき智史は、ここに住ませて欲しいと頼まれた時の奇妙な懐かしさの正体を知った。しかしその直後、彼女はもうすぐここを出る、と言い出した。理由を聞いてもなかなか本当の事を教えてくれない。だが、彼の中でどんどん膨らむ彼女への形にならない思いが、彼を動かした…。

映画

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そのときは彼によろしく
監督 平川雄一朗
脚本 いずみ吉紘
石井薫
原作 市川拓司
出演者 長澤まさみ
山田孝之
塚本高史
国仲涼子
北川景子
黄川田将也
本多力
和久井映見
小日向文世
音楽 松谷卓
主題歌 柴咲コウPrism
配給 東宝
公開 日本の旗 2007年6月2日
上映時間 114分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4.6億円[1]
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キャスト

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主人公。
智史と佑司とは幼なじみ。森川鈴音としてモデル活動をしていた。
先天性中枢性肺胞低換気症候群を患っていて強い薬も効かなくなっている。

スタッフ

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漫画

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映画の脚本を元に宮園いづみの作画によってコミカライズされた。プチコミックの冊子付録として、2007年4月号に前編が、2007年5月号に後編が掲載された。単行本は2007年5月25日にフラワーコミックススペシャルから発売。

その他

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  • 撮影に鹿島鉄道線が使われている(2007年4月1日に廃止)。この撮影が鹿島鉄道にとっての最後のロケとなった。
  • 智史が乗る車のナンバーが53-53(ゴミ-ゴミ)になっている。
  • 長澤と山田は2018年公開の映画『50回目のファースト・キス』ではW主演として11年ぶりに共演している。

脚注

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  1. ^ 「2007年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2008年平成20年)2月下旬号、キネマ旬報社、2008年、164頁。 

外部リンク

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